Treadsに投稿した下記の内容をもとにした記事です。
投稿者: @hirosada_yoshidaThreadsで見る
センスってよく聞く言葉ですが、実際のところ、センスって何でしょう。
一部の人たちは、センスを生まれながらに持っている才能のように捉えがちですが、
実はそれだけではないかもしれません。
センスがあると言われる人たちには、ただの才能以上のものがあります。
それは「リテラシーの高さ」です。
彼らは多岐にわたる興味と知識を持ち合わせており、
これが彼らのセンスの基盤となっています。
本記事ではセンスや個性がいかにして培われていくものなのかを解説していきます。
しかし、いらすとやの素材を乱用する当ブログで
センスについて語ることに関しては
筆者が最も疑問視している所ではありますが、
どうかお付き合い下さい。
リテラシーは育てられる
興味深いことに、このリテラシーは生まれつきのものではありません。
自分の好奇心に従って、様々なことに深く没頭することで、
誰もがリテラシーを高めることができます。
面白いと思うことに心から没頭することが、センスや個性を育む鍵となるのです。
個性の本質
よく「個性」とは、普通とは異なる何か特別なことをすること、
あるいは前例のない新しいことを始めることだと思われがちです。
しかし、本当の個性とはそういった突拍子もない行動を指すのではありません。
真の個性は、さまざまな知識や経験を積むことによって磨かれるもので、
誰にも真似できない独特の「その人らしさ」に他なりません。
ただ単に変わったことをしても、それが個性として認められるわけではないのです。
個性を追求する姿勢
センスや個性に関して言えば、他人からどう思われたいか
に基づいた計算高い行動では、真の個性は生まれません。
本当に大切なのは、自分自身が本当に面白いと思うことに情熱を注ぐことです。
多様な興味を追求し、さまざまなことに没頭することが、結果的に他人から見て面白いと認識され、
そのユニークさが「センス」や「個性」として評価されるのです。
センスを育てる模範例
ビートルズやリオネル・メッシ、アインシュタインなど、彼らは自分の専門分野に留まらず、
幅広い知識と経験を持ち合わせています。
ビートルズは世界中の音楽を研究し、
メッシは幼い頃からサッカーの技術を習得し、
アインシュタインは音楽や哲学に深い関心を持っていました。
これらの例からもわかるように、センスや個性は多様なリテラシーから育まれることが示されています。
センスと個性で世界に認められた日本人
そして日本からは、宮崎駿、村上春樹、鳥山明、坂本龍一といった
名だたるクリエイターたちも、それぞれの分野で幅広いリテラシーを持ち合わせ、
独自のセンスや個性を発揮しています。
宮崎駿
宮崎駿監督は、その名を世界に知らしめるアニメーション映画制作者です。
彼の作品は、独特の美しさと深いメッセージで、幅広い世代に愛されています。
『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』など、多くの作品が国境を超えて親しまれています。
宮崎監督の背後には、文学、歴史、民俗学、自然科学といった
多岐にわたる分野への深い興味と理解があります。
これら豊かなリテラシーが彼の作品に独自の世界観をもたらし、観る者を魅了し続けています。
村上春樹
村上春樹氏の作品は、独特の雰囲気とスタイルで、
国内外問わず高い評価を受けています。
西洋文学、音楽(特にジャズやクラシック)、映画、旅行など、
多様な文化への深い愛が彼の作品に色濃く反映されています。
村上氏はこれらの興味を織り交ぜ、読者に未知の体験を提供しています。
彼の個性は、広範な知識を独自の視点で解釈し、文学に昇華させる能力から生まれています。
鳥山明
『ドラゴンボール』の生みの親、鳥山明さんは、
その独特のユーモアと速い展開、個性的なキャラクターで知られる漫画家です。
彼の作品は世界中で愛され続け、その人気は衰え知らずです。
鳥山さんの創作には、映画、アメリカンコミック、プラモデル、ミリタリーなど、
様々な要素が取り入れられています。
これら広範な興味と好奇心が、読者に新鮮な驚きや楽しさを提供しています。
坂本龍一
坂本龍一氏は、クラシック音楽から始まり、
エレクトロニックミュージック、ジャズ、ポップミュージックに至るまで、
幅広いジャンルの音楽を探求してきました。
日本を代表する作曲家、音楽プロデューサー、ピアニストとして、彼の作品は世界中で高く評価されています。
伝統的な日本音楽やアジアの音楽への深い関心を持ち、
それらを現代音楽と融合させることで、ユニークな音楽スタイルを創造しています。
彼の音楽は、映画『戦場のメリークリスマス』のサウンドトラック
「メリークリスマス・ミスター・ローレンス」など、多くの作品で広く知られています。
センスと個性の真髄
結局のところ、「センスがある」「個性的だ」と評されるためには
、他人からどう見られたいかという外向きの動機ではなく、
自分が本当に心から楽しめることへの深い没頭が必要です。
自分の興味を深く探求することで、自然と周りからは魅力的な人物として見られ、
それが独自のセンスや個性として認識されるのです。
自分の好奇心に正直に、情熱を持って追求する姿勢が、
最終的には自分だけの個性を形成することに繋がります。