業界の未来とにわかファン。コアファンとの共存が鍵

音楽の話

Treadsに投稿した下記の内容について掘り下げた記事になります。

投稿者: @hirosada_yoshida
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音楽や特にギターに限らず、あらゆる業界には見えない力が働いています。

その力の源は、意外にも「にわかファン」にあるのと考えています。

業界を動かしているのはコアなファンだけではなく、実は想像を遥かに超える数のにわかファンたちです。

このブログでは、にわかファンの存在意義と彼らに対する適切な接し方について

筆者がコアファンとしての立場から考察します。

にわかファンの存在意義

にわかファンとは、特定の分野に対して表面的な知識や関心を持つ人々を指します。

彼らはコアファンほど深い知識を持っていないかもしれませんが、
その数は圧倒的であり、業界に新鮮な血を注ぎ込む重要な存在です。

特に楽器業界において、初心者向けの低価格モデルの販売本数は、
全価格帯の中でもボリュームが大きく、その売り上げは
にわかファンによって支えられています。

コアファンの役割

対して我々コアファンは、
やや大げさですが愛する分野の魅力を伝える使命を担っています。

我々コアファンは
熱心な趣味人、楽器店のスタッフ、
音楽教室の先生、音楽雑誌の編集者など、
様々な立場で活動しています。

我々コアファンの課題は、にわかファンをより深く引き込み、
彼らを新たなコアファンへと育て上げることにあります。

にわかファンへの対応

業界を健全に保つためには、にわかファンに対して開かれた姿勢が不可欠です。

我々コアファンが高圧的に振る舞うことは、業界全体にとってマイナスです。

にわかファンに優しく接し、彼らの存在に感謝することで、
業界は多様性と新鮮なアイデアを受け入れ、持続可能な成長を遂げることができます。

にわかファンへのサポート

にわかファンへのサポートは、彼らがその分野に対する興味を深め、
最終的にはコアファンになる可能性を高めるために重要です。

以下に、にわかファンに対して実践できる具体的なサポート方法をいくつか紹介します。

情報の提供と教育

・初心者向けワークショップの開催

楽器店や音楽教室で、初心者やにわかファン向けのワークショップを定期的に開催します。
基本的な演奏技術や楽器のメンテナンス方法など、入門レベルの内容から始めることが重要です。

・簡易ガイドやチュートリアルの提供

楽器の選び方、基本的な演奏方法、音楽理論の入門などに関する
簡単なガイドやオンラインチュートリアルを提供します。

SNSやYouTubeなどを活用することで、より多くのにわかファンにリーチできます。

コミュニティへの参加促進

・オンラインフォーラムやSNSグループ

にわかファンが質問をしたり、経験を共有したりできるオンラインコミュニティを作成します。
これにより、彼らが安心して情報を求められる環境を提供します。

・オフラインの集まりやジャムセッション

定期的に非公式の集まりやジャムセッションを開催し、
にわかファンが気軽に参加できるようにします。
同じ興味を持つ人々との交流は、彼らのモチベーションを高める効果があります。

ポジティブなフィードバックの提供

・成長と進歩の認識

にわかファンが上達したことを認め、ポジティブなフィードバックを提供します。
小さな成果でも祝うことで、彼らの自信と継続する意欲を育みます。

・励ましとサポート

失敗や挫折を経験したにわかファンに対して、
励ましとサポートを提供します。失敗は学習の一部であることを伝え、前向きな姿勢を促します。

アクセスしやすいコンテンツの提供

・初心者向けのコンテンツ

複雑すぎない言葉遣いや、理解しやすい例を用いて、初心者が興味を持ちやすいコンテンツを作成します。これにより、にわかファンが圧倒されずに済みます。

・多様な楽器やジャンルの紹介

一つの楽器やジャンルに限定せず、さまざまな楽器や音楽ジャンルについて紹介することで、
にわかファンの興味の幅を広げます。

これらのサポートを通じて、にわかファンは徐々にその分野に対する理解を深め、
コアファンへと成長する機会を得ることができます。

重要なのは、我々コアファンが、にわかファンを受け入れ、
彼らの学習過程を支援することにより、業界全体が成長し繁栄する基盤を築くことです。

こんなコアファンは嫌だ

我々コアファンは、深い情熱と知識を持っていますが、
時にその振る舞いが業界やコミュニティにとってマイナスに作用することがあります。

以下に、コアファンとして避けるべき行動の具体例を挙げます。

排他的な態度

・にわかファンを見下す

特定の分野について学び始めたばかりの新参者やにわかファンを見下したり、
彼らの知識や関心が浅いと非難する態度。

・門限主義

「本物のファンなら○○を知っているはず」といった基準を設け、
それに達していない人をコミュニティから排除しようとする。

高圧的なコミュニケーション

・意見の押し付け

自分の意見や好みを絶対視し、他の人々に強要する。異なる意見に対して攻撃的になることも。

・情報の独占

特定の情報や知識を独占し、それを共有することを渋る。
知識を共有することで自分の立場が脅かされると感じる。

ネガティブな影響

・新規ファンの妨げ

新しいファンが興味を持ちやすい環境を損ねる。
にわかファンが趣味を深めるチャンスを奪う。

・トキシックな雰囲気の創出

コミュニティ全体にネガティブな雰囲気をもたらし、
新規参加者が入りにくい環境を作る。

成長の妨害

・変化への抵抗

分野やコミュニティの新しい動向や変化に対して強く抵抗する。
伝統や「正しい方法」を唱え、革新的なアイデアを拒絶する。

・過度な批判

新しい試みやアイデアに対して、建設的ではない批判を行い、
創造性やイノベーションの芽を摘む。

我々はコアファンとして、これらの行動は避けるべきです。

コアファンが持つ深い情熱と知識は、新しいファンを歓迎し、
分野全体を豊かにするために使うべきです。

コミュニティ内で肯定的な影響を与え、新参者をサポートし、
多様な意見やアイデアを受け入れることが、健全な成長と繁栄につながります。

結論

業界の持続的な成長は、コアファンとにわかファンの間の健全なバランスに依存しています。

にわかファンを大切にし、彼らを一員として受け入れることで、
新たなアイデアや熱意が生まれ、業界が豊かになります。

コアファンは、にわかファンに対する支援と教育に努め、
業界の将来に対して前向きな影響を与えるべきです。

親切な対応は、にわかファンがコアファンへと変わる過程を促進し、
楽器業界の持続可能な発展に寄与するでしょう。

コアファンの皆さんの、にわかファンへのあたたかい手引きが、
業界の未来を形作る重要な一歩となります。

プロフィール


吉田寛定
中学時代は吹奏楽に打ち込み14歳でギターに目覚め、高校入学後はバンド活動に明け暮れる。その後音楽の専門学校を卒業。アイドルのバックバンド、レコーディングに参加。商店経営、楽器店勤務、ギターインストラクターを経験。趣味は読書と格闘技観戦。

プロフィール
吉田寛定 中学時代は吹奏楽に打ち込み14歳でギターに目覚め、高校入学後はバンド活動に明け暮れる。その後音楽の専門学校を卒業。アイドルのバックバンド、レコーディングに参加。商店経営、楽器店勤務、ギターインストラクターを経験。趣味は読書と格闘技観戦。
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