ギターは好きだけど辛いという方へ 上達至上主義からの脱却

ギター初心者向け

10年以上前のものになりますが
ヤフー知恵袋で下記の質問を見つけました。

ギター挫折しそうです・・・助けてください!
ギター初めて7か月ほど経ちます

弾ける曲はスライドだけで弾ける簡単な曲1曲です

始めた当初はギターを触ってるだけでもすごく楽しく 弾けなくても持ってるだけで満足してました

ギター初めて2か月ぐらいで1曲なんとか弾けるようになり 原曲に合わせて弾く練習をし始め ギター初めて3ヶ月程度なんとか弾けるようになりました

それまではよかったのですが・・・

2曲目に選んだ曲が弾きたかった曲なんですけど 途中までは弾けるのですが それ以降まったく弾けませんと言うか ピッキングいまいちよくわからないです・・・・

友人でベース5年近くやってるやつがいて 少し教えてもらって途中までしか弾けません・・・

譜面みてやっても音程がいまいちわからなく きがついたら自分音痴でした 昔 ピアノをやってました音痴だったのにどうしてピアノは弾けたのか不思議です・・・・

それに ギターを始めるときに父の友人から アコギを頂いきました ヤマハのN500ってやつです

ギターろくに弾けないのに持ってるだけで すごく申し訳ないです

ギターは好きです 弾けるようになりたいです

助けてくださいお願いします。

以上ヤフー知恵袋から引用

という内容なんですが、この質問のベストアンサーがこちらです。

どうでしょう。

このベストアンサーのID非公開さんキツ過ぎませんか?

ヤフー知恵袋って弱い立場の質問者さんに対してマウントとってボコボコにする
みたいな場面はよく見かけますよね
優しい回答者さんもすくない

正直SNSでギター上手な人にDMすれば良かったんじゃねえかって思うんですけど
これ10年以上前の質問なのでSNSって選択肢が一般的じゃなかったのかな?

にしても知恵袋は選んじゃいけないでしょう…

この人はもう既に挫折してしまったかもしれないけど

“ギター挫折したくないし楽しいけどなかなか上手くなれない”

って苦しんでる人は結構多いんじゃないかなーと思うので筆者なりに
そういった人たちに向けた提案をいくつか考えてみました。

コード弾きからやる

経験上アコギを持ってる人もエレキを持ってる人も

コード弾きから練習する事で最も早くギターに順応することができます。

野球に例えると
いますぐホームランを打ちたいかもしれないけど
まずはキャッチボールから始めてボールに慣れとけみたいな感じです。

ボールを投げる、捕るという基本的なボール捌きが出来れば守備に入ることができます。

守備ができればまず失点を防ぐことができる。
点取って勝つための努力も大事だけど負けないための努力も大事だよ的なね。

「あいつ点は取れるけど守備できないから結局狙われて負けるんだよなー」
なんて言われたら超ダサいじゃないですか。

ギターも似たところがあって
「あいつ自分の見せ場では上手くやるけど伴奏ダメダメだからなー」
っていうのはギターソロが上手くてカッコいいという評価を覆すほどマズイことです。

まあ、バンドに所属していなくてもコードからやるメリットは大きくて

コード弾きの所作、体の動かし方はその他の全ての奏法の基礎になります。

ギターの弾き方=コードの弾き方と言っても過言ではないという事です。

なのでまずは、コード弾きが簡単な曲を検索して
その中から自分の好きな曲を選んで練習する

という所から初めてみることを勧めます。

もちろんコードが苦痛ならメロディラインをなぞったり
ギターのフレーズから練習してもOKです。

ギターへの興味を削ぐような練習はしない方がマシです。

ご自身の感性に合わせてステップアップしていって下さい。

毎日ギターに触れる

ギターは一日何時間練習するのか?
という事よりも
時間はいいからとにかく毎日触る事が大切です。

毎日の練習が難しい場合でも、週に5日以上触れることを目標に設定しましょう。

練習の内容は多岐にわたりますが、5分でも3分でも短い時間でも良いので、
コードの練習やピッキング、曲の一部を練習するなど、自分が楽しめるものを選んでください。

練習は楽しみながら行うことが最も重要です。

チューニングは重要

ギターのチューニングは、良い音を出すための基本中の基本です。

正しくチューニングされていないギターでは、どんなに上手に弾いても音が悪く聞こえてしまいます。

練習の始めには必ずチューニングを行い、耳を正確な音に慣らすことも大切です。

チューニングはギター演奏の基礎能力を養うとともに、音感を磨く事にも繋がります。

ギターのチューニングは思いの外狂いやすいので1時間以上練習する場合は30毎など
区切りのいいタイミングでのチューニングを心掛けましょう。

ギターの事はギタリストに聞け

ギターに関する疑問や悩みは、経験豊富なギタリストに相談するのが一番です。

友人や音楽教室の講師、SNSなど、さまざまな方法でアドバイスを求めることができます。

特に、同じ悩みを持つ仲間と情報を共有することは、モチベーションの維持にも繋がります。

また、現在ではYouTubeやギター教材サイトなど、初心者向けのレッスンが豊富にありますので、
これらのリソースを積極的に活用しましょう。

ただ人により相性があるので
メンタルにダメージを感じる人はお構いなしにブロックしましょう。

相手も無名なあなたにブロックされたとしても気にも留めないでしょう。
あなたの心の平和はあなた自身で守る事が出来ます。

相性のいいアドバイザーを探しましょう。

上達至上主義に陥ってませんか?

技術的な向上を目指すことも大切ですが、それと同じくらい
「自分が何を表現したいのか」に焦点を当てることが重要です。

自分の好きな曲を弾く、あるいは自分で曲を作ってみるなど、
技術的な面だけでなく、創造的な面からもギターに向き合ってみましょう。

特に表現したいものがない
という方も居るでしょう。

実は筆者もどちらかというとそっち側です。

ただ、こんな風に弾いてみたいという
漠然としたビジョンはあるのではないでしょうか?

あなたがなりたい自分を実現するための手段としてギターがあり
それはあなたの生活に花を添え豊かにしてくれるものでもあります。

練習以外の時間も楽しむ

ギター学習における「練習」は確かに中心となる活動ですが、
それだけに限らず、ギターに関連する様々な楽しみ方があります。

例えば、好きなギタリストのライブに行く、ギターに関する書籍、雑誌を読む、
ギターが目立つ音楽を聴く、ギター関連の動画を視聴するなど、多岐にわたります。

これらの活動は、間接的にあなたのギター演奏に対する理解を深める事に繋がり、
新たな気付きを与えてくれます。

自分自身を許す

上達を目指すあまり、自分自身に厳しくなりすぎることもあります。

しかし、ギター学習はマラソンのようなもので、一時的な停滞や挫折は誰にでも起こり得ることです。

大切なのは、そのような時に
「そういうこともあるよねー」
「大丈夫、気にしない」
と、自分自身を許し、焦らずに次のステップに進むことです。

上達は時間を要しますが、その過程を楽しむことができれば、
あなたのギターライフはより豊かなものになります。

結論

ギター学習は一朝一夕にはいかないものですが、コード弾きから始めて基礎を固め、
毎日少しずつでも触り、小まめなチューニングを心掛け、困ったときは経験者に相談することで、
着実にスキルアップしていくことができます。

最も大切なのは、ギターを弾くことへの興味を持ち続けること。

時には挫折しそうになるかもしれませんが、ギターや楽器が身近にある生活は、
それだけで価値のあるものになります。

どうか自分を責める事なく、時には休み
なりたい自分を目指すと同時に
自分らしさも尊重してあげながらギターを楽しんで下さい。

プロフィール


吉田寛定
中学時代は吹奏楽に打ち込み14歳でギターに目覚め、高校入学後はバンド活動に明け暮れる。その後音楽の専門学校を卒業。アイドルのバックバンド、レコーディングに参加。商店経営、楽器店勤務、ギターインストラクターを経験。趣味は読書と格闘技観戦。

プロフィール
吉田寛定 中学時代は吹奏楽に打ち込み14歳でギターに目覚め、高校入学後はバンド活動に明け暮れる。その後音楽の専門学校を卒業。アイドルのバックバンド、レコーディングに参加。商店経営、楽器店勤務、ギターインストラクターを経験。趣味は読書と格闘技観戦。
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