【Blues Driver】最初に買うエフェクター、迷ったらBOSS BD-2にしておけ。

ギター初心者向け

初めてのエフェクターの購入を考えるときに

コンパクトが良いの?マルチが良いの?
え?そもそもコンパクトとマルチって何?
は?コンパクトなマルチもあるって何言ってんの?良い加減にせえよ?

とか様々な情報にあてられて軽くパニックと言うか
通り越して怒りすら覚えているビギナーの方もいらっしゃるかと思います。

で、通常ならここでコンパクトとマルチの違いや
コンパクトなマルチの解説なんかをしてあげた方が
モヤモヤの解決になって本当に自分に合ったものを選べる様になるんじゃないかと

そうも思うのですが

筆者的にはコンパクトとかマルチで悩むみたいなのは
もうちょっと後でも良いかなと

まずは深い事考えずにBD-2を買いましょうね
って事をビギナーの方々にお伝えしたい。

コンパクトかマルチか
いや、BD-2だ

BD-2を手に入れておけ

そうだよ
ブルースドライバーってやつだよ

分かってるじゃないか

いいか?BD-2だぞ?

BD-2を買うんだ!

そう思う理由を3つに絞って解説します。

歪みエフェクターのいろはが学べる

歪みエフェクターのキャラクターを判断する上で
参考になる指標があると便利で

比較的、分かりやすい項目を挙げると

ゲイン幅
レベル幅
ピッキングの追従性
この3点。

この3点はいずれも歪みエフェクターの特徴を考える上で欠かせない要素です。

その要素を理解するのに非常に参考になるエフェクター
それがBOSS BD-2!

まずはその三つの要素についてざっくりと説明させて欲しい。

三要素についての補足資料

そのエフェクターがどこまで深く歪ませられるか、と共に
どこまで歪みを抑えられるか
その差がゲイン幅

そのエフェクターがどこまで信号を大きく出力できるか
それがレベル幅

弾き方や弾く強さによって歪みの深さや音量の変化する幅がピッキングの追従性

BD-2のステータス

その上でBD-2はどんな特徴があるのかというと

ゲイン幅が広く
レベル幅も広い
ピッキングの追従性も高い

という特徴がある。

ステータスにすると綺麗で大きな三角形

という事はかなり優秀なエフェクターなんじゃないか!?

と言われるとそうとも言えないのが面白いところ

野球なら
走、攻、守、全て揃ったスター選手
となりそうだけど

このグラフは優劣ではなく
飽くまでも特徴を示すものなのでそこは注意してください。

BD-2のキャラクター

その上でBD-2のキャラクターは
ゲイン幅、レベル幅、ピッキングの追従性
全てハイスコアでしたよね

BD-2のゲイン幅はほぼ歪まないところから
オーバードライブにしてはかなり深いところまで歪みます。

レベルの上限もかなり高いです。

ピッキングの追従性も
弱く弾けば軽い歪みで音量も抑えめになり
強く弾けば深く歪み、音量も大きく出る

ひとまずこの極端な状態を理解できれば
BD-2の次に歪みエフェクターを検討する時に

そのエフェクターにどんな特徴があるのかが
分かりやすくなるという訳です。

例えば、BD-2を使ってみたけど
結局いつも同じ程度のゲイン設定にしていたなー
ということであれば、その辺りと同じくらい歪むエフェクターを試してみたり

ピッキングニュアンスを拾いすぎるなーと感じたら
逆にコンプレッション感のあるものを選んでみたり。

BD-2という基準があると何かと話が早かったりします。

誰にでもフィットする余地がある


歪みエフェクターと一口に言っても
様々な役割を持たせる事ができますが、

一般的に歪みエフェクターの主な役割は
音色を作る役割(メイン)
そして
ゲインや音量を稼ぐ事で音を目立たせる役割(ブースター)
この二つです。

BD-2は前述の通り極端な特性があるという一方で

だからこそ万能という特徴もあり

この両方の役割で一軍級の働きをしてくれます。

音色を作る役割

まずは歪みエフェクターとしてメインの役割
音色を作る役割ですが

BD-2は広いゲイン幅があるので
クリーンから深い歪みまで
広範囲の音色をカバーしてくれるので

クリーンなアンプに繋ぐことで
クリーンと歪みの2種類の音色を切り替えて使うことができます。

まあ歪エフェクターなので当たり前っちゃ当たり前ですけど
モデルによってはこういったメインで使用されることを想定されていないものもあります。

ブースターとしての役割

続いてゲインを稼ぐ、ボリュームを稼ぐ
といったブースターとしての役割ですが

BD-2は実はブースターとしても非常に評価の高いエフェクターで
ゲインを稼ぐ、ボリュームを稼ぐ
どちらの役割にせよ広いレベル幅を持っているおかげで
十分にブーストを掛けることができます。

なぜレベル幅が広いとブースターとして都合がいいのか
風船を例に説明すると

音そのものが風船、風船に入れる空気がゲイン、風船の大きさをレベルとします。

クリーンな状態は風船がしぼんでいる状態、
歪んでいる状態というのは中に空気が入っている状態です。

中の空気が多ければ多いほど深く歪んでいる状態です。

しかし空気はパンパンに詰まっているけどものすごく小さい風船や
空気は全く入っていないけど巨大な風船もあります

この風船の大きさが音量です。

深く歪んでいるけど音量は小さい。
クリーンだけど音量は大きい。

ブースターというのは繋ぐ順番によって
風船に空気を足すのか
ドラえもんのビッグライトのようにそのままの形で風船を大きくするか
効果が変わります。

ゲインを稼ぐ役割

歪んだアンプや他の歪エフェクターの前にブースターを繋ぐと
LEVELのツマミを上げていくに従って歪みが深くなっていきます

なぜ歪みが深くなるのかというと
アンプやエフェクターに入って来る信号が大きくなったからで、

そもそもゲインというツマミは入力される信号の大きさを調整する機能がある
ということから

外部のエフェクターでLEVELを上げると
結果的にゲインを回したような挙動になるので
歪みが深くなる
というわけです。が、ちょっと難しいのでスルーしてOKです。

BD-2はレベル幅が広いのですでに歪んでいるアンプやエフェクターを
さらに歪ませる用途にも適しています。

音量を稼ぐ役割

アンプのセンドリターンや歪みエフェクターの後にブースターを繋ぐと
LEVELのツマミを上げていくに従って音量が上がっていきます。

それはアンプ、エフェクターで作った音を後からブーストしている状態なので
音量が増すと言う理屈です。

音色は変えずに音量だけ上げる
まさにドラえもんのビッグライトです

BD-2は広いゲイン幅を持ちつつレベル幅も広いので
ほぼ音色を変えずに音量を上げる用途にも適しているのです。

だから万人にフィットする

最初にBD-2さえ持っていれば

じゃあ次にもっと歪むソロ向けのエフェクターを買おう
とか

逆にBD-2をブーストさせて使いたいからブースターを買ってみよう
とか

新たに導入する歪みエフェクターの前後どちらでもBD-2を活用させることができるので
無駄になることがない

と言うわけです。

ちょっと変わった使い方

マニアックな使い方をしている人もいます。

ナンバーガールのギタリスト田渕ひさ子さんは
歪ませたアンプの前段にBD-2を繋いでいて

アンプの歪みと音量を下げる為に使っていました。

上げることができれば下げることもできるのが歪みエフェクターの奥深いところです。

是非色々試してみてください。

エフェクターを使う喜び

その上で

俺は今エフェクターを使っている!!

と言う感覚が大切です。なぜなら

評判の良さで判断して
XoticのRC BoosterとかVemuramのJanRay
Shurのriotとか買っちゃうと
このエフェクターめっちゃ良いって評判だけど
いまいちわからんなー
みたいな事になりかねない

まあエフェクトが掛かったことは分かると思うし
初心者には100%使いこなせないかと言われると
決してそんなことはない

そんなことはないんだけど
逆にこれが良いモノなのか、フムフム
と言うように腹落ちしてないけど分かったことにするみたいな

お笑いに詳しい友達から超面白いから見て!と勧められたけど
あまりに前衛的で全然笑えなかった
けどこれが面白いのか、フムフム

ってこれは不健全だと思うんですよ

BD-2の場合は
薄口にもできるけど
初心者でも明らかに分かる位強く歪ませることも出来る
非常に丁度良くて
エフェクターを踏んだら音が変わった!って体験を得られる

それこそがエフェクターを使う喜びというものだと筆者は思う。

散々理屈をこねて性能や仕組みの話をしているようでいて
実は体験に重きを置いてここまで解説してきたのだということが伝われば嬉しい。

筆者はBD-2が初心者にとって良い通過点になると思っているし
買って後悔する可能性が極めて低いエフェクターだと自信をもって言える。

上級者向け、マルチエフェクターへの懸念

上級者向けと言われるエフェクターは
機材環境や腕前によってサウンドや挙動が大きく左右される部分があり
酸いも甘いも経験してようやく良さが理解できるというものも少なくない。
その上で高額であることがほとんどなので

初心者は手を出さない方が安全ですよ
という意味で上級者向けなわけだ

マルチエフェクターの場合は
入門向けモデルであっても操作を覚える煩雑さがある。
プリセットで弾くだけでも楽しいという意見も分かるけど

プリセットで弾くだけでも楽しいという状態は
このエフェクターを使いこなせるか?
自分には分不相応なのではないか?
という不安と対峙する可能性があるため
初心者にはちょっと厳しい面もあるかなー

という懸念がある。

まとめ

以上、最初にBD-2を買うべき3つの理由というテーマで解説してきました。

まとめると

1.歪エフェクターのいろはが学べる。

ゲイン、レベル、追従性
三つの要素をまんべんなく体験することができるのがBD-2の魅力

2.誰にでもフィットする余地がある

メインで使っても、ブースターで使っても
きっちり役割を果たす。
単品でも他のエフェクターと合わせてもOKの万能機

3.エフェクターを使う喜びを体験できる

しっかり歪むし、音量も出る、追従性も高い
踏めばエフェクトが掛かったという感覚がしっかり味わえる
エフェクターって楽しい、ギターって楽しい
が体験できる

ということで実は
BD-2ってゲイン幅があってレベル幅もあって追従性もあるんだよ!
って事を一貫して伝えるだけの記事でした。

過去にもBD-2について解説しているので気になる人はチェックして下さい。
【BOSS BD-2】入門者にもおすすめ!邦楽ロック必須エフェクター!

しつこくBD-2を勧めてきましたが、正直高級機を買ってもマルチを買っても全然いいと思います

なにが正解か不正解かってのは無いので

ピンときたものがあればそれを買った方が良いし
マジでわかんねー!って人はBD-2に手を伸ばしてみればいいと思います。

この記事がエフェクター選びの一助になれば幸いです。

プロフィール


吉田寛定
中学時代は吹奏楽に打ち込み14歳でギターに目覚め、高校入学後はバンド活動に明け暮れる。その後音楽の専門学校を卒業。アイドルのバックバンド、レコーディングに参加。商店経営、楽器店勤務、ギターインストラクターを経験。趣味は読書と格闘技観戦。

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吉田寛定 中学時代は吹奏楽に打ち込み14歳でギターに目覚め、高校入学後はバンド活動に明け暮れる。その後音楽の専門学校を卒業。アイドルのバックバンド、レコーディングに参加。商店経営、楽器店勤務、ギターインストラクターを経験。趣味は読書と格闘技観戦。
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