【BOSS DS-1】ハードロック御用達!が、万人にはおすすめできない定番ディストーション

エフェクターレビュー

BOSSコンパクトが好き。
その中でも歪みエフェクターが好き。
特に売れてるモデルが好き。
長く売れてるモデルが好き。

そう、DS-1が好き。

初心者には基本ブルースドライバーをおすすめしてるんだけど

洋楽のハードロックやギターインストを弾きたい人には
この定番ディストーションをおすすめしたい。

BOSS DS-1 Distortion とは

DS-1は1978年にBOSS 初のディストーションとして登場。

主に80年代のハードロック系ギタリストに支持され
40年以上経た現在も伝統的ハードロックサウンドとして親しまれ続けている。

40年以上も大きなマイナーチェンジも無く売れ続けていると言うとんでもないベストセラー
楽器業界の良くない保守性を体現したようなエフェクターではあるんだけど
残るという事はそれだけサウンドにニーズがあるって事。

オーソドックスなお手本ディストーション


ザクッとエッジが効いていて、ハードロック、ヘビィメタルはもちろんポップスにもハマる教科書通りのお手本ディストーション。

ボトムで刻んでもソロで弾いても耳馴染みのある音がしてくれるので、手軽に世間的に良いとされる音が作れるのは素晴らしい。

耳馴染みのある音がしてくれるってことは最低限文句を言われない音がしてくれるってことだから
とりあえずDS-1踏んでおけばとりあえずは安心

定番って安心。

アンサンブルで抜ける

ただしDS-1って一人で弾いてる時だとイマイチだったりする。
なんだかスカスカに感じるので。

なんだけどアンサンブルの中だとなぜか良い音で聴こえる。
それは広すぎないレンジのおかげだと思ってる。

アンサンブル、バンドの中では常にいろんな音が鳴っている。
いろんな音が鳴っているから、レンジの広い音作りをすると良くも悪くも混ざりすぎてしまう場合がある。

対してレンジの狭い音を作ると帯域がある程度集中するのでクッキリ聴こえやすくなる。

リフワークや刻み、ギターソロなどの抜けて欲しい時に効果的な音が作れるのが DS -1の良いところ。
が、抜けすぎて浮いてしまう場合もあるので注意も必要。

汎用性は低い

DS-1は良いエフェクターではあるけど
あらゆる場面で使えるかと言われるとNO

というかTONEが使いにくすぎるという致命的な欠点があって
TONEを12時以降に設定するとハイが出過ぎるから
9時から11時あたりの僅かなエリアで調整すると良い感じの音が出せる

ということは使える音の幅が恐ろしく狭いと言うことなので
DS-1のスイートスポットが極端に狭い
面白みに欠けるエフェクターではある。

更にBOSSコンの癖にJC-120(以後ジャズコ)との相性があまり良く無い。
多分だけどDS-1自体がチューブアンプでの使用を想定していたし、ジャズコもDS-1開発当時はキーボード用アンプとして売り出してた頃だったんだと思う。

もともとこのマッチングは想定されていなかったって事なんだろう。

セッティング幅狭い上に機材も選ぶ

職人気質な奴なんだ。

ジャズコ使いたいよって人はメタルゾーンをどうぞ。

有名ギタリストが愛用

そしてここまでのロングセラーだとプロでも愛用しているギタリストも沢山いて

有名どころだと
エディ・ヴァンヘイレン
スティーブ・ヴァイ
ジョー・サトリアーニ
カート・コバーン
あたりだろう

特にジョー・サトリアーニはVOX社から自身監修の Satchuratorというディストーションペダルを過去に出してたんだけど
そのサウンドがあまりにもDS-1過ぎて笑ってしまった事がある。
DS-1でいいじゃんっていう。

まあそれくらいサトリアーニ師匠はDS-1に惚れ込んでいるって事なんだろう。

で、上に挙げたとおりなんだけど80〜90年代の海外レジェンドギタリスト達によく使われてたってイメージ。

その年代の音楽やギタリストが好きなのであればDS-1を買って損は無いと思う。

結論


いいエフェクターではあると思うんだけど
弾き手と機材を選ぶよなーと常々思う。

正直新鮮味は無いし今までの功績とセールスで周りからもヨイショされまくってる感も否め無い可哀想なレジェンドな側面もあるんだけど

同じBOSSのディストーションでもこれの代わりになるものって未だに出てないし
そういった意味では超えられない何かがあるんだと思う。

満を辞して登場したDS-1XでもDS-1に引導は渡せなかったし
両方弾いた上で筆者はDS-1の方が好きだった。

なんやかんやで筆者みたいなファンも沢山居るし今後もギタリストの足元をオレンジ色に彩り続けてくれるんだろうなーと思ってる。

なんせこいつは2021年10月現在
新品税込5,500円

そもそも買って失敗しても損失が少ない

それが最大の売りなのかもしれない。

評価チャート

派手さ、汎用性は残念ながら低い評価。
しかし弾き手を選ぶ系の機材なのでハマる人にとっては¥5,500で手に入る高コスパエフェクターでもあるので
コスパに関しては満点評価。

ただデザインに難があり、なぜか他のボスコンとTONEとvolumeの位置が逆になっている。
SD-1愛用者の筆者なんかはたまに触ると弄りにくくて仕方がないので評価を低めに設定した。

サイズは昔ながらのBOSSなので中間の評価となっている。

コスパ以外は振るわない結果になってはいるんだけど
それは人を選ぶエフェクターだからであって
ハマる人にはガッツリハマる名機。

まだ試してない人はもちろん、既に試した人も是非自分の機材を持ち込んで試してみるとまた違う印象を受ける可能性がある。

是非試して欲しい。

参考になれば嬉しい。

プロフィール


吉田寛定
中学時代は吹奏楽に打ち込み14歳でギターに目覚め、高校入学後はバンド活動に明け暮れる。その後音楽の専門学校を卒業。アイドルのバックバンド、レコーディングに参加。商店経営、楽器店勤務、ギターインストラクターを経験。趣味は読書と格闘技観戦。

プロフィール
吉田寛定 中学時代は吹奏楽に打ち込み14歳でギターに目覚め、高校入学後はバンド活動に明け暮れる。その後音楽の専門学校を卒業。アイドルのバックバンド、レコーディングに参加。商店経営、楽器店勤務、ギターインストラクターを経験。趣味は読書と格闘技観戦。
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