ギター初心者向け

【Blues Driver】最初に買うエフェクター、迷ったらBOSS BD-2にしておけ。

ギターを趣味で始めて、ある程度コードや簡単なリフが弾けるようになってくると、次のステップとして多くの人が気になるのが「エフェクターの導入」だ。

ところが、いざ買おうと調べてみると、「コンパクトとマルチって何が違うの?」「コンパクトなマルチ?は?」「マルチにしたほうが安上がり?」と情報が錯綜しており、初心者ほど混乱しやすい。

その結果、SNSや動画を見ても結局どれがいいのか分からないまま、いつまでも選べずに時間だけが過ぎてしまう。

そこで提案したいのが、「まずはBOSS BD-2を使ってみる」という選択だ。

深く考えずにこの定番ペダルに触れてみることで、むしろ多くの“迷い”が自然に解消されることになる。

なぜBD-2なのか?その理由は「基準になるから」

エフェクター選びに悩む人の多くは、「自分の好みの音がまだ分からない」状態にある。BD-2は、そんな“音の基準”をつくるのに最適なエフェクターだ。

BOSS BD-2は、歪みペダルとしてはオーバードライブに分類されるが、ゲイン幅が広く、歪みの浅いクリーントーンに近い状態から、深いドライブサウンドまでカバーできる。

この「幅広さ」が、初心者にとって大きな学びにつながる。

具体的には、ゲイン(歪みの深さ)、レベル(音量)、そしてピッキングの強弱による追従性を体験できるので、エフェクターの動作原理を感覚的に理解できるようになる。

BD-2を通じて身につく「耳」と「手応え」

BD-2はツマミの反応がとても素直だ。ちょっと回しただけで音が明確に変化し、その違いを耳で“体験”できる。

最初は「なんとなく歪んでる?」程度の印象でも、触り続けていると、「この歪みはちょっとザラついてるな」とか「今の設定はピッキングが少し潰れるな」といった気づきが生まれてくる。

これは、上達する上で非常に重要な“耳の育成”にもつながる。

また、ピッキングへの追従性が高いということは、弾き手のニュアンスがダイレクトに出るということだ。

「下手な人が弾くと下手に聞こえる」「上手い人が弾くとめっちゃ良い音がする」と言われるのはこのためで、自分の演奏に対して正直な反応を返してくれるBD-2は、練習用ペダルとしても非常に優秀だ。

クリーン〜ハイゲインまで“守備範囲”が広い

BD-2は単なる「オーバードライブ」としてだけでなく、クリーンブースターやゲインブースター、さらには逆に「抑える」ための用途にも対応できる懐の深さを持っている。

たとえば:

  • クリーンアンプに繋げば、ドライブチャンネル代わりになる

  • 既に歪んでいるアンプを更に歪ませて、ソロ向きのトーンに変化させられる

  • ブースト的にレベルだけ上げて音量差を出すこともできる

  • 逆にLEVELを下げてアンプの歪みを抑える用途に使う人もいる

こうした多様な使い方ができるのは、ゲイン幅・レベル幅ともに広いBD-2ならではの強みだ。

一見シンプルな3ノブ構成の中に、驚くほどの自由度がある。

「高級ペダルを買っても感動しない」問題

初心者のうちに高級機を買ってしまうと、「良いとは聞いたけど…何がいいのか分からない」という事態になりやすい。

その点、BD-2は音の変化が分かりやすく、「今エフェクターを使ってるんだ!」という手応えを得られる。

これは、エフェクターを好きになる上で非常に重要な要素だ。

いきなりJan RayやRiotを買っても、「これが良い音なの?」「薄くかかってる感じはするけど…」と戸惑うことが多い。

BD-2は“効いてる感”がはっきりしているので、「エフェクターってこういうもんか!」と腑に落ちる体験が得られる。

歪みエフェクター初心者ガイド|使い方・仕組み・種類・おすすめモデルまで徹底解説「歪みエフェクターって、結局どう使えばいいの?」ギターを始めたばかりの人も、経験者も、一度はこう思ったことがあるはず。音作りの核になるエ...

単体でも、一軍ペダルとしても長く使える

BD-2は最初に買って“使い倒せる”ペダルでありながら、音に飽きが来にくい。

「ずっと使っている」という人が多いのも特徴で、最初の一台がそのまま一軍入りして、長年ボードに居座っているケースが少なくない。

単体で完結させるもよし、他のペダルと組み合わせてブースター的に使うもよし。

さらに、アンプが変わってもその音に追従して“馴染む”柔軟さも持っている。

こうした“育てがい”のあるペダルというのは、そう多くない。

悩んだらBD-2を買ってみる価値はある

BOSS BD-2は、初心者が最初に使う歪みペダルとして非常に適している。

  • エフェクターの基本が学べる

  • 音作りの幅が広く、使い方も多彩

  • 音の変化が分かりやすく、使うのが楽しくなる

  • 機材を増やしても、無駄にならず“残る一台”になり得る

情報に振り回されて動けなくなる前に、一度BD-2を踏んでみてほしい。

「正解が分からない」状態にいるなら、まず“音を出す体験”に進んだほうが絶対に良い。

その最初の一歩として、BD-2は申し分のないエフェクターだ。

【BOSS BD-2】入門者にもおすすめ!邦楽ロック必須エフェクター!ギターに慣れてくると、少しずつ気になってくるのが「エフェクター」。 クリーンで弾いてると物足りない、歪ませてみたい、でも何を買ったらい...
ABOUT ME
吉田寛定
新潟市在住のギターインストラクター。 趣味ギタリストに向けた“ちょうどいい温度感”の発信を心がけています。 新潟市江南区のギター教室|7丁目ギター教室にて無料体験レッスン受付中。亀田・横越エリアの方はぜひどうぞ。