ギターを練習したいと思ってるのに、いざ時間ができてもなかなか手につかない……
そんな日ってあると思う。
「どうやったらやる気が出るんだろう」
「そもそもモチベーションってどうすれば保てるの?」
そんな疑問を感じている人も多いはずだ。
この記事では、ギター歴15年の筆者が「モチベーション」に関して徹底的に向き合ってきた経験をもとに、やる気が出ない理由と、やる気を高めるための具体的なアクションを紹介していく。
モチベーションが下がる理由は「あるある」ばかり
まずはなぜモチベーションが下がるのか、原因を明確にしておこう。心当たりのあるものがいくつあるか、チェックしながら読んでみてほしい。
① 誰にも評価されない
人は誰でも褒められたいし、認められたい。
だけどギターって、家で一人で練習しているだけだと、その成果を誰かに見てもらえる機会がなかなかない。
せっかく頑張っても反応がなければ、気持ちが続かないのも当然だ。
② 達成感がない
ゴールが見えないまま練習していると、だんだんと気力がなくなってくる。
ひたすら直線を走るだけのスーパーマリオがあったとしたら、きっと誰もやりたいとは思わないはず。
クリアしたという感覚が、モチベーションには不可欠なんだ。
③ 上達してる実感がない
「何ヶ月も練習してるのにうまくなった気がしない…」
そんなとき、モチベーションは一気に冷める。
だからこそ、「できるようになった」を実感できる練習方法を意識して取り入れる必要がある。
④ 目標がない・ぼんやりしている
「なんか上手くなりたい」だけでは、どうしても具体的な行動につながりにくい。
今の練習が自分の理想にどうつながっているか、明確に言語化できないと、徐々にやる気が削れていく。
⑤ 人間関係のストレス
仲間内でのひと言や、家族の無理解、バンドメンバーとのすれ違いなど、外的なストレスで練習どころじゃなくなることもある。
否定的な意見を受けたくないのは当たり前の心理。思った以上に、モチベーションは人間関係に左右される。
モチベーションを高めるためにできること
じゃあ、どうすればやる気を取り戻せるのか?
ここからは、実際に効果のあった方法を紹介していく。
◆ インプットの質を変える
YouTubeやサブスクで手軽に好きな音楽に触れられる時代だけど、「気軽に触れられる分、刺激が弱い」という落とし穴がある。
そこでおすすめなのが「有料ライブへの参加」や「有料コンテンツの視聴」。
実際にお金を払って観ることで、体験の重みが全然違う。
たとえ動画配信でも、ちゃんと対価を払って観るだけで心の受け取り方が変わる。
◆ アウトプットで循環を作る
見て・聴いて終わりじゃもったいない。
気になったフレーズをすぐ弾いてみる、気に入った曲を耳コピしてみる。
アウトプットすることで、「弾けた」「できた」の快感がやる気につながる。
しかも、一度できたことが次の練習のモチベーションになる。
これは本当に、自家発電に近い感覚だ。
◆ モチベの高い人とつながる
やる気は伝染する。
友人やSNSなどで、「今めっちゃ頑張ってるな」という人の話を聞くだけでもモチベーションは自然と上がる。
逆に、やる気のない人とばかり関わっていると、引っ張られてしまうので注意が必要だ。
◆ 毎日3分だけ練習する
モチベがない日は、1時間やろうとするのがそもそも無謀。
だから「とりあえず3分だけ弾く」という超短期の目標を設定してみてほしい。
「3分だけ」のつもりが、気がついたら30分、1時間と練習してることも多い。
とにかく、弾き始めることが大事。
◆ 自分の「やる気スイッチ」を知る
自分はどういうときにやる気になるのか?
過去に「練習に熱が入ってた時期」はどんな状況だったか?
人によって、褒められると燃える人もいれば、悔しさで伸びる人もいる。
自分のモチベーションパターンを知っておくことで、狙って火をつけることができるようになる。

モチベーションを維持するための工夫
短期的にやる気が上がっても、すぐに下がってしまうようでは意味がない。
続けるために、維持するためにできることも抑えておこう。
心と体の健康を保つ
体調が悪ければ練習する気になれないのは当然。
軽い運動(例えば散歩)を習慣にするだけでも、気持ちが前向きになる。楽器のコンディションを整える
チューニングがズレてる、弦が古い、ネックが反ってる。
そういった不快感が積み重なると、「なんか弾きたくないな」ってなる。
ちゃんとメンテナンスされた楽器を使うだけで、気持ちよく練習できる。練習メニューや目標を定期的に見直す
飽きたなら内容を変えよう。
「このフレーズ弾けるようになったらめっちゃ気持ちいいはず」っていうモノに出会えると、それだけでやる気が湧いてくる。

やる気は“結果”であって“前提”じゃない
「やる気が出ないから練習できない」
──その考え方、逆かもしれない。
本当は「練習を始めたからやる気が出た」ってパターンのほうが圧倒的に多い。
まずは小さなアクションからでいい。3分でも、1フレーズでも、ギターに触れてみる。
モチベーションを完全にコントロールするのは難しいけど、
“自分の傾向を知る”ことができれば、少なくとも「無駄に気持ちが折れるリスク」は減らせる。
ギターが好きなら、それだけで十分。
焦らず、でも諦めずに、今日も自分のペースでギターと付き合っていこう。
