【CH-1 vs CE-5】BOSSコーラス徹底比較!「薄味の天才」か「万能の完成形」か

「青い箱が2つ並んでいる。どちらを手に取るかで、あなたのギター人生の『色彩』が変わる。」
どうも、7丁目ギター教室新潟江南校の吉田です。
さて、BOSSのコーラスといえば「青い筐体」がお決まりですが、楽器店で「CH-1」と「CE-5」が並んでいるのを見て、フリーズした経験はありませんか?
見た目も似てる、価格もほぼ同じ(約1万円前後)。
「これ、間違い探しですか?」と言いたくなるほどキャラが被っているように見えますが、実は中身は「水と油」ほど違います。
結論から言うと、迷ったら「CE-5」を選んでください。
なぜCE-5が「正解」になりやすいのか、そして逆にCH-1が輝く「特定の瞬間」とはいつなのか。
今回は回路特性や音響的な視点から、この「青い兄弟」を徹底比較します。

ねえ、正直どっちでも良くない? 青くて揺れればコーラスでしょ? 私ならカッティングでジャキッと抜ければ何でもいいんだけど。

アゲ美ちゃん、それは乱暴よ。コーラスには「包容力」が必要なの。泣きのギターソロを優しく包み込む温かさ…それが大事なのよ。この2台、全然温度感が違うんだから。

ふん、感情論だな。大事なのはスペックと帯域の処理だ。この2機種は「周波数特性のコントロール方法」が決定的に違う。適当に選ぶと、アンサンブルで音が埋もれて死ぬぞ。
CH-1 SUPER CHORUS|高域特化の「職人気質」

1989年発売。ラックエフェクター全盛期に生まれたCH-1は、当時のトレンドであった「デジタルでクリアなサウンド」をペダルサイズで実現しようとしたモデルです。
このペダルの本質は、「混ぜるな、乗せろ」という設計思想にあります。
アンサンブルで埋もれない「高域の分離感」

CH-1のサウンドを一言で表すと「都会的でドライ」。
CE-1やCE-2のような「濃厚な揺れ」や「中低域のふくよかさ」はバッサリ切り捨てられています。
その代わり、高音域(High Frequency)の煌びやかさと分離感が異常に高いのが特徴です。
これは工学的に見ると、エフェクト音(ウェット音)の低域成分を意図的にカットし、原音(ドライ音)の芯を邪魔しないように設計されているためです。
結果として、16ビートの速いカッティングや、テンションコードを多用する複雑なボイシングでも、音が団子にならず「パキッ」と抜けてきます。
EQ(イコライザー)ノブの正体

CH-1には「EQ」というノブがついています。これは一般的なトーンコントロールとは少し挙動が異なります。
このノブは、コーラス効果がかかっている成分(ウェット音)の音質だけを調整します。
右に回す: 高域が強調され、よりシャープで冷たい質感に。80年代フュージョンのような「キラキラ感」が出る。
左に回す: 高域が削られ、控えめな印象に。
あくまで「コーラスの上澄み」を調整する機能なので、音を太くすることはできません。
しかし、ボーカルの帯域を邪魔せず、ギターを「伴奏」として一歩引かせたい時には、この引き算の美学が最強の武器になります。
CE-5 CHORUS ENSEMBLE|全帯域対応の「万能選手」

1991年発売。ニルヴァーナなどのグランジ・オルタナティブムーブメントの中で生まれたCE-5は、BOSSコーラスの集大成とも言える「完全対応型」モデルです。
CH-1が「一点突破」なら、CE-5は「全方位外交」です。
ライトな揺れから重厚なサイケデリックまで

CE-5の強みは、圧倒的なレンジの広さです。
薄くかければCH-1のような爽やかなカッティングにも対応できますし、深くかければアナログコーラスのような「エグみ」のあるサイケデリックな揺れも作れます。
これは内部回路がより複雑で、変調(モジュレーション)のかかり具合を深く設定できる余裕があるためです。
クリーンでアルペジオを弾けば美しく広がり、歪ませれば轟音の中でうねりを加える。
まさに「1台で完結するコーラス」としての完成度は、現行ラインナップでもトップクラスです。
音作りの要「FILTER(フィルター)」機能

CE-5最大の特徴にして最強の武器が、2軸(同軸)ポットによる**「FILTER」機能です。
これは、コーラス音に対し「HIGH(高域)」と「LOW(低域)」を独立してカット**できる機能です。
この「帯域分割処理」こそが、CE-5を「失敗しないペダル」にしている理由です。
HIGHをカット: デジタル特有の「シャリシャリ感」を消し、ヴィンテージのアナログコーラスのような「温かみ(ウォーム)」を演出できる。
LOWをカット: 歪みと併用した際の「音濁り(マッド感)」を解消し、スッキリとした抜けを作る。

ここが重要だ。コーラスをかけると音が引っ込む現象(マスキング効果)は、不要な低域が膨らむことで起きる場合が多い。CE-5ならLOWカットでその問題を物理的に解決できる。これは理にかなっているな。

逆にHIGHを削れば、角が取れてまろやかになるのよ。太いリードトーンに薄くかけると、色気が凄いの。テク子ちゃんには分からないかしら?
徹底比較:どっちが「買い」なのか?
ここで2機種のスペックと特性を、ギタリスト目線で整理してみましょう。
| 比較項目 | CH-1 (Super Chorus) | CE-5 (Chorus Ensemble) |
| 音の傾向 | 高域特化・シャープ・あっさり | ワイドレンジ・温かい~派手まで |
| 音作りの幅 | 狭い(特定の帯域のみ) | 広い(全帯域カバー) |
| 調整機能 | EQ(高域の調整のみ) | FILTER(高域・低域を独立カット) |
| 得意なプレイ | カッティング、爽やかなアルペジオ | リード、重厚なバッキング、飛び道具 |
| 歪みとの相性 | ◎(分離感が良く邪魔しない) | 〇(設定次第で濁るが調整可能) |
| 初心者推奨度 | △(物足りなく感じるかも) | ◎(コーラスの楽しさが分かる) |
結論:初心者はCE-5を選ぶべき理由
どちらも素晴らしいペダルですが、「最初の1台」として選ぶならCE-5一択です。
理由はシンプルで、「コーラスをかける楽しさ」が分かりやすいからです。
CH-1は非常に優秀な「業務用品」です。しかし、効果があっさりしすぎていて、初心者が弾くと「あれ? 電池切れてる?」と錯覚するほど控えめな場合があります。
対してCE-5は、ツマミを回せば音が劇的に変わります。
「うわっ、音が回ってる!」「太くなった!」という感動(報酬系への刺激)が得られやすく、音作りの学習用としても最適です。
よくある質問(Q&A)
Q1. CH-1はダメなエフェクターなんですか?
いいえ、違います。
CH-1は「主役になりたくない」ときに最強です。
例えば、ボーカルの歌を邪魔したくないバッキングや、テンポの速いカッティングで「リズムの切れ味」を最優先したい場合、CE-5では音が太すぎて邪魔になることがあります。
プロの現場でCH-1が選ばれ続けるのは、この「絶妙な薄さ」がミックスで扱いやすいからです。
Q2. 歪みエフェクターと一緒に使うならどっち?
どちらもイケます。
CH-1: ザクザクしたディストーションにかけても音が潰れず、高域に「キラッ」とした金属的な響きを足せます。80年代メタルのクリーンパートなどには最適。
CE-5: 歪んだリードトーンに「厚み」と「揺らぎ」を加えて、音像を巨大に見せることができます。ザック・ワイルド的な使い方はこちら。
Q3. 「BD-2(ブルースドライバー)」と合わせるなら?
CE-5がおすすめです。
BD-2は高域がジャリッとする特性があるので、CH-1だと高域同士が喧嘩して「痛い音」になりがちです。CE-5でHIGHを少しカットして馴染ませると、バランスの良いきらびやかなトーンが作れます。
まとめ:あなたの求める「青」はどっち?

結局、CE-5の圧勝ムードだけどさ、私はCH-1の「何も足さない、何も引かない(ちょっと高域足すけど)」みたいなストイックさ、嫌いじゃないよ。カッティング職人ならCH-1だね。

だが、初心者がいきなりCH-1を買うと「エフェクターを買った高揚感」が得られずに挫折するリスクがある。機能的にもFILTER搭載のCE-5がロジカルな正解だ。

そうね。音作りの幅広さは、そのまま「長く使える」ことに繋がるわ。CE-5なら、好みが変わっても設定で対応できる懐の深さがあるもの。
今回の結論:
迷ったら「CE-5」を買え。 音作りの幅が広く、失敗がない。
CH-1は「引き算」の美学。 カッティング専用機や、アンサンブルでの「馴染ませ役」が欲しいならアリ。
どちらもBOSSの5年保証付き。頑丈さは折り紙付き。
エフェクター選びに「絶対」はありませんが、「後悔しない確率」が高いのは間違いなくCE-5です。
ぜひ楽器店で、この2つの「青」を踏み比べてみてください。
ツマミを回した瞬間の「音の景色」が変わる感覚、それがあなたにとっての正解です。
あなたのギターライフが、より彩り豊かなものになりますように!

BOSS ( ボス ) / CH-1

BOSS ( ボス ) / CE-5
https://gainfomation.net/ch-1-2025/
https://gainfomation.net/ce-5-2025/







