BOSSが、「BOSS Effects Pedals」としてかつての名作コンパクトエフェクターをプラグイン化してリリースすることを発表した。対象となるのは、初期のレア機種を含む以下の全8機種。
OD-1(OverDrive)
SP-1(Spectrum)
PH-1(Phaser)
SL-1(Slow Gear)
CP-1(Compressor)
TW-1(Touch Wah)
SD-1(Super OverDrive)
DS-1(Distortion)
1970年代〜80年代にかけて登場したこれらのコンパクトは、BOSSブランドの礎とも言える存在だ。
今回のプラグイン化により、DAW環境上でも当時の音が再現できることになる。
エフェクターの“クセ”まで精密に再現
BOSSの発表によれば、各モデルのパラメーター操作に対する挙動までも精密にモデリングされており、まるで実機を操作しているような感覚が得られるという。
おそらく、Roland BoutiqueやAIRAシリーズなどで使用されている電子パーツ単位での回路モデリング技術がベースになっていると考えられる。
ギター/ベース以外にも使用可能な柔軟性
今回のプラグインは、ギターやベースに限らず、シンセサイザーやドラムにも使用できるとされており、音楽制作全体での活用が期待できる。実機では難しかったパラメーターのオートメーション制御やプリセット管理も、プラグインならではの利点だ。
利用にはRoland CloudのUltimateプランが必要
これらのプラグインは、Rolandのサブスクリプションサービス「Roland Cloud」のUltimateプランに加入することで利用できる。
ただし、このプランはもともとシンセやドラム音源などを中心としたラインナップで構成されているため、ギタリスト層との親和性にはやや疑問が残る。
他社プラグインと比べると?
プラグインのギターエフェクト市場では、Line 6(Helix Native)やPositive Grid(BIAS FX)、IK Multimedia(AmpliTube)などがすでに高品質な製品をリリースしている。
しかもアンプやキャビネットの緻密なシミュレーションも可能な製品も多く、そこにBOSSのコンパクトだけで挑むのは、正直かなり趣味性の強いコンテンツに感じる。
今後の展開にも注目
今後も順次エフェクターは追加されていく様だ。
GTシリーズやWAZAアンプのプラグイン化といった展開に繋がっていくのかは、今後の注目ポイントだ。
個人的にはプラグインで疑似的に実機を試奏して購入の検討が出来る
みたいなサービスに繋がったらアツいなーと感じる部分だが
プラグインというフィールドで出遅れ感のあったBOSSが、どのようなビジョンでこの領域に踏み込むのか、継続して見守っていきたい。
サービスの詳細は↓の公式ホームページから確認して欲しい