最強のディストーションとの呼び声も多い
圧倒的なクオリティを誇るディストーション
Suhr Riot
今回はこの気持ち悪いくらい評判のいい最強ディストーションをギター歴15年の筆者が紹介していく。
Shur Riot とは
2009年発売。
アメリカのハイエンドギター工房の筆頭とも言えるSuhrが手がけるディストーション。
日本でもじわじわ人気が出てあっという間に定番ディストーションの座に君臨していた。
その完成度の高さから安価なコピーモデルも多く見かける。
Riotが登場する前はDS-1やRAT2といった古いモデルがまだまだスタンダードだったし
なんならDS-1とRAT2のモディファイ(改造品)が流行ってた位だったが
Riot登場後は老舗新興問わず各メーカーから続々と良質なディストーションがリリースされていった。
まさにモダンディストーション の先駆け的な存在。
これなしにはディストーションを語れないという域にまで到達してしまった。
現代のスタンダード
Riotはアンプを強く歪ませたような
いかにもギタリスト受けしそうな太い中域と豊かな低域
立体感があり抜けも良く、深く歪むのにノイズも少ないのが特徴。いや最強かよ。
歪みの質感がアンプに近いからディストーションでもありハイゲインオーバードライブでもあり
と言った印象で
それまで主流だったエフェクティブな定番エフェクターとは違った
自然なゲインアップが特徴。
音を作るのが楽しいという様な音ではないけど
弾くのが楽しい良い音がするエフェクターという感じだ。
ただただ良い音が鳴るディストーション。
現代のスタンダードとして疑う余地なし。
中級者以上におすすめ
価格は新品¥20,000を超えてくるし
サウンドも比較的自然に歪むタイプだから
初心者には正直お勧めできない。
手に取りやすい定番モデルも一通り遊び終わっている中級者以上のギタリストであれば良さを実感出来ると思う。
また、ピッキングニュアンスにも追従してくるから
アーティキュレーションにもこだわってプレイしているギタリストでないと真価を引き出せないかもしれない。
ただ初心者は買うんじゃねーぞって事でもなく、
上達すればする程良い音で鳴るから
Riotに鍛えてもらうというのもむしろアリ
Riotを使いこなせるという事はステータスになりうる。
ギターは選ばない印象
Riotにはvoiceというスイッチが付いている。
これは3種類のクリッピングを切り替える事でキャラクターを微調整できるもので
弾き手の好みやギター、アンプ等繋ぐ機材との組み合わせで最適なサウンドを作り込める。
ストラトでもレスポールでもテレキャスでもジャズマスでも
複数のギターを持っていても自分の好みのニュアンスに調整できるのは非常に便利。
常に高品質なサウンドを得ることができる。
まとめ
suhr Riotはこんな人にお勧め
– リードギターを弾くことが多い
– アンプの音が好き
– 複数のギターやアンプを使い分けている
– 上手くなりたい
– 個性的なサウンドというよりはただ単に良い音を鳴らしたい
3つくらい当てはまる様であれば検討しても良いかも。
評価チャート
単純に良いサウンド、色んなギターやアンプに合わせやすいという点を考慮し
派手さは普通評価
汎用性は満点評価
ついでに筐体のデザインもめちゃくちゃカッコいい。限定カラーモデルや特別仕様デザインのモデルも存在している。
デザイン面は満点評価。
サイズは一般的なので普通評価。
新品¥20,000以上とまぁ勇気のいる価格帯。
この価格帯のモダンディストーションも沢山あるためコスパに関しては普通評価となっている。
優れた道具という印象で遊べる系のエフェクターではないので
いわゆるエフェクターが欲しい人には向かない。
筆者の周りにも愛用者がいるが、どちらかというと機材に興味のあるタイプではなく練習の虫というタイプの真面目な愛用者が多い。
Riotはエフェクターを一通り遊び終わったギタリストが最後にたどり着く系のディストーションかもしれない。
楽器店にも並んでいる事も多いから是非試奏して
その完成度の高さを体感して欲しい。
参考になれば嬉しい。