ギターは多くの人にとって憧れの楽器であり、音楽の世界に足を踏み入れるきっかけとなることも多いです。
しかし、いざ始めてみると、
「思ったより難しい」「指が痛い」「上達しない」
といった理由で挫折してしまう人も少なくありません。
その背後には、ギター習得に関して誤解されているポイントが影響していることがあります。
今回は、ギターを習得する上で実はあまり重要ではない5つのことを取り上げ、挫折しないためのヒントをお伝えします。
高価な楽器を所有する事
「良い音を出すためには高価なギターが必要だ」
と思い込んでいませんか?
確かに高級ギターは材質や作りが良く、音質も素晴らしいものが多いです。
しかし、初心者がいきなり高価なギターを手に入れる必要はありません。
まず、ギターの音色は楽器価格の前に演奏者の技術によって大きく左右されます。
どんなに高価なギターでも、基本的なテクニックが身についていなければ、そのポテンシャルを引き出すことはできません。
逆に、手頃な価格のギターでも、しっかりと練習を積めば十分に良い音を出すことができます。
さらに、初心者のうちは自分に合ったギターがどのようなものか分からない場合が多いです。
いきなり高価なギターを購入して後悔するよりも、まずは手頃なギターで経験を積み、自分の好みやスタイルを見極めてからステップアップするのがおすすめです。
幼少期の音楽教育
子どもの頃から音楽教育を受けていないと、楽器の習得は難しいと思われがちですが、それは誤解です。
有名無名問わず、多くのギタリストが、大人になってからギターを始めています。
絶対音感の有無
絶対音感とは耳にした音の音高を即座に認識できる能力です。
この絶対音感がないと音楽家にはなれない、という話を耳にしたことがあるかもしれませんが、これは神話に過ぎません。
実際、絶対音感を持つ人はごく一部であり、多くのミュージシャンは相対音感を駆使して演奏しています。
相対音感とは、基準となる音をもとに他の音の高さ(音程)を判断する能力のことを指します。
少し専門的な表現になりますが、ドの音を聞いた後に、その音から見て完全五度上のソの音を正確に識別したり再現したりできる能力です。
相対音感は、練習と経験によって身につけることができるため、心配する必要はありません。耳を鍛えるエクササイズや、音程を意識した練習を取り入れることで、徐々に音感を向上させることができます。
楽譜が読める
「楽譜が読めないからギターは無理」
と思っていませんか?
ギターは他の楽器と比べて、独自の学習方法が確立されています。
タブ譜やコード譜を使えば、楽譜が読めなくても曲を弾くことができます。
また、最近ではYouTubeやオンラインレッスンで、視覚的に学べるコンテンツが豊富にあります。
動画を見ながら手の動きを真似ることで、楽譜を読まなくても演奏を習得することが可能です。
手の大きさ
手が小さい、指が短いといった身体的特徴を理由に、ギターを諦めてしまう人もいます。
しかし、これは大きな誤解です。手の大きさはギター演奏において絶対的な障壁ではありません。
小さいプロやテクニカルな曲を弾きこなす小学生ギタリストも居るくらいですから、手の大きさはあまり関係ないということは理解できるかと思います。
実際手の大きさは問題ではなく、ギターの構え方、体の使い方が重要で
正しいフォームを学ぶことでこの問題はクリアになります。
才能の有無
才能がないとギターは上達しない、と思い込んでしまうと挫折の原因になります。
確かに、生まれ持った才能や身体的特徴によって有利不利があるのは事実です。
しかし、それはスポーツの世界でも音楽の世界でも同じことであり、トップを目指す場合にのみ大きな影響を及ぼします。
スポーツの世界でも音楽の世界でも、生まれながらの身体的な特徴によって有利不利がありますが、それはあなたがトップオブトップを目指しているわけではない以上、諦める理由にはならないでしょう。
一般的なレベルで音楽を楽しむためには、才能よりも継続的な練習が重要です。
リズム感の有無
リズム感がないから音楽は無理、と自分を過小評価していませんか?
リズム感は生まれつきのものだけではなく、練習によって養うことができます。
リズム感を鍛えるためには、メトロノームを使った練習が効果的です。
また、簡単なリズムパターンを手や足で叩く練習や、リズムに合わせて体を動かすことで、自然とリズム感が身についてきます。
実際に曲を聴きながらビートに合わせて体を揺らすだけでも効果的です。
リズムトレーニングのための専用アプリやオンライン教材も数多く存在しますので、これらを活用して楽しみながらリズム感を向上させましょう。
高価なレッスンを受ける事
プロの講師による高価なレッスンを受けなければ上達しない、と考えている人もいます。
しかし、現在ではインターネットを活用することで、低コストで質の高い学習が可能です。
YouTubeには初心者向けから上級者向けまで、さまざまなギターレッスン動画がアップされています。
また、オンラインスクールやコミュニティに参加することで、他の学習者と情報交換をしながら学ぶこともできます。
独学でも十分に上達することは可能であり、自分のペースで学べるというメリットもあります。
高価なレッスンに固執せず、まずは無料や手頃な価格の教材を活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ギターを習得する上で、挫折の原因となりがちな5つのポイントについて解説してきました。
これらは一見重要に思えるかもしれませんが、実際にはそれほど大きな障壁ではありません。
重要なのは、ギターを楽しむ心と継続的な練習です。
完璧を目指すのではなく、自分なりの目標を設定し、一歩一歩進んでいくことが大切です。
あなたが欠点だと思っている部分は大抵問題のない事です。
今回の内容を参考に、挫折せずにギターの世界を楽しんでいただければ幸いです。
結局は運?
筆者が挫折しなかったのは、今思い返すと筆者の運が良かったからなのかなと思います。
自身の性分や周囲の環境など
自分の力や影響力の及ばない要素、前提条件によって継続しやすさにかなり響いてくる部分かなと。
なので、もし仮にこの記事を読んだあなたが挫折してしまっても自身を責めてほしくはないと思っています。
筆者が挫折しなかったのは運が良かっただけ。
そんなエピソードを過去記事にてまとめてます
ギターで挫折しなかった人の特徴5選【筆者の場合】