SNSで「ギターが上手い人」を見かけるたびに、
「なんでこんなに弾けるんだろう?」「自分には才能がないのかも…」と感じたことはないだろうか?
でも、それってある意味当然のリアクションだ。
なぜなら、目に入るのは“完成された演奏”ばかりで、その裏にある努力や時間は可視化されていないからだ。
けれど、本当に知っておいてほしいことがある。
それは──
ギターを弾いている時間の99%以上は、実は“練習”に使われているということ。
当たり前といえば当たり前ではあるが
上手い人は“上手く見える瞬間”を作るために、
地味で孤独で地道な練習を、膨大な時間こなしている。
この記事では、「ギターは練習が全て」という現実と、
それでも続けられる人がどんなマインドを持っているのかを掘り下げていく。
プロですら練習漬け。本番はほんの一部
ライブステージはせいぜい1〜2時間。
でもそのためにプロがどれだけの時間を費やしているか、想像したことがあるだろうか?
本番前のリハーサルを何度も重ねる
そのリハーサルに向けた自宅練習もみっちり行う
それとは別に、基礎練習やフィジカルトレーニングも欠かさない
たとえばバンドで新曲をやる場合、一人での練習だけで数時間。
それにバンド練、スタジオ練、ゲネプロ(通しリハ)……。
つまり、本番はあくまで“最終発表の時間”であって、その前には莫大な準備時間が存在する。
SNSも同じだ。
たった1分の演奏動画のために:
その曲を何時間も練習し
撮影を何十テイクも繰り返し
納得のいくテイクだけをアップしている
一発撮りと言っても、「一発成功するまで何十発も失敗している」ことを忘れてはいけない。
上達のために絶対に必要なこと:練習。それ以外はない
「練習がすべて」。これはギターに限らず、すべての演奏系スキルに共通する前提条件だ。
よく「才能がある人は違う」なんて言われるけど、
実際のところ、才能が影響するのはごく初期の吸収スピードくらい。
練習しないで上手くなる人はいないし、
どれだけセンスがあっても、練習を怠れば技術は落ちていく。
しかも、ギターは「急に上手くなる」ような分野でもない。
一晩で劇的に上達することはない
質の高い練習をしても、成果が出るのはずっと後
練習した翌日にいきなり変化を実感できることはまれ
逆に言えば、「ちょっとずつでも確実に成長する」のがギターの面白さだとも言える。
上達しても、やっぱり練習は続く
よく「○○が弾けるようになったら満足」って思う人がいるけど、実際は違う。
1曲弾けるようになると、また別の難しい曲が気になり始める
今の演奏が“完成形”じゃないと気づき、もっと細部を詰めたくなる
弾けるようになった曲でも、納得いかない部分を調整したくなる
こうやって、上達すればするほど、課題の深さも増していく。
たとえるなら、ゲームでレベルが上がったら出てくる敵も強くなる、みたいなもの。
だから結局、ずっと練習が続く。終わることはない。
練習が楽しい人はギターに向いている
じゃあなぜ、そんな果てしない練習を続けられるのか?
それは、練習自体が楽しいから。
自分の音が昨日よりも良くなっている
指の動きが少しスムーズになっている
リズムがハマるようになってきた
そういう小さな変化に気づける人は、練習の中に楽しさを見出せている。
逆に、「結果が出ないからつまらない」と感じてしまう人は、続けるのが難しいかもしれない。
たとえば、プロ野球選手の素振りやサッカー選手の基礎トレと同じように、
ギターも「地味で繰り返しの作業を楽しめるか」が問われる趣味だ。
「練習が楽しい」って感覚は、ギタリストにとって大きな資質のひとつだと思う。
続けられる人は、習慣化の天才
このブログでも何度も紹介してきたが、練習を続けられる人には共通点がある。
ギターを手に取りやすい場所に置いている
練習のタイミングが自然と決まっている(帰宅後・風呂前など)
SNSに投稿して、反応をモチベーションにしている
でも、これって「何か特別な努力をしている」わけではない。
むしろ自然にやっている、つまり無意識に習慣化できている人が多い。
たとえば、毎朝コーヒーを飲むとか、寝る前にスマホをいじるみたいに、
練習が生活の一部になってるんだよね。
楽しくないなら、無理に続けなくてもいい
これは正直な話だけど──
練習がどうしても楽しくないなら、ギターは向いてない可能性もある。
ギターは“練習時間が9割以上”の趣味だから、
そこの時間を楽しめないと、苦痛だけが残ってしまう。
逆に言えば、「全然上達してないけど、練習だけは好き」という人は、
もうその時点でギターに向いている。
上手くなるかどうかじゃない。
練習時間を楽しく過ごせるかどうかが分かれ道なのだ。
ギターは“練習を楽しめる人”が勝つ
ギターの成長は、驚くほどゆっくりだ。
でも、練習が苦じゃない人にとっては、むしろそれが楽しい。
少しずつ弾けるようになる
前よりもいい音が出せる
他人と比べず、自分との小さな変化を楽しむ
だからこそ、練習が好きな人はギターに向いている。
ギターの時間は、ほとんどが練習。
でも、それを「楽しい」と思えるなら、もう勝っているようなものだ。
焦らず、比べず、今日も一本弦を鳴らしていこう。
Q&A:この記事の振り返り
Q:ギターが上手い人って、やっぱり才能があるの?
A:多少の吸収スピードには個人差がありますが、上手くなるには才能よりも練習の継続が圧倒的に重要です。結局は「どれだけ弾いてきたか」がすべてを決めます。
Q:本当にプロもそんなに練習してるの?
A:はい。ライブ1本に対して何時間もリハーサルと個人練習を重ねます。SNS投稿ひとつ取っても、何時間もかけて準備・撮影・選定を行っています。
Q:練習してもすぐには上達しないのがつらい…
A:それはごく自然なことです。ギターは「上達を実感しにくい」タイミングが多くありますが、少しずつ確実に積み上がっています。焦らないことが何より大切です。
Q:練習が好きじゃないんだけど、続ける方法はある?
A:「習慣化」がカギになります。時間帯・場所・行動パターンを固定すると自然と続きます。ただし、それでも楽しいと感じられないなら、一度離れてもOKです。
Q:「下手だけど練習は好き」って人はギターに向いてる?
A:大いに向いています。練習時間がギターの99%以上を占める以上、その時間を楽しめる人が一番の適性を持っています。
最後に
ギターは、練習の積み重ねそのものが魅力のひとつです。
一足飛びの成長よりも、少しずつの変化を楽しめる人こそが、長く続けられるのだと思います。
このブログでは、今後もギターの上達法・練習の工夫・楽しみ方など、
趣味としてギターを楽しんでいる人のためのリアルで役立つ情報を発信していきます。
気になること、知りたいテーマがあれば、ぜひコメントなどで教えてください。
あなたのギターライフが、もっと自由で楽しいものになりますように。