ギターを練習していて、「全然曲が覚えられない」「練習しているのに上達しない」と感じたことはないだろうか。
正直、それは誰もが一度はぶつかる壁だ。
でも結論から言うと、ギターの練習はやり方次第で驚くほど成果が変わる。曲の覚え方を工夫しないまま、ただ弾いているだけだと時間ばかり過ぎてしまう。
この記事では、ギター初心者から中級者まで使える、効率的な曲の覚え方と練習法を紹介する。
1. 曲を耳で覚える:まずは歌えるようにする
ギターを弾く前に、まずやるべきことがある。
それは曲を耳で覚えることだ。
TAB譜を見ながら手だけを動かしても、なかなか頭に入らないし、ミスも減らない。
曲の流れやフレーズをまず耳で覚え、できれば口ずさめるくらいまで落とし込む。これができるとTAB譜を見るときの理解度が全然違う。
「演奏」と「曲の理解」を同時に進めようとする人は多いけど、正直それだと効率が悪い。まず曲の構造や流れを把握し、その後で指を動かす練習に入った方が覚えやすいし、結果的に速く弾けるようになる。
2. 細かく分けて練習する:小さな達成感を積み重ねる
ギターソロや難しいリフを練習するとき、いきなり全体を通しで練習するのは無謀だ。曲を覚えるときは、まず4小節ごと、1小節ごと、場合によっては1拍ごとに分けて練習するのがコツだ。細かく区切ると難易度が一気に下がり、小さな「弾けた!」が積み重なっていく。
この練習法は地味に見えるけど、最終的には正確性が増し、「ここは力を抜いて」「ここは勢いよく」などの表現の幅も広がる。一つの曲は小さなパーツの集合体。まずパーツを制覇し、それを組み立てる感覚で練習するとうまくいく。
3. 細分化したフレーズを繋げる:全体の流れを作る
細かく練習したフレーズを、最終的に繋げることで曲が完成する。このとき厄介なのがフレーズとフレーズの“つなぎ目”だ。うまく繋がらない部分は重点的に練習する。必要なら1拍単位まで戻ってやり直す。
最初は面倒に思えるかもしれないが、このやり方が一番確実だ。部分練習の成果がつながった瞬間、「あ、弾けるようになってきた!」という感覚が得られる。これがギター練習の醍醐味ともいえる。
4. 無理な曲は一度離れる:別の曲で経験値を積む
「今の自分にはこの曲は無理だ」と感じたときは、思い切って別の曲に移ろう。ギターは不思議なもので、1曲を完全制覇しなくても成長できる。弾ける部分だけ練習するだけでも十分刺激になるし、別の曲を練習することで自然とテクニックが増えていく。
実際、時間がたってから以前諦めた曲に戻ると「あれ、弾けるようになってる?」と驚くことがある。ゲームでいえば、倒せない敵をいったん後回しにしてレベル上げする感覚だ。
5. 焦らず続ける:ギターは長期戦
ギターの練習はマラソンだと思った方がいい。焦っても上達は早まらないし、むしろモチベーションが下がってしまう。大事なのは「いつの間にか弾けるようになってた」という感覚になるまで続けることだ。
ギターを弾いていると、必ずブレイクスルーの瞬間が来る。それは練習を続けた人にしか訪れない。だからこそ、結果を急がず、日々の練習を楽しむ気持ちを持とう。
【Q&Aコーナー】
Q1. 曲を効率よく覚えるコツは?
A. まず耳で覚え、次に細分化し、最後にフレーズを繋げていく。視覚だけに頼らないのがポイント。
Q2. 毎日どれくらい練習すればいい?
A. まずは「どれくらい」と考えずに、短時間でも毎日練習することが大切。練習さえすればその日のノルマは達成、それが3分であっても。
Q3. 独学と教室、どっちがいい?
A. 教室はつまずきの修正が早いけど、結局のところ個人の練習量が全て。
終わりに
ギターの練習は曲の覚え方を工夫するだけで、効果が劇的に変わる。今回紹介した5つの方法を試せば、「弾けない」が「弾ける」に変わるはずだ。
これからもギターの上達法や曲の覚え方についての記事をどんどん更新していくので、ぜひチェックしてほしい。