【BOSS GX-1】マルチ初心者必見!最初に躓きがちな基本操作を徹底解説

説明書を閉じる前に、まず深呼吸してほしい。最新のマルチエフェクターは、敵ではなくあなたの「理想」を叶えるための相棒だ。
どうも、7丁目ギター教室新潟江南校の吉田です。
「よし、今日からGX-1で最高の音を作るぞ!」と意気込んで電源ボタンを探したのに、どこにも見当たらない。あるいは、なんとか音を出したけれど「理想の音」とは程遠いスカスカなサウンドに絶望している……そんな初心者の方は多いはずです。
最新機材は多機能ゆえに、「最初の一歩」に独特の作法があります。
結論から言うと、GX-1攻略の鍵は「マルチエフェクターの操作」を理解することにあります。
私はギター歴18年、元楽器店勤務で、現在は講師として多くの生徒さんの機材トラブルを解決してきました。
この記事を読めば、GX-1で躓きがちな基本操作を5分でマスターし、音作りのスタートラインに立つことができますよ。



電源と接続に関する「あれ?」を解決する

GX-1を手に取った初心者が躓きがちなのは、「物理的な電源スイッチが存在しない」という点です。
電源が入らない・切れない理由
本機の電源管理は非常にユニークです。
INPUT端子が電源スイッチを兼ねており、ギターからのプラグを差し込むことで初めて通電し、抜くことでオフになります 。

電池やACアダプターを繋いだだけでは画面は点灯しません。
これは「プラグを抜く=演奏終了」という現場のワークフローに即した設計ですが、知らないと「故障かな?」と焦るポイントです。
付属の電池だと約5時間しか持たないので、別売りのACアダプターを購入するか、USB type-Cケーブルで給電することをおススメします。
バッテリーは内蔵してませんのでご注意ください。
「音が変」なのはOUTPUT SELECTが原因
アンプに繋いだ際に音がこもったり、逆にキンキンしたりする場合、それは耳のせいではなく設定の問題です。GX-1には、接続先の特性に合わせて周波数特性を最適化する「OUTPUT SELECT」機能があります 。
接続環境に応じた設定を怠ると、AIRDアンプのポテンシャルが台無しになります。
| 接続先 | 設定値の例 |
ヘッドホンやオーディオインターフェース、ギターアンプ以外のフルレンジスピーカーなどに接続する場合。 | LINE/PHONES |
| 練習用小型アンプに接続する場合。 | SMALL AMP |
| Roland JC-120に接続する場合。 | JC-120 INPUT |
| ギターアンプのRETURN端子に接続する場合。 | (各機種) RETURN |
出力タイプと用途を合わせてもしっくりこなければ、他の出力タイプを試すのもアリです。
音色を補正するだけなので、接続先と異なる設定をしていても壊れることはないのでご安心ください。


2. 音作り・保存の「落とし穴」を回避する

マルチエフェクター初心者にとって、エディット作業は「せっかく作った音が消える」恐怖との戦いでもあります。
エディットした音が元に戻ってしまう
GX-1は、パラメーターをいじっただけでは「仮置き」の状態です。保存(WRITE)操作をせずにメモリーを切り替えたり電源を切ったりすると、苦労して作った音は消えてしまいます 。
[EXIT]ボタンと[ENTER]ボタンを同時に押すことで「WRITE MENU」が開き、作成した音色をユーザー・メモリーに保存できます 。
音色保存画面にアクセス

パッチ保存画面へ

名前を付けて保存

エディット画面へのショートカット
音を細かく作り込みたい時、いちいちメニューを辿るのは認知負荷が高いものです。GX-1には、プレイ画面から一瞬で目的のエフェクトへ飛べる「ショートカット」があります。
[EDIT]ボタンを押す: 信号の並び順(エフェクト・チェイン)が表示されます 。
ボタン長押し: プレイ画面で特定のボタン(例:OD/DS)を長押しすると、そのエフェクトのエディット画面に直接ジャンプできます 。
エフェクトチェインにアクセス

エフェクトブロックに進む

エフェクトの編集

3. 足元操作の「コマンド」を使いこなす

ライブ中にパニックにならないためにも、フットスイッチの同時押し操作(コンボ操作)は体に覚え込ませておきましょう。
チューナーとルーパーの起動法
GX-1にはチューナー専用のスイッチがありません。[▼]と[▲]のスイッチを同時に押すことでチューナーが起動します 。
また、エクスプレッションペダルがボリュームペダルの時は踵に踏み込んで無音にすることでもチューナーが起動します。
チューナーの起動と解除


ルーパー起動と解除
また、演奏内容を録音して重ねられる「ルーパー」は、[▲]と[C1]の同時押しでモードに入ります 。


ルーパーの基本操作
録音/再生/オーバーダブ: [C1]スイッチを1回踏む。
停止: [C1]スイッチを2回連続で踏む。
消去(クリア): 停止中に[C1]スイッチを2秒以上長押し。
ワウ(WAH)の切り替えには「体重」が必要
エクスプレッション・ペダルをつま先側にグッと踏み込むことでペダルエフェクトを起動。
エクスプレッション・ペダルを踏み込んでもワウに切り替わらない場合、踏み込みが足りない可能性があります。
ペダルのつま先側にスイッチ(EXP1 SW)があり、グッと強く踏み込むことで圧力を検知してボリューム操作からワウ操作などへ機能が切り替わります 。
よくある質問
Q: 外部ペダルを追加したいけれど、設定が難しそう。
A: 本体の[MENU]内にある「CTL FUNC」から、増設したスイッチに何をさせるか(例:ソロ用ブーストのオンオフ)を自由に割り当てられます 。
まずは、[C1]スイッチの役割を変えてみることから練習してみましょう。
Q: 電池で使う場合、どれくらい持つの?
A: アルカリ電池4本で約5時間の連続使用が可能です 。ただし、LEDの輝度を上げたりBluetoothを多用したりすると短くなるため、長時間の練習にはACアダプターの使用をおすすめします。
まとめ:GX-1を最短で使いこなすポイント
電源: INPUT端子にプラグを刺すとON、抜くとOFFになる 。
音質: 接続先に合わせて必ず「OUTPUT SELECT」を設定する 。
保存: 音が決まったら[EXIT]+[ENTER]の同時押しでWRITE(保存)する 。
足元: チューナーは[▼]+[▲]、ルーパーは[▲]+[C1]の同時押し 。



GX-1は非常に論理的に設計された機材です。これらの「BOSSの作法」さえ身につけてしまえば、あとは自由に音作りを楽しむだけ。
あなたのギターライフが、GX-1という新しい翼を得て、より高く、自由に羽ばたけるようになることを願っています!









