GX-1ついに発売

どうも、7丁目ギター教室新潟江南校の吉田です。

話題の新作マルチエフェクターBOSS GX-1が発売となりまして、早速筆者も入手してきました。

結論から言うと、BOSS GX-1は現代ギタリストのための最小最強ツールです。

本当に素晴らしい出来だと思います。
初心者は迷わず買って良いと言い切れるレベルです。完全にGT-1から世代交代するんだなと確信いたしました。

本記事ではまだ手に取って数日ですが普段からGT-1000COREを愛用している筆者が実際に使ってみた感想をまとめて、GX-1の魅力に迫っていきます。

ゲイン・アゲ美
ゲイン・アゲ美
このサイズでフットスイッチ3つにペダル付きって、配置がかなり合理的だね。

アド・リブ代
アド・リブ代
でも、センドリターンがないのね。お気に入りのアナログペダルを混ぜられないのは、ちょっと寂しいかしら?

モダン・テク子
モダン・テク子
上位機種よりスペックの数値は下がるが、それがサウンドにどう影響しているかも注目だな。

物理レイアウトの妙|幅30cmに凝縮された「迷わない」操作性

まず驚くのがそのサイズ感です。幅約30cm×奥行き約15cmという、A4サイズとほぼ同等のフットプリント。この面積に3つのフットスイッチとエクスプレッションペダルを搭載しているのは流石BOSS。極めて優秀だと言えます。

フットスイッチの間隔は十分に確保されており、ライブ中の踏み間違いを防ぐだけでなく、スイッチの同時押しによる高度な操作にもしっかり対応しています。

小型機の宿命として、エクスプレッションペダルの奥行きがやや狭い点は否めませんが、ペダル可動部の支点と抵抗感が適切にチューニングされているため、ワウやボリューム操作に不満を感じることはほぼありません。

不満点

長方形かつ軽量なのでしょうがないのかもしれませんが、筆者の個体では若干のガタつきがありました。

フットスイッチやボタン操作時にガタガタしてしまうのが気になります。

底面四隅と中央付近にゴムストッパーがあるものの若干の歪みがある様です。

ネジの増し締めや別途スペーサーを仕込むなどして対応しなければならない個体を弾く場合がある事は留意しておいてください。

カラーディスプレイとUI|「視覚情報」が認知負荷を軽減する

GTシリーズのユーザーにとって、このサイズでカラーディスプレイが採用されたことは注目のトピックでしょう。
タッチパネルではありませんが、視認性が向上したことで「今どのセクションをいじっているか」が瞬時に理解でき、脳のワーキングメモリを操作ではなく「音の判断」に割くことができます。

画面の小ささゆえに項目が密集して見える部分もありますが、そこはBOSSらしく解決策が提案済みです。

Bluetooth接続による専用アプリを使用すれば、スマホやタブレットの大画面で快適にエディットが可能。つまりタッチパネルでの操作はできるっちゃできるってことですね。

ライブハウスでも外音を聞きながらスマホで調節という使い方が出来るのはまさに現代のスタンダードと言えます。

「情報の制限」がもたらす“元気な音”

GX-1のサウンドを聴くと、筆者が元々愛用しているGT-1000COREに比べて、むしろ「音が元気で派手」に感じられます。ここは入力した音の処理に理由があると思われます。

スペック上、GX-1のサンプリング周波数は48kHz、AD変換24bit DA変換32bit。

GT-1000CORE(96kHz/32bit)に比べれば演算の細かさは譲りますが、情報量が制限されていることで、演奏に含まれる細かな「雑味」がスポイルされ、中高域が強調されたヌケの良いサウンドに仕上がっているように感じました。

これは、ライブアンサンブルにおいて「音が抜けてくる」大きなアドバンテージになります。

【プチ解説】サンプリング周波数とAD/DAって何?

GX-1のスペックにある「48kHz / 24bit」などの数字。難しそうですが、実は「音をどれだけ細かく写真に撮っているか」という話なんです。

  • サンプリング周波数(時間の細かさ):
    「48kHz」なら、1秒間を4万8000個に切り分けて記録しています。この数字が大きいほど、高音域まで正確に再現できます。

  • AD/DA変換(アナログとデジタルの翻訳機): ギターの「電気信号(アナログ)」を「数値(デジタル)」に変えるのがAD変換、その逆がDA変換です。この時のビット数(24bitや32bit)が大きいほど、演奏の繊細な強弱をノイズレスに記録できる「解像度」が高くなります。

GT-1000は「96kHz / 32bit」という業務用レベルの超高精度。
GX-1はあえてこの数字を抑えることで、ライブで扱いやすい「ガッツのある音」に仕上げている、というわけですね。

ただし、エフェクトのパラメーター数が最大9項目に制限されている点には注意が必要です。
見方を変えると、よく分からないパラメーターが排除されているので、じっくり時間をかけて作り込むよりは、直感的に「良い音」を素早く作るためのチューニングと言えるでしょう。

サウンドサンプル

GT -1000coreとGX-1の同じアンプタイプにうっすらホールリバーブをかけた音でサンプルを録ってみました。
ただし、調整できるパラメーターの数が違うので全く同じセッティングではないので飽くまで雰囲気を確認する程度にどうぞ。

いずれもアンプシミュレーターとリバーブのみの音色です。

GT -1000core クリーン(アンプタイプ NATURAL)

GX-1 クリーン(アンプタイプ NATURAL)

GT -1000core 歪み(アンプタイプ X-HI GAIN)

GX-1 歪み(アンプタイプ X-HI GAIN)

特筆すべきエフェクト群|TUNE DOWNとFIXED WAHの実用性

筆者が発売前から気になっていたのは、TUNE DOWNとFIXED WAHです。

TUNE DOWN

半音下げから1オクターブ下げまで対応。ただし生音が聞こえると途端に不協和音が聞こえるため、密閉型ヘッドホンを使用するか、生音が聞こえない大音量で鳴らせす必要があります。

レイテンシー(音の遅延)はというと、残念ながら感じます。
また、トレモロのように周期的に音量が変化するように聞こえます。
とはいえこのクラスのマルチエフェクターとしては上出来だと思います。
ある程度妥協すれば雰囲気くらいは味わえるかと。

サンプル

エフェクトOFFから弾き始め途中でONにしています。

半音下げ(設定 −1

1音下げ(設定 −2)

擬似7弦ギター(設定 −5

FIXED WAH

上位機種でもWAHで代用出来たんですが、固定用が新たにラインナップされました。

特定の周波数を固定して強調する「半止めワウ」。B’zのような鼻詰まり気味で力強いリードトーンを狙う際、EQでは出せない独特のサチュレーション感を得るのに最適です。

またワウを通さない音もミックスできるので、ちょっとクセが強く感じる時は原音を混ぜることで良い塩梅に調整することもできます。

サンプル

B’z風どころかB’zなんですけどそれっぽさは出ているんじゃないかなーと思います。

ASSIGNとHEXARAY|「目と耳」で追い込む精密な音作り

BOSSマルチの必殺技である「ASSIGN(アサイン)」機能も、パッチごとに最大8個まで割り当て可能です。

「歪み、ディレイ、EQを同時にオンにする」といったスイッチングや、ペダル操作で複数のパラメーターを動かすトリッキーな設定も自由自在。

また、新機能「HEXARAY」によるインジケーター表示は、特にコンプレッサーのセッティングにおいて威力を発揮します。

ゲインリダクションの量が一目でわかるため、感覚に頼りがちだったダイナミクス系の設定をロジカルに完結させることができます。

チューナー使用時にもこのHEXARAYが機能します。

BOSS GX-1 メリット・デメリットまとめ

特徴メリットデメリット
サイズ・重量A4サイズでギグバッグに収まる。抜群の携帯性。ペダルの奥行きが短く、慣れが必要。
サウンド48kHz化による、ライブ映えする元気な出音。GT-1000COREに比べ、解像度と微細なニュアンスで劣る。
操作性カラー液晶とアプリ連携。ASSIGN機能が強力。1エフェクトあたりのパラメーター数が最大9個まで。
拡張性1台で完結する設計思想。センドリターン端子がないため、外部ペダルを挟めない。
機能面HEXARAYによる視覚的な整音、優秀なピッチシフト。ルーパは録音時間が短く、あくまでオケ作成や練習用。

ゲイン・アゲ美
ゲイン・アゲ美
センドリターンがないのは、逆に言えば「この1台を極めろ」っていうBOSSからの挑戦状かもね。

アド・リブ代
アド・リブ代
直列配線なのも、コンパクトエフェクターを並べてるみたいで、初心者の方にも分かりやすいわ。

モダン・テク子
モダン・テク子
TUNE DOWNとUSB動画撮影機能、Bluetooth。これらは現代の「宅録・SNS・ライブ」をすべて網羅する合理的なパッケージだ。


よくある質問(Q&A)

Q:GT-1と迷っています。どちらが良いですか?

A:これからのスタンダードであるGX-1がおすすめです。

現状GT-1の強みはGX-1より手頃な価格で入手できる点ですが、正直それ以外の性能では全てにおいてGX-1の方が優っていると言って良いでしょう。もちろんGT-1もすごく良いマルチエフェクターではあるのですが、これから購入を検討するのであれば音が良くて使いやすいGX-1の方が圧倒的におすすめです。

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Q:初心者でも音作りできますか?

A:はい。

むしろ複雑な階層を排除し、直列配線をベースにしているため、音作りは非常にシンプルです。各エフェクトの「効き」が明確なので、入門機としても最適ですよ。

まとめ:BOSS GX-1は「スマートなギタリスト」へのパスポート

  • 圧倒的な省スペース設計で、移動と設営の認知負荷を最小化。

  • 48kHz/24bitの特性を活かした、ライブ向けのパワフルなサウンド。

  • 最新エフェクトで積極的な音作りに対応。

  • ASSIGNやHEXARAYで音作りからパフォーマンスまで補助。

 

特に初心者にとっては長く付き合っていける決定版的なマルチエフェクターになると思います。

また、既に上位のマルチエフェクターを持っている人もサブ機として結構使えると思います。
個人的には、録音や本腰を入れて練習する際はGT-1000CORE、普段の練習やスタジオリハ、場合によってはライブでもGX-1で対応できるなーと思っているのでこれから使い込んでいくのが楽しみです。

まだまだ試せていない機能やエフェクトがあるので具体的な使い方も含めて別記事にて紹介できたらと思っています。

BOSS GX-1

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GXシリーズの末っ子として新登場。
フラッグシップモデルのサウンドを継承しつつもコンパクトかつリーズナブルな価格を実現。
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教科書がなければ、最新マルチも宝の持ち腐れ。
“GX-1”が備えるポテンシャルを引き出すための一冊

 

BOSS GX-1の教科書 / シンコーミュージックエンタテイメント

おまけ

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ABOUT ME
吉田寛定
新潟市在住のギターインストラクター。 趣味ギタリストに向けた“ちょうどいい温度感”の発信を心がけています。 新潟市江南区のギター教室|7丁目ギター教室にて無料体験レッスン受付中。亀田・横越エリアの方はぜひどうぞ。
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