楽器コラム

【轟音】初心者でもわかる!ビッグマフの特徴と使い方を徹底解説【音の壁】

エフェクターの世界で長きにわたりその存在感を放ち続けている「ビッグマフ」。

ギターリストやベーシストにとっては一度は耳にしたことがある定番アイテムですが、

「気になるけど実際どんな魅力があるの?」

「使ってみたけれど、自分の音楽スタイルに合わない気がする」

という声も少なくありません。

本記事では、そんなビッグマフの基本的な特徴や魅力、よくある偏見への検証、さらには筐体サイズによる音の違いまで、様々な視点から徹底解説します。

この記事を読めば、ビッグマフの真価を知り、自分なりの使いこなし方を見つけるきっかけになるはずです。

それでは、その奥深い世界を覗いてみましょう。

ビッグマフとは?(基本的な概要)

ビッグマフ(Big Muff)は、エレクトロ・ハーモニクス(Electro-Harmonix)が1970年代に開発したギターエフェクターで、ファズとディストーションの中間的な歪みを特徴とする伝説的なペダルです。

分厚く、サステインの効いた音色はロックやオルタナティブ、さらにはドゥームメタルやシューゲイザーなど多岐にわたるジャンルで愛されています。

フルサイズ筐体が特徴的なオリジナルモデルから、現代的にアレンジされた「ナノシリーズ」まで、進化を遂げながらも、その音の本質は変わらずプレイヤーに愛され続けています。

ビッグマフが活躍するニッチなジャンル

ドゥームメタル

ヘヴィメタルのサブジャンルの一つで、非常に遅いテンポ、重厚なリフ、暗く陰鬱な雰囲気を特徴とします。

ブラック・サバスが生み出した初期のヘヴィメタルの音楽性を色濃く引き継ぎ、特に低音域を強調したリフと重たい歪みがドゥームメタルの核となります。

歌詞では死や絶望、神秘的なテーマを扱うことが多く、これが音楽全体の暗いムードを支えています。

演奏では、スローなテンポが心地よい「重さ」として聴き手に圧倒的な没入感を与える一方、サステインの長い音色が重要な役割を果たします。
ギタリストにとって、ビッグマフのようなエフェクターは、このジャンルの音を作り上げるために欠かせないアイテムです。

シューゲイザー

1980年代末から1990年代初頭にイギリスで台頭したオルタナティブ・ロックの一派で、特徴的なのはギターによる「音の壁」(Wall of Sound)の表現です。

ギターのリバーブやディレイ、ファズペダルを駆使し、ドリーミーで霞がかったような音の質感を作り出します。

ボーカルはしばしば低めにミックスされ、音のレイヤーに埋もれることで楽器の一部として機能します。

このジャンル名の由来は、演奏中に足元のペダルを操作する姿が「靴を見つめているように見えた」ことに由来します。

シューゲイザーはビッグマフの持つ分厚い歪みと長いサステインを活用することで、その空間的なサウンドをさらに広げることができます。

サウンドの特徴と用途


ビッグマフの最大の特徴は、厚みのあるディストーションとファズの中間的な音色です。

そのサウンドは「壁のように広がる音圧感」と表現され、単音でもコードでも存在感のある音を生み出します。

独特のサステインの長さは、ソロプレイやリードパートにおいて特に効果を発揮し、ギタリストやベーシストにとって強力な表現ツールとなります。

トーンノブを操作することで、低音域を強調したヘヴィでモコモコしたサウンドから、高音域を際立たせた鋭いサウンドまで幅広く音作りが可能です。

この柔軟性により、以下のような用途やジャンルで広く活用されています。

用途

リードプレイの強調
長いサステインと分厚い音で、ギターソロやリードラインを際立たせる。

リフの存在感を向上
パワフルな歪みにより、バンドのアンサンブル内でリフを埋もれさせない。

空間的なサウンドの構築
シューゲイザーやサイケデリックロックで、ディレイやリバーブと組み合わせて「音の壁」を形成。

ジャンル別の特徴的な使い方

ドゥームメタル
極低域の重厚感を活かし、遅くスローなリフをよりヘヴィに演出。

シューゲイザー
分厚い歪みをリバーブやモジュレーションと組み合わせて、霞のかかった音のレイヤーを構築。

オルタナティブ・ロック
ビッグマフの「荒々しさ」を活かしたリフやソロが特徴。

このように、ジャンルや用途を問わず、多彩な音作りを可能にするのがビッグマフの魅力です。

扱いやすい3ノブ構造も相まって、初心者からプロまで幅広いプレイヤーに支持されています。

筐体サイズによる音色の変化

近年の「ナノシリーズ」とオリジナルの「フルサイズ筐体」には、音色に微妙な違いがあります。
以下、その特徴を比較してみましょう。

1. フルサイズ筐体の音色
特徴: 低音域が深く、音の厚みが強調される。
用途: ライブなど大音量での演奏に適しており、バンド全体を支えるサウンドを作りやすい。
クラシックなサウンドや音圧感を求める人向け。

2. ナノサイズ筐体の音色
特徴: 中高音域がやや際立ち、モダンでクリアな印象。
用途: ミックス内で音が埋もれにくく、家庭用アンプや小規模ライブでの使用に適する。
利便性を重視しつつも、現代的なクリアなトーンを楽しみたい人におすすめです。

使用する上でのメリット・デメリット

ビッグマフは、ギタリストやベーシストにとって魅力的なエフェクターである一方、使用する際に注意が必要なポイントも存在します。
ここでは、メリットとデメリットを具体的に掘り下げて解説します。

メリット

多様な音作りが可能
ビッグマフの持つトーンコントロールは、音の幅広い調整を可能にします。
トーンノブを絞れば、モコモコとした重低音を強調した音色が得られ、ヘヴィメタルやドゥームメタルのような重厚なリフに最適です。
一方、トーンを上げると、高音域が際立つシャープでクリアなサウンドに変化し、シューゲイザーやオルタナティブロックに適した音作りができます。
単純な3ノブ構造ながら、プレイヤーのアイデア次第で多彩な音色が生み出せるのは大きな魅力です。

ジャンルを超える汎用性
ビッグマフは特定のジャンルだけでなく、幅広い音楽スタイルに対応します。
ロックやメタルはもちろんのこと、シューゲイザーやサイケデリックロックなどの空間的なサウンドを求めるジャンルにもマッチします。
さらに、ベースやシンセサイザーでもその個性的な歪みが活用され、楽器の枠を超えた使用例も多いです。

高いコストパフォーマンス
ビッグマフは、手頃な価格で入手できるにもかかわらず、プロも愛用するほどの高い音質を誇ります。
多くのエフェクターが1万円以上する中で、1万円以下で手に入るビッグマフは、初心者にもプロにも手の届きやすい選択肢です。
その価格に対して得られる音の厚みと表現力は非常にコスパが高いと言えます。

シンプルな操作性
3つのノブ(ボリューム、トーン、サステイン)だけで操作できるため、複雑な設定を必要とせず、直感的に音作りが楽しめます。
初心者でも音の基礎をつかみやすく、プロはそのシンプルさを活かしてライブやレコーディングの場で即座に調整が可能です。

デメリット

ミックス内で埋もれる場合がある
ビッグマフの特有の低音域が強調された音色は、単独で弾くと迫力がありますが、バンドアンサンブルでは他の楽器と干渉して埋もれやすいことがあります。
特にベースやドラムとの低音域がぶつかると、全体のバランスが崩れることがあります。
この問題を解決するためには、トーンノブを高音域寄りに設定したり、イコライザーを併用して特定の周波数を調整することが効果的です。

大型筐体の扱いにくさ
オリジナルのフルサイズモデルは、その存在感のある筐体が魅力の一つですが、ペダルボードに設置する際にはスペースを多く取るため、他のペダルとの配置を考える必要があります。
また、持ち運びが多いプレイヤーにとっては、やや不便と感じる場合もあるでしょう。
コンパクトな「ナノシリーズ」を選ぶことで、この問題を解決することが可能です。

操作性に慣れが必要
ビッグマフのシンプルな構造は魅力である一方、特に初心者にとっては、トーンノブの使い方やサステインの調整に慣れるまで時間がかかることがあります。
トーンを上げすぎると耳障りに感じる場合や、ゲインを上げすぎて音が潰れてしまうこともあります。
適切なセッティングを見つけるためには、時間をかけて調整を繰り返すことが重要です。

ノイズやフィードバックの発生
ビッグマフは、その強力な歪みによって高音量時にノイズやフィードバックが発生しやすい傾向があります。
特に、ライブの大音量環境では制御が難しくなる場合があり、ノイズゲートや適切なアンプ設定が必要になることがあります。

よくある偏見は本当なのか?


ビッグマフは数十年にわたって愛され続けているエフェクターですが、その独特のサウンドや仕様から、いくつかの「偏見」やネガティブなイメージがつきまとっています。

本当にその通りなのか、それとも誤解なのかを正直な目線で検証し、解決法や妥協点を探っていきます。

偏見1:「音がモコモコしすぎてミックスで埋もれる」

結論: 部分的に本当。特に低音域が支配的な設定ではバンド全体の音に埋もれがちです。

ビッグマフの特徴的なサウンドは、分厚い低音域と長いサステインに支えられています。この音は単体で聴くと迫力があり魅力的ですが、バンドアンサンブルでは他の楽器、特にベースやキックドラムと音域が重なり、存在感が薄れてしまうことがあります。

解決法・妥協点

:

トーンノブの調整
高音域寄りに設定すると、音の輪郭が際立ち、ミックス内で埋もれにくくなります。

EQペダルの併用
ビッグマフの後段にイコライザーを設置し、特定の周波数帯をブーストまたはカットすることで、ミックス内での存在感をコントロールできます。
ベース用ビッグマフを活用
ベーシストの場合、専用モデルの「Bass Big Muff」を使用すると、低音域を犠牲にせずにクリアなサウンドを得られます。

偏見2:「初心者には扱いにくいエフェクター」

結論: 一部正しい。シンプルな構造の反面、最適なセッティングを見つけるのに試行錯誤が必要です。

ビッグマフの操作は3ノブ(ボリューム、トーン、サステイン)と非常にシンプルです。
しかし、ゲインを上げすぎると音が潰れてしまったり、トーンを下げすぎるとモコモコした音になりがちです。
初心者が扱う場合、この微妙なバランスを取るのに苦労することがあります。

解決法・妥協点

:

プリセット的な設定を活用
「トーンを12時、サステインを2時」といった、安定したセッティングを参考にしながら調整すると、扱いやすくなります。

シンプルに考える
最初はトーンやサステインをあまりいじらず、全体的にバランスの良い音から始めて徐々に調整するのがおすすめです。

偏見3:「特定のジャンルにしか使えない」

結論: 誤解。ビッグマフは多様なジャンルで使用可能ですが、特に向いているスタイルは存在します。

シューゲイザーやオルタナティブロックの象徴的なペダルとして認識されることが多いビッグマフですが、実際にはドゥームメタルやサイケデリック、さらにはファンクやブルースのようなジャンルでも使用されています。
ただし、音の個性が強いため、ジャンルや曲調によっては違和感を感じる場合もあります。

解決法・妥協点

セッティングの工夫
音の個性を抑えたセッティングにすると、幅広いジャンルで活用しやすくなります。
補助的な役割で使用
曲全体で使うのではなく、ソロやリードパート、特定のセクションでアクセントとして使うことで、ジャンルを問わず溶け込ませることができます。

偏見4:「大型筐体は使いにくい」

結論: 概ね本当。ただし、フルサイズ筐体にはそのサイズに見合うメリットもあります。

ビッグマフのオリジナルモデルは大きく、ペダルボードに組み込む際にスペースを多く取ります。
また、持ち運びが多いプレイヤーにとっては不便と感じることもあります。
ただし、大型筐体は操作性が良く、ヴィンテージ感のあるデザインは視覚的な魅力でもあります。

解決法・妥協点

ナノサイズを選ぶ
小型化された「Nano Big Muff」は、音質を犠牲にせず、持ち運びやペダルボードでの設置が簡単になります。

大型筐体を活かす
フルサイズモデルの操作性の良さを活かし、ライブなどでの直感的な調整を重視する場合には最適です。

まとめ

ビッグマフに対する偏見には、確かに事実に基づくものもありますが、適切な対処法や妥協点を見つけることで、それらを克服することが可能です。
その独特なサウンドや操作性を理解し、自分のプレイスタイルやジャンルに応じた使い方を工夫すれば、ビッグマフの魅力を最大限に引き出すことができるでしょう。

偏見に囚われず、自分なりの使い方をぜひ模索してみてください!

ビッグマフの進化と普遍的な魅力


ビッグマフは1970年代にエレクトロ・ハーモニクス(Electro-Harmonix)から誕生して以来、数十年にわたりその地位を確立し、音楽シーンに大きな影響を与え続けています。

その歴史を振り返ると、多くのモデルチェンジや改良が行われましたが、根本的なサウンドの魅力は変わらず、どの時代のプレイヤーにも愛され続けています。

ここでは、ビッグマフの進化と普遍的な魅力について掘り下げます。

ビッグマフの歴史と進化

ビッグマフは、最初のモデルである「トライアングル・マフ」が1970年に登場して以来、多くのバリエーションが生まれました。それぞれの時代や地域に応じて音のキャラクターが調整され、以下のような象徴的なモデルが登場しました。

ラムズヘッド(Ram’s Head)


ラムズヘッドは、1973年頃に登場したビッグマフの第2世代モデルで、その名は筐体に描かれた羊の頭のようなロゴデザインに由来します。

トライアングルマフ(初代モデル)に比べて、柔らかく丸みを帯びたサウンドが特徴です。
特に中音域がなだらかで、サスティンの効いたスムーズなトーンが得られるため、リードギターやソロプレイに適しています。

ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアが使用したことで有名で、彼の「Comfortably Numb」などで聴ける広がりのある音色がラムズヘッドの典型です。
低音域が強すぎないため、バンドアンサンブル内でも音が埋もれにくいのが利点。
ヴィンテージ市場では特に人気が高く、現代でもその独自のキャラクターは多くのプレイヤーに支持されています。

グリーンロシアン(Green Russian)


グリーンロシアンは、1990年代にロシアの「ソヴテック(Sovtek)」が製造したビッグマフのバリエーションモデルで、深い緑色の筐体が特徴です。

このモデルは、低音域が非常に強調された重厚なサウンドが最大の魅力です。
ラムズヘッドやトライアングルマフに比べると、荒々しく図太い音色が特徴で、特にドゥームメタルやストーナーロックといったジャンルのプレイヤーに愛されています。
また、その頑丈な筐体とシンプルなデザインも相まって、「無骨で扱いやすいペダル」としての評判も高いです。

現行の「Green Russian Reissue」モデルは、ヴィンテージのキャラクターを再現しつつ、現代のプレイヤーにも扱いやすい仕様となっています。
特に重低音を重視するプレイヤーにはうってつけの選択肢です。

ナノシリーズ


現代のテクノロジーを活かし、小型化されながらも、クラシックモデルのサウンドを再現。コンパクトで扱いやすく、現代のプレイヤーに人気。

それぞれのモデルは、細かな回路設計や部品の違いから独自のサウンドキャラクターを持ちながらも、「厚みのある歪み」と「長いサステイン」というビッグマフの本質を守り続けています。

普遍的な魅力とは?

ビッグマフが何十年も愛される理由は、そのサウンドのユニークさと、プレイヤーに与える多彩な表現力にあります。

音の圧倒的な存在感
ビッグマフの分厚い歪みは、他のエフェクターにはない独自の「音の壁」を作り出します。
リードトーンではサステインが長く、滑らかでシルクのような質感が得られる一方、コードを鳴らすと一面に広がる重厚な音圧感を生み出します。
この「存在感の強い音色」はジャンルを超えて活躍する普遍的な要素です。

シンプルながら深い音作り
3つのノブ(ボリューム、トーン、サステイン)だけで操作できるシンプルな設計ながら、プレイヤーのセッティング次第で無限の音色を生み出せる柔軟性があります。
この「使う人によって音が変わる」という特性が、初心者からプロまで幅広い層に愛される理由です。

ジャンルを超えた多用途性
ビッグマフは特定のジャンルに限定されず、さまざまな音楽スタイルに適応します。
例えば、ドゥームメタルでは低音域の重さを活かし、シューゲイザーでは音のレイヤーを形成し、オルタナティブロックではリードやリフに個性を与えます。
プレイヤーが使い方を工夫することで、その可能性はさらに広がります。

価格と価値のバランス
ビッグマフは、比較的手頃な価格で購入できるにもかかわらず、プロフェッショナルな音質を提供します。
そのため、初心者でも手が届きやすく、プロのギタリストにも愛用されるという、価格と価値のバランスが絶妙です。

現代のプレイヤーに支持される理由

現代の音楽シーンでは、エフェクターに求められる条件が多様化しています。
その中で、ビッグマフは時代に合わせた進化を遂げ、プレイヤーのニーズに応えています。

ナノシリーズの登場
小型化された筐体で、ペダルボードに収まりやすく、持ち運びにも便利。
サイズの課題を解消しながらも、クラシックモデルの音質を忠実に再現しています。

デジタル化への対抗軸
モデリングエフェクターが主流になる中で、アナログ特有の温かみや厚みのあるサウンドが再評価されており、ビッグマフはその象徴的存在です。

ヴィンテージブームとの相乗効果
ヴィンテージモデルが高額で取引される一方、現行モデルでもその音色を手軽に楽しめることが、現代のプレイヤーにとって魅力的です。

ビッグマフの未来

長い歴史の中で進化を続けてきたビッグマフは、今後もその存在感を失うことはないでしょう。
最新モデルが登場する一方で、過去のヴィンテージモデルが再評価されるなど、新旧の魅力が共存しています。
アナログならではの音質やシンプルさを守りつつ、さらなる改良や新しい形で進化していく可能性も秘めています。

まとめ

ビッグマフは、その登場から半世紀以上が経つ現在も、普遍的な魅力と進化を両立させたエフェクターとして音楽シーンを支え続けています。

その分厚いサウンドや多様な音作りの可能性は、時代やジャンルを問わず、多くのプレイヤーを魅了し続けています。

この先も、ビッグマフは新たな音楽や表現を生み出す重要なツールであり続けるでしょう。

おすすめモデル

これからビッグマフを使ってみたいという方に向けて筆者がおすすめするモデルを3つ紹介します。

使いやすさを考慮してNANOシリーズから選んでいます。

同じビッグマフでも三者三様の個性があるので参考にしてみてください。

RAM’S HEAD BIG MUFF Pi

ELECTRO-HARMONIX ( エレクトロハーモニックス ) / RAM'S HEAD BIG MUFF Pi

ELECTRO-HARMONIX ( エレクトロハーモニックス ) / RAM’S HEAD BIG MUFF Pi

ビンテージ市場でも最も人気の高いラムズヘッド期のサウンドを再現したモデルです。

比較的ディストーションに近く、ビッグマフにしては腰高なサウンドが特徴。

ソロやリードで使いたい方におすすめです。

GREEN RUSSIAN BIG MUFF Pi

ELECTRO-HARMONIX ( エレクトロハーモニックス ) / GREEN RUSSIAN BIG MUFF Pi

ELECTRO-HARMONIX ( エレクトロハーモニックス ) / GREEN RUSSIAN BIG MUFF Pi

ミリタリーなデザインがカッコいいロシア製造期のサウンドを再現したモデルです。

地を這うような低域から生み出される圧倒的な轟音が特徴。

このデザインに惚れた人はもちろん音の壁を築きたい方におすすめ。

OP AMP BIG MUFF Pi

ELECTRO-HARMONIX ( エレクトロハーモニックス ) / OP AMP BIG MUFF Pi

ELECTRO-HARMONIX ( エレクトロハーモニックス ) / OP AMP BIG MUFF Pi

オペアンプによる増幅回路を採用していた頃の仕様を再現したモデルです。

他のモデルに無いBOSSのオーバードライブの様な質感と弾き心地があるのが特徴

個性的なマフサウンドを目指す方におすすめ

まとめ

ビッグマフは、半世紀以上にわたりエフェクターの世界で確固たる地位を築き、多くのプレイヤーに愛されてきました。
その特徴的な分厚い歪みや無限に続くようなサステインは、ジャンルを超えて多くの音楽に影響を与えています。
一方で、「音がモコモコする」「大型筐体が扱いづらい」といった批判や偏見もありますが、適切なセッティングやモデル選びで克服できる課題でもあります。

ビッグマフの最大の魅力は、そのシンプルさの中に隠れた多様性と、プレイヤーによって無限に変化する音色の可能性です。
ロック、ドゥームメタル、シューゲイザー、さらにはブルースやファンクなど、どんなジャンルにもフィットし、個性を引き出すことができます。
また、手頃な価格でプロフェッショナルな音質を提供する点も、初心者からベテランまで幅広い層に支持される理由でしょう。

時代とともに進化を遂げたビッグマフは、クラシックモデルの「ラムズヘッド」や「グリーンロシアン」から、現代の「ナノシリーズ」まで、それぞれのプレイヤーに合った選択肢を提供してきました。
これからも、新しい音楽や演奏スタイルとともに、その魅力を発展させていくことが期待されます。

本記事を通して、ビッグマフの本質や可能性を知ることで、自分に合った使い方や音作りを試してみたいと感じてもらえたなら幸いです。
音楽を作る楽しさを広げてくれるビッグマフを、ぜひ自分の手で体験してみてください。

過去記事にてBIGMUFFについても触れています。
FUZZをブースターに!多彩なサウンドメイクを実現する活用術

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吉田寛定
ナチュラルハーモニクスで演奏してる人