「歪み系のエフェクターを買ったけど、次は何を買えばいいのか分からない」
そんな風に思ったことはないだろうか。
実は、歪み系の次に何を選ぶかで、ギターサウンドの表現力が大きく変わる。
筆者自身も最初は何を買えばいいのか分からず、あれこれ試した経験がある。
結論から言うと、歪みの次におすすめしたいのは以下の3種類。
ディレイ
リバーブ
ワウ
この3つを選んだ理由を、具体的に解説していく。
1. ディレイ|“エフェクターの楽しさ”を感じられる
ディレイとは?
ディレイは、音を遅らせて繰り返すエフェクターだ。
「やまびこ効果」と言えばイメージしやすいだろう。
一度弾いた音が、少し遅れて返ってくることで空間的な広がりが生まれる。
なぜディレイがおすすめ?
ギターらしいエフェクト感が味わえる
エフェクターの中でも“使ってて楽しい”感覚が強いのがディレイ。
いわゆる「音が変わる楽しさ」を実感しやすい。コピーに必須なこともある
U2のThe EdgeやBUMP OF CHICKENのフレーズなど、ディレイなしでは成立しない曲も多い。常に薄くかけてもOK
リードだけでなくバッキングにも使える。
空間を演出するために“かけっぱなし”にしているプロも多い。
こんな人におすすめ
「エフェクターを踏んだ感」が欲しい人
音作りを楽しみたい人
空間系エフェクターを試したい人
おすすめモデル
BOSS ( ボス ) / DD-8 Digital Delay

BOSSの定番デジタルディレイ
ステレオインアウトが出来てクリアなサウンド
また、定番のサウンドから個性的なサウンドまで11種類のモードを選択可能
困ったらBOSSの最新デジタルディレイを選んでおけば間違いない。
MXR ( エムエックスアール ) / M169 Carbon Copy Analog Delay

定番のアナログディレイ
太く艶やかなサウンドが特徴
ディレイ音にコーラス効果を付与するモジュレーションスイッチを搭載
温かみと広がりを演出できる名機だ。
UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / UAFX Orion Tape Echo
テープエコーの伝説的名機エコープレックスをエミュレートしたモデル
基本的な設定の他、テープの劣化具合なども調整可能
テープエコー専用機だが同価格帯の中では圧倒的な音質を誇る。
UAFXは時々セール価格になるのでそのタイミングを狙うとお得。
2. リバーブ|“なんか音が気持ちいい”を作る必需品
リバーブとは?
空間の残響をシミュレートするエフェクター。
ホール、ルーム、プレートなど、場所によって反響の仕方を再現できる。
なぜリバーブがおすすめ?
音に奥行きが出る
単調なフレーズも、リバーブを加えるだけで“リッチな音”に生まれ変わる。どんなジャンルでも馴染む
ロック、ポップス、アコースティック──どんなジャンルでも違和感なく使える万能選手。初心者にも扱いやすい
基本的に“かけっぱなし”でも問題ない。設定に悩まないという意味で初心者向きだ。
こんな人におすすめ
アンプのリバーブじゃ物足りない人
演奏中に“音の気持ちよさ”を感じたい人
歪みだけでは音が“平坦”に感じてしまう人
おすすめモデル
BOSSの定番リバーブ
高品質なサウンドで複数の音色を収録
音色調整は3つのツマミだけなので安心。
迷ったらBOSSの最新リバーブを選んでおけばOK
Animals Pedal ( アニマルズペダル ) / BATH TIME REVERB

特筆すべきは筐体デザインのイラストが可愛い点
メカ感もエフェクターの魅力だがボードに一個こういうのが入ることで良い意味でハズしが効く。
音も本格的で定番サウンドを3種類収録しているのでしっかり役割も果たしてくれる。
UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / UAFX Heavenly Plate Reverb

ビンテージプレーとリバーブを再現したモデル。
高品質で突き抜ける煌びやかなリッチサウンド
プレートリバーブ専用機だが同価格帯の中では圧倒的な音質を誇る。
UAFXは時々セール価格になるのでタイミングが狙い目だ。
3. ワウ|「エレキギターらしい音」の代表格
ワウとは?
ペダルの踏み加減で周波数帯を動かし、「ワウワウ」という特徴的な音を作り出すエフェクター。
なぜワウがおすすめ?
ギターらしい表現ができる
ブリブリしたサウンドや、泣きのリードを演出できるのがワウの魅力。
エレキギターらしさを演出するには欠かせない。ソロでもバッキングでも活躍
ソロでは“泣きの表現”に。
バッキングではリズムのノリを強調するグルーヴ要素として機能する。エフェクター上級者っぽく見える
足元を使いこなしていると一目置かれやすいのも事実。
こんな人におすすめ
JIMI HENDRIXやSTEVE VAIのようなプレイに憧れる人
動きのある“エモいソロ”が弾きたい人
ノリを重視したプレイを楽しみたい人
おすすめモデル
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / CRY BABY 95Q WAH

つま先部分にON/OFFスイッチのあるモデルが多い中、この95Qは少し踏み込んだだけでエフェクトがONになる設計を採用。
足を離せば即OFFになるため瞬時にON/OFFを切り替える事が出来る。
マイケルシェンカーやB‘zの松本氏の様なワウ半止めには不向きなのは要注意。
ブースト機能が付いているためソロでド派手にキメたい場合に打ってつけ。

ワウエフェクトで失われがちな低域を保った太いワウサウンドを実現したリッチモードと昔ながらのワウサウンドを再現したヴィンテージモードの二種類のサウンドを選択可能。
計量でありながら堅牢、そしてコンパクトな筐体を実現。
ボードに組み込みやすいのが特徴。
HOTONE ( ホットトーン ) / SOUL PRESS II

ワウペダルでありつつボリュームペダルとエクスプレッションペダルも兼ねている多機能ワウペダル。
ツマミによる音色調整、チューナーアウト、ポジションインジケーターLEDを搭載した利便性の高いモダンなエフェクターに仕上がっている。
まとめ|歪みの次は「空間 or 表現」どっちに振るか?
歪みエフェクターを手に入れたあとは、
「音を広げていくか(ディレイ・リバーブ)」
「音に動きをつけるか(ワウ)」
という選択になる。
どれを先に買っても間違いはないが、
最初に選ぶなら「ディレイ」が特におすすめ。
“エフェクターの楽しさ”を直感的に味わえるし、使い道も広い。
まずは興味のあるカテゴリーから1台試して、少しずつボードを広げていこう。