「ギター弾けたらモテる説」って、結局どうなの?
ギターを始めるきっかけとしてよく聞く動機のひとつが「モテたいから」。
正直、これを聞いて「あるある」と思った人も多いのではないだろうか。
「文化祭で演奏してキャーキャー言われたい」
「SNSに動画をあげたらいいねが増えるかも」
「バンドマンってなんか雰囲気イケてるし」
こうした妄想や憧れからギターを始めるのは、実はごく自然なことだ。
では、現実として「ギターは本当にモテるのか?」という問いにどう答えたら良いのか。
答えは、「モテるための強力な要素にはなり得る。ただし、それだけでは不十分」だ。
なぜそう言い切れるのか、これから詳しく説明していく。
「ギター=センスがある」と思われる理由
まず理解しておきたいのは、「ギターを弾ける人=センスがある人」というイメージが世の中に存在していることだ。
ここでいう“センス”とは、ただのおしゃれという意味に留まらない。
具体的には以下のような力を含む。
表現力(音で感情を表現する力)
美意識(音選びや機材選定へのこだわり)
継続力(地道な練習を続ける姿勢)
観察力(他人の演奏から学ぶ姿勢)
これらはギターの練習を続けるうちに自然と身についていくもので、異性からだけでなく同性からも一目置かれる“人間的魅力”の土台になる。
↓別の角度からセンスを深掘りした過去記事


【成功エピソード】文化祭で人生が変わった高校生の話
筆者がギター講師として教えていた生徒のひとりに、こんな子がいた。
普段はおとなしく、あまり目立たない男子高校生。
でも文化祭のステージでONE OK ROCKの「完全感覚ドリーマー」を披露したことで、空気が一変した。
「え、あの子ギター弾けたんだ…」
「めっちゃかっこよかった」
「実は前から話してみたかったんだよね」
そんな声が彼の周りに集まり、校内の一部で「文化祭のギターすごかった人」として話題になった。
それまで自己肯定感が低かった彼が、その後自信を持って人前で話せるようになったのは言うまでもない。
「速弾きできても全然モテない」という現実
一方で、「テクニックだけではモテない」という苦い体験もよくある。
速弾き、スウィープ、タッピング……
華麗な技を磨いても、あくまで“それをどう魅せるか”を意識しなければ、ただの自己満足になりがちだ。
実際SNSでも、
「エフェクターボード10万円分組んだけど、モテには関係なかった」
「速弾きしても『なんかすごいけど…』ってリアクションしかされない」
というような嘆きも見かける。
つまり、ギターがモテにつながるかどうかは「技術」だけでなく「センスの見せ方」にかかっている。
ギターと「センス」の相乗効果とは?
ギターを弾けることはセンスの一部であり、「自分をどう表現するか」に直結する。
● 弾き語りで感情を伝える
● アンプやエフェクターで音色を追求する
● 服装や持ち物に統一感を持たせる
● 自分なりの選曲センスを磨く
これらが合わさることで、“全体としての魅力”が増す。
特に今はSNS時代。
演奏動画、エフェクターレビュー、スタジオの写真、ライブの記録などを発信することで、「センスのある人」として認知されやすい。
ギターがセンスを育てる!5つの具体的トレーニング
ギターでセンスを磨くには、次のような活動が効果的だ。
1. 人前で演奏する習慣をつける
文化祭、ライブハウス、SNS……どんな形でもいいから発信することで、見せ方が磨かれる。
2. コピーではなく“アレンジ”に挑戦する
オリジナリティを加えた演奏は「自分らしさ=センス」として評価されやすい。
3. 音作りにこだわる
ピックアップの選び方、エフェクターの設定、アンプのEQバランス……これらへのこだわりが音の説得力を生む。
4. ダンスや演劇、ストリートアートなど他ジャンルにも触れる
異ジャンルとの接点が感性の幅を広げる。センスとは「引き出しの数」でもある。
5. “話がうまい人”の真似をしてストーリーテリングを磨く
演奏前のMCやSNSの投稿文でもセンスは出る。話が面白い人は印象に残る。
ギターを活かす人がモテる時代
もう一度、結論を言おう。
ギターが“モテる手段”になるのは間違いない。
でも、「弾けるだけ」では意味がない。
大切なのは、そのスキルをどう使って自分のセンスや個性を表現するか。
そこにこそ、あなたの魅力がにじみ出る。
ギターは単なる音を鳴らす道具ではなく、自分を語るための言葉だ。
自信がないなら、まず1曲を人前で弾いてみよう。
SNSで「ギター練習○日目」と投稿するのもアリだ。
誰かに届く演奏は、あなたの価値を自然と引き上げてくれる。
結論|ギターは“自分を魅せる装備”。モテるかどうかは使い方次第
ギターがモテるのは事実。だが“表現力”と“センス”が伴ってこそ
ギターを弾くことで、センスや魅力を育てることができる
自分の見せ方を工夫すれば、“技術が足りなくても印象に残る人”になれる
ギターはあなたを変えてくれる。
ただの楽器ではなく、人生をちょっと面白くしてくれるパートナーだ。
そしてその姿に、誰かが心を動かされることがある。
ちなみに本記事の内容は、意中の異性からモテるかどうかは別の話だ。