「ギター、ずっと続けてるけど、なかなか上達してる気がしない…」
そんなふうに感じたこと、ないだろうか? 最初はあんなに楽しかったのに、気づけば「ただ弾いてるだけ」になってることって意外と多い。これは決してあなただけじゃなく、誰もがぶつかる壁だ。
この“なんとなく続けている”状態は、悪くはないけど、やっぱり「もっと上手くなりたい!」と思ったときにはブレーキになることが多い。じゃあ、どうすれば練習が前向きになり、結果もついてくるのか?
そのカギが「目標設定」だ。
しかも、ただ目標を立てるだけじゃなくて、「複数の目標を同時に持ち、定期的に見直していく」。これをやると、練習が自然と前向きになって、長く続けやすくなる。
今回は、短期・中期・長期の3ステップの目標設定と、超シンプルな「デイリーノルマ」のコツを紹介する。ギター初心者にも、しばらく伸び悩んでいる中級者にも役立つ内容なので、ぜひ最後までチェックしてほしい。
目標は「短期・中期・長期」の3段階で考える
短期目標|物凄く小さなことを設定
まずは「短期目標」。これは本当に小さなことでいい。むしろ、小さすぎるくらいがちょうどいい。
例えば:
Fコードを1回だけ綺麗に鳴らす
メトロノームに合わせて基礎練習10分
ギターの弦を交換する
こういう目標は、「え、それだけでいいの?」と思うかもしれない。でも、ここで大事なのは「できた!」という達成感。小さな成功体験を重ねると、自信が生まれ、自然と次の行動が起こりやすくなる。
「ギターはFコードで挫折する」とよく言われるけど、実はこの“挫折”って、目標が漠然としているせいでもある。いきなり「Fコードを完璧に押さえる」じゃなくて、「Fコードを1回だけ鳴らす」「Fコードのフォームを作るだけ」など、もっと小さく刻んでOKだ。
中期目標|1か月~半年で達成できること
中期目標は、少しチャレンジングな内容を設定する。だいたい1か月~半年くらいで達成できることが目安。
例えば:
好きな曲を弾けるようになる
主要なコードを覚える
バレーコードをスムーズに押さえられるようにする
このレベルになると、最初は「難しいかも」と感じることもあるけど、短期目標で自信をつけておけば乗り越えやすくなる。「あと少しでできそう!」という状態を作ることがモチベーションを維持するコツだ。
また、目標が具体的であるほど、今やるべき練習も見えやすい。たとえば「好きな曲のサビを弾く」という目標なら、「コード譜を用意する」「ゆっくりテンポで練習する」など、日々の行動が明確になる。
長期目標|半年~1年以上かかりそうなこと
長期目標は、自分の「こうなりたい!」を形にしたもの。少し夢っぽいものでも全然OKだ。
例えば:
SNSに演奏動画をアップする
ストリートライブに挑戦する
セッションに参加する
オリジナル曲を完成させる
こういう目標があると、日々の練習に「意味」が生まれる。たとえば、「SNSに動画をアップする」と決めていれば、録音・録画の仕方を学んだり、ちょっと見た目も意識してフォームを整えたり、自然とプラスαの行動につながる。
大事なのは、これもまた複数立てておくこと。例えば、「SNS投稿」+「バンド活動を始める」とか、広げておくと、途中で方向転換したくなったときにも柔軟に対応できる。
目標は複数立てる&定期的に見直す
よくありがちなのが、「目標は1つに絞らなきゃいけない」と思い込むこと。でも実は、複数の目標を持っていたほうが挫折しにくい。
なぜなら:
1つの目標が停滞しても、他の目標でモチベーションが保てる
日々の気分や体調で取り組むテーマを変えやすい
いろんな角度からスキルアップできる
さらに、もうひとつ大事なのが「見直し」
目標は一度立てたら終わりじゃなくて、定期的に見直して、必要なら修正・新規追加していくのが理想だ。
見直しのタイミング例:
月1回の定期チェック
新しい曲にハマったとき
大きな目標を達成したタイミング
「目標を見返す」という行為自体も、実はモチベーションを高めるエネルギーになる。目標がある状態をキープするだけで、練習の迷いが減るのを実感できるはずだ。
デイリーノルマは「超低ハードル」でOK
どんなに目標が立派でも、「今日はやる気が出ない」という日が絶対にある。だからこそ、「デイリーノルマ」はめちゃくちゃハードルを下げるべき。
例えば:
ギターを3分だけ触る
目標を1回読み返す
練習してる曲の音源を1回聴く
これくらいの内容なら、体調が悪い日でも、疲れてる日でも、なんとかなるはず。大事なのは、「ゼロの日を作らないこと」。習慣が途切れなければ、ギターは自然と生活の一部になり、気づけば上達している。
「今日は3分だけ…」と思って弾き始めたら、いつの間にか30分経ってた、なんてこともよくある。ギターって、触りさえすれば勝手に楽しくなるから、この“触る習慣”こそ最強だ。
目標がある限り前に進める
ギター練習がマンネリ化したり、モチベが下がったりするのは、目標が曖昧なときが多い。だからこそ、小さくてもいいから、「短期・中期・長期」の3ステップで複数の目標を持とう。
そして、忘れずに定期的な見直しをすること。達成したら「やった!」で終わりじゃなく、次の目標を考えたり、ちょっとレベルアップした内容に書き換えると、いつも“次の一歩”が見えてくる。
デイリーノルマは、とにかくシンプルでOK。「ギターを3分触る」「目標を見返す」これだけで十分。小さな積み重ねが、ギターライフをしっかり支えてくれる。
さあ、まずは今日中に「小さな目標」を3つ立ててみよう。それが、あなたの次のステップにつながる第一歩になるはずだ。
Q&Aで振り返り
Q1. 目標はどれくらい細かく立てればいい?
A. 細かければ細かいほどOKです。特に短期目標は「ちょっと頑張ればすぐできること」が理想。細かく分けるほど、達成感を感じやすくなります。
Q2. 目標はひとつに絞ったほうがいい?
A. 複数立てるのがオススメです。ひとつの目標が停滞しても、別の目標で進歩を感じられればモチベーションが下がりにくいです。
Q3. 見直しってどれくらいの頻度でやればいい?
A. 月1回程度のペースがちょうどいいです。新しいことに挑戦したくなったタイミングでも見直すのが◎。
Q4. デイリーノルマって本当に効果あるの?
A. 効果は絶大です。最初は「これだけでいいの?」と思うかもしれませんが、習慣化こそ上達の土台。3分だけでも続けると、自然とギターが“生活の一部”になります。
今回は「ギター練習の目標設定」について、短期・中期・長期の立て方や、デイリーノルマの重要性を紹介してきました。ギターは「ただ弾くだけ」でも楽しいですが、目標があると楽しさも上達も倍増します。
今後も、ギターの上達法だけでなく、機材レビューや練習のコツ、モチベーション維持の方法など、さまざまな切り口で情報を発信していく予定です。ぜひ次回の記事も楽しみにしていてください。
引き続き、一緒にギターライフを充実させていきましょう!