上達方法

「ギターが上達するSNS活用術|“下手でも投稿OK”な理由と継続のコツ」

「練習してるのに全然上達しない…」
「最近ギターに触る回数が減ってきた」
そんな悩みを抱えている人は少なくない。

でも、ちょっとした工夫でギター練習のモチベーションは大きく変えられる。その方法の一つが、SNSを活用した“ゆるい発信”だ。しかも、完璧な演奏を投稿する必要はまったくない。

むしろ、SNSに「下手でも投稿してみる」ことこそが、ギターを継続しやすくし、結果的に上達へと繋がっていく。

この記事では、SNSがなぜギター練習に効果的なのか、どんな投稿から始めればいいのか、そして続けるためのポイントを解説する。

ギターが続かないのは“燃料切れ”が原因

最初のやる気は誰にでもある。でも、やる気という燃料は長くはもたない。数日、数週間で消えてしまうのが普通だ。

ギターを継続するには「気合い」や「根性」ではなく、「続けられる仕組み」が必要になる。SNSはまさにその仕組みを提供してくれる。

習慣は、記録によって強化される。そして、人の目がある場所では、行動が継続しやすくなる。SNSはその両方を一度に満たしてくれる最強の“練習補助ツール”だ。

SNSがギター上達に効く3つの理由

1. 成果より“プロセス”に目が向く

SNS投稿の目的を「完璧な演奏を見せること」ではなく、「自分の練習の記録」として使うことで、他人の目が気になりにくくなる。

弾けないところ、つまずいた箇所、苦手な運指——そういった“途中経過”をアウトプットすることで、自分自身の進歩に気づきやすくなる。

そして、それがモチベーションにつながる。

2. 承認とフィードバックがもらえる

少し勇気を出して投稿すると、意外にも優しい反応をもらえることが多い。「いい感じですね」「そこ難しいですよね、自分も苦戦しました」そんなコメントが届くと、次の練習にも前向きになれる。

中には演奏アドバイスやセッティングのヒントをくれる経験者もいる。SNSは、練習の“孤独感”を和らげてくれる存在でもある。

3. ゆるいつながりが継続を後押しする

毎日練習できるモチベーションはなかなか保てない。けれど、「あの人もまだ頑張ってる」「この人も今日投稿してる」という気配があるだけで、自分の手も自然とギターへ伸びる。

一緒にバンドを組んでいなくても、フォローやリプライ、動画の閲覧数などのゆるいつながりが“部活っぽい空気感”を生み出してくれる。

「下手だから投稿できない」は思い込み

SNSで発信することに抵抗がある人の多くは、「うまく弾けないから恥ずかしい」と思っている。でも実際は、その“うまくいっていない様子”が、最も共感を得やすい。

プロのような完成された動画より、「自分もこれくらいから始めたな」と思えるような練習風景のほうが、リアルで親しみやすい。SNSの本質は“共感”だ。

だから、失敗も含めて堂々と出してしまっていい。上手くなるために練習してるんだから、下手なのは当たり前だ。

投稿ハードルを下げる具体的テクニック

以下の方法を使えば、誰でもすぐに投稿を始められる。

  • 動画は15秒程度でOK

    • サビだけ、リフだけ、1小節でもいい。編集も不要。

  • 「#ギター〇日目」で日数カウント

    • 数字を増やす楽しみができる。

  • 添える文は一言だけで十分

    • 「今日はここ練習した」「まだ全然だけど投稿してみる」など、無理に気の利いたコメントを考える必要はない。

  • 顔出し不要

    • 手元だけでも十分価値がある。カメラはスマホでOK。

  • 撮り溜めても良い

    • その場で投稿しなくても、後からまとめて出しても問題ない。

どのSNSを使えばいい?

各プラットフォームのざっくり特徴は以下の通り。

プラットフォーム特徴
Threadsギタリストとの交流がしやすい。コメントがあたたかめ。
Instagram練習ログを見やすく残せる。見た目も重視したい人向け。
TikTok拡散力が高い。短尺で見せるなら◎。
YouTube Shorts音質が良く、後々チャンネル化もしやすい。

まずは自分が普段使っているSNSをそのまま使ってみるのが無難。何より、「すぐ始められるか」が重要だ。

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続けるためのコツと注意点

  • 毎日でなくてOK
    週2~3投稿でも意味はある。無理なく、でも継続的に。

  • 「いいね」に一喜一憂しない
    反応がなくても“自分の練習ログ”としての価値は変わらない。

  • 上手い人と比べすぎない
    あなたのライバルは“昨日の自分”。それだけでいい。

  • 「完璧に弾けたら投稿する」は逆効果
    完璧を待つと永遠に投稿できない。まずは“未完成の記録”を外に出すことから始めよう。

 

まとめ|SNSは“習慣化の道具”として使える

ギターは“続けた人”だけが上手くなる。
続けるためには、孤独な練習から「ゆるいつながり」へと一歩踏み出すことが有効だ。

SNSはそのための優れた道具になる。
誰かに見られるから続けられる。
自分の記録が見えるからモチベになる。
リアクションがあるから前向きになれる。

完璧な演奏なんて必要ない。
今日の練習、10秒でも15秒でもいいから、スマホで撮って投稿してみてほしい。

「続かないから上達できない」から
「続けられるから、自然と上達する」
そんな練習サイクルが、SNSから始められる。

ABOUT ME
吉田寛定
新潟市在住のギターインストラクター。 趣味ギタリストに向けた“ちょうどいい温度感”の発信を心がけています。 新潟市江南区のギター教室|7丁目ギター教室にて無料体験レッスン受付中。亀田・横越エリアの方はぜひどうぞ。