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【実機レビュー】ギター練習用の椅子、最適解はこれだ|ニトリの木製スツール

ギターの練習用にどんな椅子を選ぶべきか、意外と悩みますよね。
肘掛けや背もたれが弾きにくさの原因になったり、回転・キャスター付きの椅子は演奏中の安定性を損ないがちです。
筆者も例に漏れず、これまでいくつもの椅子を試しては「なんか違うな……」と失敗を繰り返してきました。

どうも、7丁目ギター教室新潟江南校の吉田です。

結論を先に言ってしまいます。現状のベストアンサーは「ニトリの木製スツール」です。

肘掛けなし、背もたれなし、回転しない、そして適度な重量感。
これらシンプルな条件を、異常なまでのコストパフォーマンスで満たしてくれる。まさにギター練習のために生まれたかのような椅子なんです。

なぜそこまで言い切れるのか?
ここからは、過去に使っていた椅子との比較や、具体的なメリット、さらに快適に使うためのちょっとした工夫まで、実体験をベースに整理していきます。

結論の前提:ギター練習用の椅子に求める条件

まず、なぜ一般的なデスクチェアやソファではダメなのか。ギター練習に特化した椅子に必要な条件を整理しておきましょう。

  • 肘掛けがない
    ギターを構えるスペースを確保し、右腕・左腕の可動域を広げるため(最重要)。
  • 背もたれがない
    ボディへの干渉を防ぐため。また、背後のギタースタンドへのアクセスも良くなる。
  • 回転しない/キャスターなし
    演奏中は姿勢と軸を安定させる必要があるため。
  • 座面が広すぎずクッション性もほどほど
    ギターのボディやシールドのジャック部分が椅子に干渉しないようにするため。
  • ある程度の重量
    不用意に動かない=フォームを一定に保ちやすいため。

つまり、流行りの「高機能ゲーミングチェア」とは真逆の椅子が望ましい、ということになります。

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過去に使っていた椅子と失敗談

筆者がこれまで試してきて、「これはちょっと……」となった例をご紹介します。

1)肘掛けを外したデスクチェア

「普段使っている椅子の肘掛けだけ外せばいいのでは?」と自分も最初は思いました。
普段の座り心地は悪くないんです。しかし、楽器を弾くとなると高さ調整のサスペンション感・座面回転・キャスター・背もたれが総じて邪魔になります。

回転とキャスターで身体の軸が常に揺れ、集中力を削がれます。背もたれは動線を塞ぎ、放射状の足も意外と場所を取ります。
意外と良くない代表例ですね。

一見“座り心地が良さそう”な椅子ほど、演奏には向かないことが多い。
ここが落とし穴です。

2)ニトリの折りたたみ式スツール

こちらは回転もキャスターも無く、座面のクッション性は好印象でした。
ただし、軽量ゆえの安定感不足が気になります。

持ち出しや収納には便利ですが、金属脚は使ううちにガタつきが出やすく、動くたびに「ギシギシ」と音が鳴るため、アコギのレコーディングでは絶対に使えません。
常設用というよりは、“ライブの現場に持ち出す用”の選択肢という結論になりました。

見た目の頼りなさの割に悪くはなかったが安定感が今ひとつ。
イベントでアコギを弾く際に活躍してくれた。
一脚あると便利ではある。

ニトリの木製スツールが最強な理由

いろいろ彷徨った結果、たどり着いたのがこのスツールです。

  • 木製4本脚/回転なし
    抜群の安定感。地面に根を張ったように動かず、フォームも崩れにくい。
  • 適度な重量感
    演奏中に身体を揺すっても椅子がズレにくい。
  • コンパクトな座面
    座面径が大きすぎないので、ギターの種類や構える位置の自由度が高い。
  • 座面のクッション性は皆無
    これは逆にメリット。自分で薄手のクッションを追加して調整できる。
  • 足の底面にフェルト付き
    フローリングで横ずれしにくく、動かした際の音も静か。

椅子の余計なオプションをすべて削ぎ落とすことで、ギターの演奏にとって理想的なスペックに仕上がっています。
しかも、ニトリで買えてお値段も2,000円でお釣りがくるという圧倒的な入手性。

正直、これがガタつき始めたら、憧れの「アルテック スツール60(Artek Stool 60)」を奮発して買おうかとも思っていました。
でも、このニトリのスツールでも十分に満足度が高いんですよね。フェルトを張り替えたり、同じものを買い替えればいいかな、と思えるレベルです。


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まあそれは後で悩むとして、とりあえずはこのニトリの木製スツールがおすすめです。

快適に使うための「ひと工夫」

このスツール、唯一の弱点は「座面が硬い」ことです。
そこで筆者は、同じくニトリのチェアパッドを装備しています。

裏面が滑り止めになっていてズレませんし、クッション性もほどほどで沈み込みすぎず、ちょうど良い塩梅です。
クッションを着せ替えて楽しめますし、これを導入してから明らかに座奏が楽しくなりました。

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ちなみに、我が家の愛機「SAITO S622」とも相性抜群のデザインです。

(そういえばSAITOのスツールがあぽろん新発田店にあるの思い出した。あれ一脚譲ってくれないかな。)

筆者はこんな感じで使用しています。
足台、エフェクター操作ともに問題ありません。
ってな感じですね。

こんな人におすすめです

  • 今使っている椅子がしっくりこない人
  • 椅子にそこまでお金をかける気はない人
  • 練習に集中したい人
  • SAITO S622を使っている人

まあ最後は半分冗談ですが、一脚2,000円程度ですから、もし迷っているならランチ2回分を我慢して、試しに使ってみても良いのではないでしょうか。

もちろん腰痛持ちの方や体格などによっては合わない場合もありますし、結構ハードボイルドな仕様でもあります。「もっとリラックスできる椅子がいい」という方は、是非ご自身に合う良い椅子を探してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. クッションは厚い方が良い?
A. 厚すぎると沈み込みでケーブルのコネクタが干渉したりフォームが崩れる原因になります。薄手(1〜2cm程度)から試すのがおすすめです。

Q. 背もたれが恋しい……。
A. その気持ちはわかります。ですが、練習効率を上げるなら“弾く椅子”と“休む椅子”を分ける発想が正解です。休憩する時はソファへ!

Q. 折りたたみスツールじゃダメ?
A. 持ち運び用ならOKです。ただ、先述の通り軽量ゆえに横ズレやガタつきが出やすくギシギシ鳴ります。自宅でじっくり弾くなら木製スツールが無難です。

ニトリ木製スツールは“常設の相棒”

いろいろ試した末に残ったのが、回転しない木製スツールでした。

軽快な取り回し、ブレない座面、主張しすぎない見た目。
演奏のための椅子は、快適さより安定を優先した方が、結果として練習に集中できます。

その意味で、ニトリの木製スツールはギター練習用の椅子として現状のベストの一つだと断言できます。
クッションと足台で最終調整しつつ、まずはこの組み合わせで一週間練習してみてください。きっと「弾きやすい!」と実感できるはずです。

あまりに良いので、うちの教室でも生徒さん用に買い足そうかなと画策中です。

おまけ

 

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ABOUT ME
吉田寛定
新潟市在住のギターインストラクター。 趣味ギタリストに向けた“ちょうどいい温度感”の発信を心がけています。 新潟市江南区のギター教室|7丁目ギター教室にて無料体験レッスン受付中。亀田・横越エリアの方はぜひどうぞ。

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