ギター初心者向け

HISTORY HST Standard/VC試奏|最初の一本にちょうどいい

この前島村楽器のプライベートブランドHISTORYについて紹介する記事を投稿したけど
そういえば最近のHISTORY触ってないなーと思い、久々に最寄りの島村楽器、ビルボードプレイス新潟店に行って数本試奏させてもらってきた。

上位モデルのHST-Advanced2とミドルクラスのHST-Standard/VCを試させてもらったのだがなんとミドルクラスのStandard/VCがかなり良かった。

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結論から言うと、HST-Standard/VCは“最初の一本”として十分に推せるギターだ。
ネックの仕上げの気持ちよさと軽快な鳴りが両立し、上達するほどにギターの魅力がどんどん引き出されていくこと請け合いだ。

この記事を読み終える頃にはこのギターの魅力が十分伝わっているはずだ。

触った瞬間に伝わること:色、仕上げ、気持ちよさ

スタッフさん曰くこのモデルはどのカラーも発色が良いようで、筆者が店頭で試奏させてもらったDLB(ダークレイクプラシッドブルー)も確かに魅力的な発色をしていた。

まるで60年台のヴィンテージストラトのような深い青。塗膜の艶は上品で、安価なポリのテカりとは違う落ち着きが出ている。

ネックはサテン仕上げで指の運びが引っ掛からない。手汗でベタつく場面でもスッ動かせる。

見た目とネックの仕上げがいいと気分良くギターが弾ける。

製造元はダイナ楽器


このHST-Standard/VCはFenderの日本製モデルを製造しているダイナ楽器が作っている。

普段から本物のFenderを作っている工場が作っているストラトタイプ、悪いわけがない。

その上で似たようなスペックのFenderと比べて5万円ほどお得に買えてしまう。

これが島村楽器の力…

シームレス・ソフトVUネックと22F/250R

ネックシェイプはローポジションの和音からハイポジションの単音に移るとき、グリップがソフトVからUへ自然に変化する。

これは指の角度を無理に変えずに済むため、初心者でも可動域の負担が少ない。

指板Rは250Rで、チョーキング時のビビりを抑えつつコードの押さえやすさを保つ。

ヒールカットは最小限だが案外効果的で、17フレット以降の移動で手首が窮屈にならない。22フレット仕様はJ-POPやアニソンなどを弾く場合は安心感がある。

現代の使用に耐えうるいい塩梅のスペックに仕上がっている。

丁寧さと“少し荒い”ニュアンスの同居

搭載されているピックアップType-SVは出力が抑えられており、ピッキングのダイナミクスに追従してくれる。

荒めにピッキングしても耳に刺さらず、繊細に触れたときはニュアンスが素直に出る。

日本製らしい丁寧さ、整い方がありつつ、フェンダー系の軽い荒々しさを内包する感触がある。

バスウッドは軽さの割に低域が散らばらず、中域の押し出しが軽快で、クリーンの分離と歪みのまとまりが両立してくれる。

サウンドに関してもネガティブなイメージは全くなく、むしろ良いギターの音がしている。

フジゲン製とのキャラクター差

フジゲン製のHISTORYはより優等生的で、各弦のバランスがきっちり整う印象。

ダイナ製の本機は均整を保ちながらも、ややワイルドな味付けを感じる。

どちらも良いギターだしフジゲンはサークルフレット仕様でピッチもより正確だ。
その上でダイナ製にはフェンダー的な荒々しさがあり、それが良い個性になっている。

最初の一本として選ぶ基準

これは“約10万円で長く使える素直なストラト”を求める人にうってつけ。

  • 伝統的なスタイルであること。
  • ネックの握りがローポジからハイまで違和感なく移れること。
  • PUが控えめでアンプ側のEQが学びやすいことだ。

YAMAHA PACIFICAも万能で良いギターではあるが、HST-Standard/VCはよりギターの醍醐味が楽しめる仕様、サウンド。

そして長く使い続けられる安定感がある。

気になるかもしれない点

搭載されているピックアップType-SVは爆発的な押し出しではない。

初めから激しくラウドな音楽を弾きたい場合は別のギターの方がいいかもしれない。

勿論エフェクターを使ったり、ピックを厚くするなどすれば多少ラウドなサウンドにはなるだろうが、残念ながらギターには得手不得手があるため演奏ジャンルについてはある程度事前に想定しておく必要がある。

まとめ:“本気で始めるの最初の一本”にちょうどいい

HST ~Standard/VCは見た目の説得力と手触りの良さで楽器に触る動機を増やし、練習時間を自然に伸ばしてくれ流だろう。

約10万円でここまで整った国産ストラトは貴重だ。
2本目やサブとしても役割はあるが、最初の一本を本気で始めたい人には特におすすめしたい。

これは弾き方に正直で、上達に必要な情報をそのまま返してくれるタイプだ。

まずは店頭で発色を見て、ピンときたら実際に触ってみてほしい。

品質の良さは折り紙付きだ。
是非HISTORYでギターライフをスタートさせてほしい。

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吉田寛定
新潟市在住のギターインストラクター。 趣味ギタリストに向けた“ちょうどいい温度感”の発信を心がけています。 新潟市江南区のギター教室|7丁目ギター教室にて無料体験レッスン受付中。亀田・横越エリアの方はぜひどうぞ。