「なんか今日、全然弾けないな…」
「このコード、指が痛い…」
「もう無理。向いてないかも」
ギターを練習していると、誰でも一度はそう思う瞬間がある。
そして、そう感じた瞬間にモチベーションは一気に下がる。
でも、安心してほしい。
実はその「嫌な感情」こそが、あなたがギターと真剣に向き合っている証拠だ。
結論から言えば、「つらさを感じた時=成長している時」だ。
なぜなら、脳や身体は“変化している時”にこそ、違和感やストレスを感じるからだ。
本記事では、心理学や実験データをもとに、ギター練習でつらくなった時にこそ意識すべき「思考の切り替え方」を紹介する。
これを知っているだけで、挫折を“やる気”に変えることができる。
「つらい」は成長の証?研究が示す驚きの結果
たとえば、ある海外の実験で、「だるまさんがころんだ」のような動作ゲームに取り組んでもらう調査が行われた。
その際、参加者を2つのグループに分けた。
一方のグループには、「ぎこちなくてつらいと感じたら、それはうまくなっている証拠だよ」と伝えた
もう一方のグループには、何も伝えなかった
結果、前向きな意味づけをされたグループの方が、練習時間も長く、やる気も高く、成果も出た。
つまり、
“不快さに意味がある”と理解するだけで、努力が続く
というわけだ。
この他にも、辛い出来事について書く課題で、「つらい気持ちはうまくいってる証拠だよ」と言われた人の方が、「この課題を続けたい」と答える割合が高かった。
ギター練習でもまったく同じことが起きている
たとえば、以下のような場面はギター初心者にとって“壁”になることが多い。
Fコードが押さえられない
リズムが合わない
フレーズの覚えられない
他の人と比べてしまって落ち込む
これは全部「前に進んでる証拠」だ。
もし、ずっと楽に弾けているとしたら、それは“停滞しているだけ”かもしれない。
人間は、新しいことをやっている時ほど「つらい」「難しい」と感じる。
だからこそ、その気持ちを感じている時点で、すでにあなたは成長している。
「しんどい」と感じた瞬間が、もっとも大切な時間
音楽でも筋トレでも共通することだが、成長には「負荷」が必要だ。
つまり、成長には必ず「不快さ」がセットになる。
ここを越える人だけが、“次のステージ”に行ける。
「やりたくない」
「今日はサボりたい」
「弾いても全然うまくならない」
そんな感情が出てきたときは、こう自分に言ってみてほしい。
「今、自分の脳と身体が進化してるってことだな」
「これは上達の“入口”だ」
そう思えたら、少しだけでも弾いてみる。
5分でいい。その5分が、明日のあなたの成長に直結する。
実践編:つらさを味方に変える5つのコツ
「効いてるな」と声に出す
「これは今、効いてるトレーニングだ」と言葉にすると、感情をリセットさせやすい。SNSで公開する
「今日の練習、指が痛かった。でも続けた」と書いて投稿するだけでも継続の力になる。仲間の失敗談を読む
上手い人にも“つらかった時期”が必ずある。読み漁ると「自分だけじゃない」と思える。音が出ただけでOKとする日を作る
気乗りしない日は、好きな曲のコード1つ弾いたら終了。これでも“続けた”実績になる。上達した自分を想像する
Fが鳴るようになったらどうなるか。弾き語りができる自分、セッションに出る自分をイメージする。
「上達を感じる」のはいつも後から
ギターの上達は、基本的に“気づいたら弾けてる”というパターンが多い。
「昨日よりうまくなった!」なんて、明確に感じる日はほとんどない。
だからこそ、先にやってくる「つらさ」こそがサインになる。
それは、これから“できるようになる証”なんだ。
苦しくなった時は、「今、前に進んでる」と思い出してほしい。
まとめ|つらい日は、ギターと真剣に向き合った証拠
嫌な気持ちは、脳と身体が“成長中”であることを教えてくれる
「つらい=やめるべき」は勿体ない。「つらい=伸びてる」の可能性が高い
思考の切り替えだけで、モチベーションは生まれる
継続に必要なのは“根性”じゃなく“意味づけ”
ただし、怪我には気を付けよう。
特に手首を屈曲しながらのフィンガリングは腱鞘炎の原因になるから、フォームの確認も怠らないように!