どうも、7丁目ギター教室 新潟江南校の吉田です。

ギタリストにとっての永遠の課題、それは「音質の追求」と「搬入の苦労」のトレードオフです。

10kg超えのボードを抱えて階段を上り下りし、スタジオに着いた頃には体力ゲージが半分以上削られている……。
あるいは、練習を始めようと思ったのにパッチケーブルの断線チェックで30分溶ける。そんな経験、ありませんか?

結論から言うと、BOSS GX-1は、プロクオリティの「解像度」と「弾き心地」を、ギグバッグのポケットに収まるサイズで完結させた、現代ギタリストへの最新の回答です。

私はギター歴18年、元楽器店勤務を経て現在は講師として日々生徒さんと向き合っていますが、この機材は「機材車を持たない電車移動派」や「デスク周りをスッキリさせたい宅録派」にとって、まさに救世主となるスペックを秘めています。

今回はこのGX-1に込められた魅力についてグッと迫っていきましょう。

ゲイン・アゲ美
ゲイン・アゲ美
ついに発表されたね、GX-1。BOSSのマルチってどんどん小さくなるけど、これは1.2kgだって。私のトートバッグにも入りそう。

アド・リブ代
アド・リブ代
あら、あんなに小さいのに中身は上位機種のGX-100譲りなのね。AIRDプリアンプが入っているなら、指先に伝わる「アンプの呼吸」もしっかり感じられそう。

モダン・テク子
モダン・テク子
特筆すべきは内部演算32bit float処理だ。このサイズでダイナミックレンジを損なわず、音の立ち上がりを維持している。単なる小型化ではない、BOSSの最新テクノロジーのお手な。

 音響工学的に見たGX-1の「正体」

GX-1の核となるのは、フラッグシップモデル「GT-1000」や上位機「GX-100」から継承されたサウンド・エンジンです。

32bit float処理がもたらす「音の余裕」

デジタルエフェクターの音質を左右するのは、サンプリングレートだけではありません。重要なのは内部演算のビット深度です。GX-1は32bit float(浮動小数点)処理を採用しており、エフェクトを多段に重ねても演算エラーによるノイズや音痩せが発生しにくくなっています。

これにより、ハイゲイン設定時でも**偶数次倍音の豊かな響き(サチュレーション)**を維持し、ピッキングした瞬間の立ち上がり(トランジェント)を殺さない、生々しいサウンドを実現しています。

AIRDテクノロジーによる「動的挙動」の再現

従来のアンプモデリングが「静的な音色」のコピーだったのに対し、GX-1に搭載されたAIRD(Augmented Impulse Response Dynamics)は、真空管アンプ内部の各パーツが複雑に影響し合う「動的な挙動」をシミュレートしています。

特にボリュームを絞った際のクリーンアップの滑らかさや、強く弾いた際に電源部で発生するサグ(Sag)感は、アナログアンプに慣れ親しんだギタリストも納得の仕上がりです。

HEXARAY(ヘキサレイ):足元に「高精度メーター」を実装する

 

GX-1のフロントパネルで一際目を引く六角形のエフェクト・ボタン。

これがHEXARAYです。これは単なるON/OFFスイッチではなく、マルチカラーLEDを用いた高機能リアルタイム・アナライザーとして機能します。

5つの表示タイプがもたらすメリット

エディット画面で[ENTER]ボタンを押すと、このボタンが以下の5つのメーターに切り替わります。

表示タイプ効果とロジック実戦での活用例
レベル・メーターエフェクトの出力レベルを可視化パッチ切り替え時の音量差を防止する
リダクション・メーターコンプレッサー等の減衰量を表示サグ感や圧縮具合を視覚的に追い込む
センス・メーターピッキング強弱への反応を表示タッチに対する歪みの飽和度を確認する
テンポ&ステレオL/Rレベルとテンポ点滅を表示空間系の広がりとBPMを瞬時に把握する
スペクトラム・メーター周波数帯域ごとのレベルを表示帯域の被り(マスキング)をロジカルに解消

特に「リダクション・メーター」は秀逸です。耳だけでなく目でもコンプレッションを確認できるため、初心者でも「音がペシャンコになる」という失敗を防げます。

GEAR SUITE(ギア・スイート):理想の音への最短ルート

「マルチの音作りは階層が深くて面倒だ」という常識を覆すのがGEAR SUITEです。

各アンプやエフェクトに対して、BOSSが厳選した「お勧め設定」をパッケージ化した機能です。

「プロの技」を瞬時にインポート

各エフェクトを知り尽くしたエンジニアやプロ・ギタリストによるプリセットが用意されており、つまみを回すだけで切り替えが可能。

  • 効率化: 複雑なパラメーターを一からいじる必要がなく、「中域の押し出し感」や「サチュレーションの密度」が完成された状態からスタートできます。
  • 再現性: 自分が作ったお気に入りの設定も最大8文字の名前を付けてGEAR SUITEとして保存(WRITE)可能。他のパッチを作る際に「あの時作った最高の歪み」を秒速で使い回せます。

現行BOSSマルチとのスペック比較

GX-1がどのポジションに位置するのか、主要モデルと比較表にまとめました。

項目GX-1GX-10GT-1000COREGT-1
質量1.2kg2.2kg0.9kg1.3kg
AD/DA24bit/32bit24bit/32bit32bit/32bit24bit/24bit
演算32bit float32bit float32bit float32bit固定
AIRDアンプ23種類23種類23種類×(COSM)
電源3電源(USB可)AC/電池ACのみAC/電池

GX-1は、GT-1並の軽さでありながら、GT-1000級の最新アルゴリズムを搭載していることがわかります。特にUSB Type-Cによるバスパワー駆動は、外での練習やモバイルレコーディングにおいて革命的な利便性をもたらします。

スマホ直結で「弾いてみた動画」を即座に

USB Type-C経由でiPhoneやスマートフォンと接続すれば、GX-1は高品位なオーディオインターフェースとして機能します。

複雑な機材のルーティングは不要。スマホのカメラアプリを起動するだけで、GX-1が作り出すプロクオリティのサウンドを、そのまま動画の音声として収録可能です。 SNSへの動画投稿がこれほどまでに身近になった今、**「思い立った瞬間に録れる」**という機動性は、プレイヤーの創造性を加速させる最大の武器と言えるでしょう。

ゲイン_アゲ美
ゲイン_アゲ美
USBバスパワーで動くのはすごいね。PCさえあればアダプターがいらないから、デスクの配線がぐちゃぐちゃにならないし。
アド・リブ代
アド・リブ代
ライブハウスのコンセント事情は結構シビアだものね。モバイルバッテリーで動かせるなら、ノイズ対策としても有効かもしれないわ。
モダン・テク子
モダン・テク子
フットスイッチが3つという制約はあるが、CTL端子での拡張やMIDI制御、さらには専用アプリでのBluetooth連携も可能だ。システムの中枢としての性能は上位機と遜色ない。

GX-1 エフェクト一覧

まずは汎用エフェクトセクションであるFX-1.2.3から見ていきましょう。

カテゴリー/ブロック
エフェクト名
効果
FX1/FX2/FX3
COMPRESSOR
音量を均一化して歪ませずにサステイン効果を得る
LIMITER
大入力を抑えて音の歪みを防ぐ
ENHANCER
音の立ち上がりを強調し、音の輪郭をはっきりさせる
TOUCH WAH
ギターの音量に応じてフィルターを変化させワウ効果を得る
AUTO WAH
フィルターを周期的に変化させて自動的にワウ効果を得る
FIXED WAH
ワウ・ペダルを半端な位置で止めたときの効果を得る
DEFRETTER
フレットレス・ギターの音色をシミュレートする
SLOW GEAR
ボリューム奏法(バイオリン奏法)のような効果を作る
AC. GTR SIM
アコースティック・ギターの音色をシミュレートする
AC RESO
ピックアップの音をマイク録りしたような豊かな音に変える
SITAR SIM
シタールの独特な音色をシミュレートする
FEEDBACKER
フィードバック奏法を擬似的に演出する
OD/DS
音を歪ませてロングサステインを得る。
PARA. EQ
3つの帯域を指定して音質を調節する
GEQ
6つの帯域で直感的に音色を調節する
LOW / HIGH GEQ
低域または高域寄りの6帯域に特化して音質を調節する
CHORUS
揺れる音を加えてサウンドに広がりと厚みを持たせる
FLANGER
ジェット機のような音のうねり(フランジング)を与える
PHASER
位相をずらした音を重ねて回転感のある効果を作る
SCRIPT PH
70年代の名機MXR Phase 90のサウンドを再現する
CLASSIC-VIBE
独特のうねりを持つビンテージなフェイズ効果を作る
ROTARY
回転スピーカーを通したような効果を得る
VIBRATO
ピッチを微妙に揺らしてビブラート効果を作る
TREMOLO
音量を周期的に変えることで独特の揺れを作る
SLICER
音を連続的に刻んでリズム的なバッキング効果を作る
OVERTONE (FX3のみ)
新たな倍音を加えて原音にない響きと厚みを作る
PAN
音を左右のスピーカーの間で飛び交わせる
RING MOD
金属的な響きの音程感のない音に変化させる
HUMANIZER
ギターの音を人間の声のような「あいうえお」の音に変える
PITCH SHIFT
ピッチを±2オクターブの範囲で変化させる
HARMONIST
スケールに合わせて自動的にハーモニーを作る
OCTAVE
1〜2オクターブ下の音を加えて低域を強調する
HEAVY OCT
和音にも対応し、厚みのあるオクターブ音を加える
S-BEND
アーミングのような激しいピッチ変化をボタン操作で得る
PEDAL BEND
ペダル操作でピッチを自在に変化させる
TUNE DOWN
半音単位でダウン・チューニングの効果を得る
DELAY
やまびこ効果で音に厚みを出す。
REVERB
音に残響を加える。

GX-1にのみ収録された注目エフェクト

主にFX1.2.3セクションに収録されているGX-100やGT-1000のリストには存在しない、GX-1独自の「武器」を解説します。

ENHANCER(エンハンサー)

上位機ではマスタリングFX等の一部として統合されがちなエンハンサーが、GX-1ではFXブロックで独立して使用可能です。

  • 効果: 入力レベルに応じて音の立ち上がり(トランジェント)を強調。
  • ロジック: 物理的なイコライジングではなく、ピッキングの瞬間に特定の倍音を付加することで、聴感上の輪郭を明瞭にします。

FIXED WAH(フィックスド・ワウ)

ワウを特定の位置で止めた、あのマイケル・シェンカーやB’zの松本さんのような独特なトーンを再現します。

  • 効果: 周波数を固定したワウ・サウンド。
  • ロジック: 特定のレゾナンス(共振周波数)を強調することで、リードギターの存在感を劇的に高めます。

LOW GEQ / HIGH GEQ(専用グラフィックEQ)

標準的な10バンドEQよりも、ターゲットを絞った調整が可能です。

  • 内容: 低域寄り、または高域寄りの6帯域をピンポイントで補正。
  • 利点: アンサンブルにおけるベースとの被り(マスキング効果)の回避や、シンバルの帯域を避けたハイ抜けの確保が、より直感的に行えます。

HEAVY OCT(ヘヴィ・オクターブ)

従来の「OCTAVE」が単音重視だったのに対し、ポリフォニック(和音)に対応しています。

  • 効果: 和音を弾いても破綻しにくい重厚な低域付加。
  • ロジック: ピッチ検出アルゴリズムの高速化により、コード感を維持したまま音の壁を構築できます。

TUNE DOWN(チューン・ダウン)

物理的なチューニングを変えずに、デジタル処理で半音〜最大1オクターブ下げることが可能です。

  • 効果: 瞬時のダウンチューニング対応。
  • ロジック: 超低レイテンシーなピッチシフト処理により、弾き心地(レスポンス)を損なわずに重厚なリフを奏でられます。

また専用カテゴリーとは別で歪みやディレイ、リバーブを使用可能である点も注目です。

歪みやアンプ、空間系セクション、ペダルエフェクトなど

他のカテゴリーに関しても上位機種のエフェクトを多数継承しています。

カテゴリー
エフェクトタイプ
効果
OD/DS
MID BOOST
中域に特長のあるブースターで、ソロ向きの音にする
CLEAN BST
単体使用でもパンチのあるクリーン・トーンが得られる
TREBLE BST
ブライトな特性のブースター
NATURAL OD
自然な感じの歪みが得られるオーバードライブ
WARM OD
暖かみのあるオーバードライブ
BLUES OD
ピッキング・ニュアンスを忠実に再現するクランチ・サウンド
OVERDRIVE
ボスOD-1風の、甘くマイルドな歪みが得られるサウンド
CRUNCH
アンプの歪みの要素を加えた、ツヤのあるクランチ
T-SCREAM
Ibanez TS-808のサウンドをモデリング
TURBO OD
ボスOD-2風の、ハイ・ゲインなオーバードライブ
CENTA OD
KLON CENTAURのサウンドをモデリング
X-OD
MDPにより、各音域に最適な歪みが得られるオーバードライブ
DIST
オーソドックスなディストーション・サウンド
A-DIST
MDPにより、どの音域でも理想的な歪みが得られる
FAT DS
太い歪みが得られるディストーション
LEAD DS
滑らかな歪みと深い歪みを両立させたサウンド
RAT
Proco RATのサウンドをモデリング
GUV DS
Marshall GUV’NORのサウンドをモデリング
DIST+
MXR DISTORTION+のサウンドをモデリング
X-DIST
MDPにより、各音域に最適な歪みが得られるディストーション
METAL DS
ヘビーなリフに最適なディストーション
METAL ZONE
ボスMT-2風の、幅広いメタル・サウンド
HVY METAL
ボスHM-2風の、アンプをフルアップしたような歪み
METAL CORE
ボスML-2風の、高速メタル・リフに最適なサウンド
OCT FUZZ
倍音成分が豊かなファズ・サウンド
60S FUZZ
FUZZFACEをモデリングしたファットなファズ
MUFF FUZZ
Electro-Harmonix Big Muff πのサウンドをモデリング
BASS OD系
各種ベース用にチューンされたオーバードライブやD.I.モデル
AMP/CAB
TRNSPRNT
周波数レンジが広い、非常にフラットな特性
NATURAL
癖を抑えた素直なクリーン・サウンド
BOUTIQUE
ピッキングのニュアンスを忠実に再現するクランチ
SUPREME
4×12”キャビネット感を生かした心地よいクランチ
MAXIMUM
ビンテージMarshall特有の反応を維持しつつハイゲイン化したアンプ
JUGGERNAUT
究極のメタル・サウンドを追求した大型スタック音
X-CRUNCH
MDPによりすべての弦で歯切れの良さを実現したクランチ
X-HI GAIN
MDPによりレンジが広く心地よい分離感が得られるハイゲイン
X-MODDED
MDPにより過激なゲインでも音の輪郭を失わないサウンド
X-ULTRA
MDPにより中域の密度感とダイナミクスをあわせもつ
X-OPTIMA
フレーズやアンサンブルにおけるバランスを重視したハイゲイン
X-TITAN
タイトでエッジ感のあるハイゲイン
JC-120
ローランドJC-120のサウンドをモデリング
TWIN
Fender Twin Reverbをモデリング
DELUXE
Fender Deluxe Reverbをモデリング
TWEED
Fender Bassman 4×10” Comboをモデリング
DIAMOND
VOX AC30をモデリング
BRIT STACK
Marshall 1959をモデリング
RECTI STACK
MESA/Boogie DUAL Rectifierのモダン・モードをモデリング
MATCH
Matchless D/C-30のサウンドをモデリング
BG COMBO
MESA/Boogieコンボ・アンプをモデリング
ORNG STACK
ORANGE ROCKERVERBをモデリング
BGNR UB
Bogner Uberschallをモデリング
DELAY
STANDARD
山びこのような効果が得られるシンプルなディレイ
MODULATE
心地よい揺らぎを加えたディレイ
PAN
L/Rに振り分けたタップ・ディレイ効果(ステレオ専用)
REVERSE
逆再生の効果を生み出すディレイ
ANALOG
アナログ・ディレイのマイルドなサウンド
ANLG MOD
アナログ・ディレイに心地よい揺らぎを加えたもの
SPACE ECHO
Roland RE-201をモデリング
SHIMMER
ピッチを変えた音を混ぜた幻想的なディレイ
WARP
幻想的な音を作り出す特殊なディレイ
TWIST
アグレッシブな回転感を作り出すディレイ
GLITCH
機関銃のようなディレイ音を作り出す
REVERB
HALL S / M
コンサート・ホールの広がりのある、またはマイルドな残響
PLATE
高域が伸びた金属的な響きのリバーブ
ROOM S / L
室内、または大きめの部屋での暖かみのある残響
AMBIENCE
空間的な奥行きを演出するためのリバーブ
SPRING
ギター・アンプ内蔵のスプリング・リバーブを再現
SHIMMER
高域のきらびやかさが特徴的な残響
SUB DELAY
最大2,000msのディレイで音に厚みを付ける
TERA ECHO
ピッキングの強弱に応じた独自の残響と広がり
PEDAL FX
WAH
ペダル操作でリアルタイムにワウ効果をコントロール
PEDAL BEND
ペダル操作でリアルタイムにピッチ・ベンド効果を得る
NS
NOISE SUPPRESSOR
ピックアップから入るノイズやハムを自然に抑える
FV
FOOT VOLUME
ペダル操作により音量をコントロールする

特にアンプに関してはフラッグシップであるGT-1000と同様のラインナップを収録しています。※ベースアンプは未収録

最新のアルゴリズムを採用しながらもリーズナブルにこれらのエフェクトを使用出来るのは嬉しいですね。

GX-1とヘッドホンが最強の練習環境を作る

「練習用アンプ」の購入を検討しているなら、一度立ち止まって「音の出口」について考えてみてください。

小音量アンプが「気持ち良くない」理由

どんなに高機能な練習用アンプでも、日本の住宅事情(音量制限)で鳴らすと、以下の2つの問題が発生します。

  • 「生音(弦のノイズ)」の混入: 小さな音量で弾くと、ピックが弦に当たる「カチカチ」という生音がアンプの音と混ざって聞こえ演奏の没入感が削がれます。
  • S/N比の低下: 部屋の環境ノイズに対してアンプの音が小さすぎると、繊細な倍音成分が埋もれてしまい、「弾き心地」が著しく悪化します。

密閉型モニターヘッドホンでの「没入型練習」

GX-1に密閉型のモニターヘッドホンを組み合わせることで、これらの問題がロジカルに解決します。

  • 外界の遮断: 密閉型ヘッドホンなら、物理的に弦の生音をシャットアウト。耳元にはGX-1が作り出す「フルアップしたスタックアンプの音」だけが届きます。
  • 32bit floatの恩恵: ヘッドホンはスピーカーよりも耳に近いため、解像度の差が顕著に出ます。GX-1の精緻な演算能力は、ヘッドホンで聴いた時にこそ、その「弾き心地の良さ」が最大化されるのです。

練習環境のコストパフォーマンス比較

項目高機能練習用アンプGX-1 + モニターヘッドホン
音の解像度中(スピーカー性能に依存)高(GX-1の演算+ヘッドホン直結)
時間制限夜間はほぼ不可能24時間いつでもフルパワー
拡張性単体完結のみライブ、録音、SNS動画に転用可
没入感低(生活音や生音が入る)究極(音の壁に包まれる感覚)

おすすめモニターヘッドホン

サウンドハウスで価格をチェックaudio technica ATH-M20X

密閉型モニターヘッドホンの入門機として最適
ギターアンプの生々しさをしっかり再現します。

サウンドハウスで価格をチェック 

モダン・テク子
モダン・テク子
自宅練習の本質は「良いピッチ」と「正確なタッチ」を脳に覚え込ませることだ。環境ノイズに左右されるスピーカー再生より、リファレンスとなるヘッドホン環境の方が、上達速度は理論上向上する。

現代的な接続性:Bluetoothエディットとスマホ連携

GX-1は、現代のデジタルライフに完全に適応しており、特に専用アプリ「BOSS TONE STUDIO for GX-1」(iOS/Android対応)によるワイヤレス操作は、ギタリストの身体的ストレスを劇的に軽減します。

Bluetoothがもたらす「立奏エディット」の利便性

アプリを使えば本体を床に置いたまま、手元のスマートフォンで自由自在に音作りが可能です。

  • 屈まずに音作り: 小さな画面を見つめて何度も立ったりしゃがんだりする必要はありません。手元のスマホで、まるでSNSをチェックするような手軽さで調整できます。
  • 「耳の高さ」で正確に判断: しゃがんで調整している時と、立って演奏している時では、耳に入る音の周波数特性が異なります。スマホ操作なら、実際に演奏する姿勢のまま音を変えられるため、ライブ本番と同じ聴感で正確なエディットが可能です。

 専用アプリによるワイヤレス・エディット

本体を直接操作することなく、以下の作業がアプリ上で行えます。

  • 音色の微調整と整理: パラメーター編集、メモリーの名前変更、並べ替え、バックアップが完結します。
  • プロ・サウンドの入手: アプリ内の「BOSS TONE EXCHANGE」を通じて、プロが作成したライブセット(音色データ)をダウンロードして保存できます。
  • セッション機能: YouTubeなどの楽曲に合わせて演奏しながら、その場で音色を追い込むことができます。

ワイヤレス・コントローラーによる拡張

Bluetoothを活用すれば、演奏中のリアルタイム操作もワイヤレス化可能です。
ワイヤレス・ペダル「EV-1-WL」やフットスイッチ「FS-1-WL」を接続すれば、エフェクトのON/OFFやパラメーター制御が自由自在になります。


サウンドハウスで価格をチェックBOSS EV-1-WL

ペダル操作でMIDIのパラメーターを可変させる事ができるコントローラー

サウンドハウスで価格をチェック

サウンドハウスで価格をチェックBOSS FS-1-WL

BluetoothかMIDIケーブルで接続することでスイッチを増設できる。

サウンドハウスで価格をチェック

Bluetoothオーディオ機能との併用

スマホの音楽をワイヤレスで再生しながら、同時にアプリで音色を追い込むといったシームレスな環境が構築できます。
練習の効率が飛躍的に上がります。

よくある質問 Q&A

Q. GT-1からの買い替え価値はありますか?

A. あります。アンプシミュレーターがCOSMからAIRDに進化したことによる「弾き心地」の差は、ギタリストにとって価格差以上のインパクトがあります。

Q. 電池駆動でどのくらい持ちますか?

A. アルカリ単三電池4本で約5時間です。リハーサルや短時間のセッションには十分ですが、ライブ本番ではACアダプターか大容量モバイルバッテリーの使用をおすすめします。

Q. GX-100と音は同じですか?

A. アルゴリズムは継承されていますが、厳密にはわずかなキャラクターには差がある可能性があります。

まとめ

BOSS GX-1は、以下の理由から「今、最も選ぶべき小型マルチ」と言えます。

  • 1.2kgの超軽量ボディで、プロ級のAIRDサウンドを持ち運べる。
  • 32bit floatの高精度演算により、歪ませても音の分離感が素晴らしい。
  • 3電源方式(特にUSB-Cバスパワー)が、現代の機材環境にベストマッチ。
  • HEXARAYとGEAR SUITEで、音作りと操作のストレスを最小限に。
ゲイン_アゲ美
ゲイン_アゲ美
これ一台あれば、もう重たい機材車はいらないかもね。
アド・リブ代
アド・リブ代
音楽に集中する時間が増えそう。道具に振り回されるのは、もう終わりにしましょう。
モダン・テク子
モダン・テク子
技術の進歩は、我々に「不自由な楽しさ」ではなく「自由な表現」を与えてくれた。GX-1、導入する価値は十二分にあるぞ。

重たいボードを置いて、GX-1を持って身軽にステージへ飛び出しましょう。きっと、今まで以上に「ギターを弾くこと」そのものが楽しくなるはずです!

BOSS GX-1

サウンドハウスで価格をチェック

GXシリーズの末っ子として新登場。
フラッグシップモデルのサウンドを継承しつつもコンパクトかつリーズナブルな価格を実現。
今最もコスパの良いマルチエフェクターと言っても過言ではない。
サウンドハウスで価格をチェック

https://gainfomation.net/gt1000core-price-drop-2025/

GT-1000とGX-100の比較徹底解説!高品質アンプシミュレーターの魅力と使い方GT-1000やGX-100は、BOSSの最新技術「AIRD」を搭載した高品質なマルチエフェクターとして、多くのギタリストに支持されてい...
BOSS GT-1000エフェクトリスト|Helix/Kemperに迫る魅力アンプだけじゃない。BOSSの真髄は「エフェクト」にこそ宿る。 どうも、7丁目ギター教室新潟江南校の吉田です。 「Kempe...
ABOUT ME
吉田寛定
新潟市在住のギターインストラクター。 趣味ギタリストに向けた“ちょうどいい温度感”の発信を心がけています。 新潟市江南区のギター教室|7丁目ギター教室にて無料体験レッスン受付中。亀田・横越エリアの方はぜひどうぞ。
サウンドハウス