【ガチ検証】Aria 615-AE200 レビュー!3PUの進化系TLタイプ

どうも、7丁目ギター教室 新潟江南校の吉田です。
先日生徒さんからギターのセッティングを見てほしいと言われて、
AriaPro2の615-AE200というギターを触らせて頂いたのですがエントリークラスながら凄く良いギターでびっくりしちゃいました。
正直、ガチで一本買おうか迷うレベルです。
せっかくなので、このギターについての解説とレビューをさせていただきます
テレキャスター系で手頃なギターをお探しの方にとっては結構狙い目な一本なんじゃないかなと思います。



Aria Evergreen(AE)シリーズとは?

Aria Pro IIが展開する「Evergreen(常緑)」シリーズ。その名の通り、「色褪せず長く愛せる」をコンセプトにしたこのシリーズは、単なる低価格モデルとは一線を画しています。
特に今回紹介する 615-AE200 は、テレキャスタースタイルをベースにしながらも、現代的なプレイヤビリティと「変態的(褒め言葉)」なサーキットを詰め込んだ意欲作です。
外装:フレイムメイプルと映えるカラー
ボディトップには、この価格帯では驚きのフレイムメイプル・ラミネートが施されています。とはいえごく薄く貼られている程度だと思うのでこれが音に影響しているかと言われるとかなり微妙かなーと思いますがルックスは抜群です。
バック材はポプラを採用。ポプラはアルダーに近い音響特性を持ちながら、軽量でコストを抑えられる優れた材です。
確かにアッシュ材のテレキャスターのようなパリッとしたサウンドというよりは、アルダー材のほどほどにミッド感のあるテレキャスターに近いサウンドを感じました。
筆者的には好みのキャラクターでした。
ここで重要なのは、「見た目が良い=練習時間が伸びる」というモチベーションを加速させる効果です。美しいギターは手に取る回数を増やし、結果として上達に寄与していきます。
3ピックアップ×特殊ギミック

このギターの最大の特徴は、ピックアップの構成とコントロールにあります。
リアとフロントはテレキャスタイプ、センターはストラトタイプのピックアップを載せた3シングルレイアウト。
セレクターは3WAYなので「あれ?ヴィンテージスペックのストラトみたいじゃん?」となるわけですが実は一般的なテレキャスタイプ同様の「リア/リア+フロント/フロント」というレイアウト。
じゃあセンターピックアップは?というと、トーンノブでON /OFFできる仕組みになっています。
つまりセレクターがどのポジションであれ、そこにセンターをミックスさせるというちょっと珍しいスタイルになっているんですよね。
センターの単体使用は出来ないという仕様になっています。
エンジニアリング視点でのメリット
615-AE200は「ベースとなるテレキャスサウンドに、センターを足すか引くか」という発想です。
センターOFF時

センターをOFFにした状態は通常のテレキャスと同様のピックアップレイアウトとして使用できます。
センターON時

特にセンターポジションでの「全ピックアップON」は、通常のギターではなかなか出せない、分厚いながらも分離感のある複層的な倍音が得られます。
感覚としてはセンターピックアップを足す事で帯域レンジが広がり、よりバッキング向きなサウンドになるイメージです。
センターON時にはリア、フロント共にセンターとのハーフトーンサウンドになりますが、ストラトに比べピックアップの個性がより際立つ印象で、ハーフトーンにしてはすこし前に出ているかなーという印象です。
センターOFFの方がレンジが絞られてより前に出るサウンドになるので、バッキング時はセンターON、リードプレイ時はセンターOFFなどの使い分けでサウンドコントロールしていくマニュアル車的な面白さがあるかなと思います。

プレイヤーに寄り添う操作性とビルドクオリティ
ネックの仕上げの評価
この価格帯のギターで一番ガッカリするのは、ネック裏の「ザラつき」です。
しかし、615-AE200は割合よく磨かれている印象で嫌なザラつきはありませんでした。
かといって高級感のあるネックかと言われるとそうではありませんが、同価格帯で見ればかなり良い方だなと感じました。
ストレスフリーなボディシェイプ
テレキャスターの弱点である「角が当たって痛い」問題。
これを解決するために、バックコンター(裏側の削り)とエルボーコンターがしっかり入っています。
ジョイント部分もプレートレスでヒールカットされており、ハイポジションへのアクセスも非常にスムーズです。
現代的にアップデートされたテレキャスタイプという印象。
非常に良いシェイプです。
ブリッジ
ブリッジはウィルキンソンの6コマタイプのものが採用されています。
クラシカルな3コマブリッジと比較すると各弦のオクターブピッチの調整がより正確に追い込めるのが強み。
また、コマが艶のないサテン仕上げになっているため指紋や手の脂などの汚れが目立ちにくく、腐食にも強いという仕様になっている点も見逃せません。
ハードウェアに対するこだわりもこの価格で見せてくれる姿勢に驚きを隠せません。
AriaPro2、凄まじいですね。

良い点
サウンドバリエーション
テレキャスタイプでありながら豊富なサウンドバリエーションを持っている事がこのギター最大の魅力と言って良いでしょう。
センターを加えることでレンジが広がりオケ馴染みが良くなり悪目立ちを防げますし、逆に目立ちたい時はセンターを切ってガツンと弾ける。
正直こういうギミック系でよくあるハムバッカーのタップスイッチってほとんど使わないんですけど、センターON /OFFは凄く良いです。
実戦でもちゃんと使えるギミックが用意されているのは嬉しいですね。
外観と演奏製
フレイムメイプルトップの高級感と鮮やかなカラーリング。
ステージでもSNSでもしっかり映える高級感のあるデザイン。
更にバックコンターとエルボーコンター、プレートレスのヒールレスカットという徹底的にプレイヤー目線なデザイン。
配慮がすごいです。
低価格帯でありながら高級感のあるルックスを実現した上で演奏性にも抜かりがないのは末恐ろしいですね。
付属品
しかもこのギターにはなかなか良い感じのギターケースがついてきます。
いわゆるセミハードとソフトケースの中間くらいのしっかり感でポケットのサイズも十分。
新品で買おうとすると4000円から5000円くらいするんじゃないですかね。
普通このクラスのギターだったらペラペラのケースか良くてもちょっとだけ肉厚なペラペラケースしか付いてこないです。
8万円以上のギターの付属品という事ならまあまあ納得できるかなーと思うんですけどこれ約4万円くらいのギターですからね。
AriaPro2凄いコスパですね。
イマイチな点
サウンド
センターピックアップがON /OFF仕様なので単体使用できないのはちょっと勿体無いかもしれません。
あくまでテレキャスターの進化系というポジションをとったギターなのでストラト的な繊細な音は出せない仕様になっています。
デザイン
テレキャスタイプにしてはド派手なルックスをしているので好みは分かれますよね。
もっとクラシカルで素朴なデザインを求める人には派手すぎますよね。
また、指板のローズウッドの色が結構薄いなーと感じました。
価格相応の材料という感じでしょうか。
ボディバックの木肌含めて安価な材を使用している事を感じざるを得ないところがありますね。
逆に安価なギターにしてはしっかり作り込まれているなーという印象です。
よくある質問
Q: 初心者がこの特殊なスイッチを使いこなせますか?
A: 全く問題ありません。基本は「下げた状態で普通のギター」として使い、音を変えてみたいなと思った時に「引っ張る」だけで劇的な変化を楽しめます。むしろ、1本で色々な音が出るので、自分がどんな音が好きなのかを探る「音の教科書」になります。
Q: メタルやハードロックには向いていますか?
A: シングルコイル主体なので、深い歪みをかけるとノイズが乗りやすい特性はあります。しかし、センターを足すことで音圧を稼げるため、クランチ〜オーバードライブ程度のロックなら非常に心地よく鳴ってくれます。
個人的にはディストーションで深く歪ませたテレキャスも嫌いではないです。

まとめ:Aria 615-AE200は「買い」なのか?
結論、「迷っているなら買うべき1本」です。
圧倒的なコストパフォーマンス: 4万円前後でこのビルドクオリティは驚異的。
唯一無二のサーキット: テレキャスの「芯」とストラトの「鈴鳴り」を両立。
長く使える信頼性: ウィルキンソンブリッジや丁寧な塗装など、基本がしっかりしている。
初心者は勿論経験者のサブギターとしても全く遜色ない一本だと感じました。
テレキャスタイプで手頃なギターをお探しの方は是非チェックしてみてください!
ネックの仕上げの評価




