譜面が読めないことをコンプレックスにしている人は案外多い。
コンプレックスにしていながらもそれを少しでも克服しよう
と思って勉強する人はかなり少ないのが現状でしょう。
それは有名なミュージシャンが譜面を読めないということを公言していたり
読めなくてもバンドの演奏が成立してしまっていて
今すぐ読める様にならなくてはならない!というような緊急性がないからだと思う。
ただ筆者は軽くでもいいから譜面は読めた方が絶対に良いぞ
というスタンスをとっているので
この記事を読んでくれる人の背中を少しでも押して
音楽戦闘力の向上に役立てたらなーと考えている。
背中を押してほしい、ケツを叩いて欲しいという人はぜひ続きを読んでほしい。
クラシックとロックの文化的な違い
そもそも軽音系の楽器を演奏する人は譜面を軽んじる傾向にありますが、
これはクラシック系の音楽ではまず無いことなんじゃないかなーと思います。
クラシックの様な、再現至上主義のジャンルとはそもそも演奏の楽しみ方やオーディエンスの聴き方も全く異なるからであると僕は考えていて
ロックバンドのライブでは
演者がオーディエンスに対してコールアンドレスポンスを求めたり
オーディエンスも自由に体を揺らしたり拳を振り上げたりしながらライブを楽みますが、
クラシックのコンサートでは
演者がオーディエンスに一礼し
ピンと張り詰めた空気の中で演奏します。
オーディエンスもロックのライブに比べたらだいぶ大人しく、行儀良く演奏を聴きますよね
また、クラシックでは大所帯が一斉に演奏するので
そもそもしっかりと足並みを揃える必要があるため
譜面が必要不可欠であるという都合もあります。
しかしながら、ロックだろうが何だろうが
譜面でのコミュニケーションは出来た方が良いという事は確かです。
譜面は台本
譜面はお芝居で言うところの台本の様な物で
口頭、もしくは参考音源、動画だけを共有して一つの演目を作り上げようと言う方が無茶でしょう。
台本のある無しでは稽古の質に雲泥の差が出ます。
譜面も同じです。
が、お芝居の台本の場合
我々が普段から使用している日本語を用いて書かれているため
大抵の人と情報共有が出来るわけですが
譜面の場合
読めない人が多数派になってしまう為
バンド界隈では情報共有ツールとして機能しにくいという事情があります。
逆に考えると
譜面が読める人というのは
ある程度の音楽戦闘力を有する人
という判断が出来ますし
演奏パートによっては譜面が読めるだけでも重宝される事も。
譜面が読める者同士で組まれたバンドは
読めない者同士で組まれたバンドに比べて
より緻密に打ち合わせ、稽古が出来るので
より緻密な演奏が出来るでしょう。
譜面の読めないプロもいる、けど
プロでも譜面が読めないと公言しているミュージシャンも多いのは事実ではありますが
恐らく、そう言っているプロの多くは
譜面読む能力が全くのゼロである
という意味では言ってないと思います。
ある種の保険というか
「初見で演奏するとかは無理なんでそういう仕事は勘弁してくださいねー」
という意図で言っているんではないかなーと
なので
〇〇さんも譜面読めないらしいから俺達も読めなくていいでしょ!
と考えているのであれば考え直した方が良いかもしれません。
幸いバンド内という小さな社会では高い読譜力が無くても
円滑な打ち合わせやリハーサルが出来ます。
最低限
・小節が追える
・簡単なリズム記号が読める
・リピート記号が読める
と、
これくらいが出来ると
グッと音楽戦闘力がアップする上
貴重な人材として認知してもらえるチャンスを得ることもできます。
まとめ
今回の話を簡潔にまとめると
ギタリストは譜面を軽んじる傾向にあるけど
譜面はとにかく便利だから
絶対に読めた方が良い!
少し読めるだけでもレベルアップできるから
苦手意識を克服して一歩前進しよう!
という話でした。
この記事があなたの上達の一助となれば嬉しいです。