ギターの練習したいけどなんだか手につかないんだよなー
やる気が出る方法ないかなー
と考えているそこのあなた。
今回はやる気、即ちモチベーションについて考えてみようと思う。
何をするとモチベーションが上がるのか?
どうすれば高いモチベーションを維持できるのか?
という疑問に対してギターを15年続けてきた筆者なりの回答をしていきたい。
モチベーションが下がる原因
まずはモチベーションが下がる原因を考えていこう
パッと思いつく中で5つ挙げてみた
評価されない
せっかく練習しているのに誰にも評価されないってのは辛い
という人は一定数居ると思う。
人は誰しもが評価されたいし称賛されたいものだと思う。
けどそんな場面はほぼ無いって人の方が圧倒的多数だと思う。
達成感がない
達成感がないものをコツコツコツコツ続けろって方が難しい。
敵もいなければ穴もゴールも無くただひたすら真っ直ぐのコースを走るだけのスーパーマリオになんの魅力があるんだい?って話で
様々な障害をクリアしてゴールに到達する
プロセスとそれによる結果を得る事で人はのめり込んでいけるわけだ。
あなたの練習がつまらないスーパーマリオみたいになってないか確認して欲しい。
継続する事への不安
いくら練習しても上手くならん
ってなったら正直モチベ下がるし
今後も上手くならなかったらどうしよう
って考え始めたら爆速でモチベーション下がっちゃってそのまま辞めちゃうって人も多い
その不安を取り除くためには自分の成長を実感するしかないから
ちゃんと自分が上手くなってるなーと確認できる様な練習をしていかねばならない。
そんな練習法も過去に紹介していたりするから是非見て欲しい。
目標がない
みんな上手くなりたいのは当たり前。
上手くなりたいから基礎練も頑張ってるし難しそうなフレーズも頑張ってる
けどなんか作業感強くて捗らない
なんてこともザラにある。
ジワジワとモチベーションが下がってゾンビ状態になるやつだ。
まずは今一度目標を明確にして
自分がどんなプレイヤーになるために練習しているのか
そのためになぜこの練習が必要なのか
など一つ一つ考えることから始めても良いかもしれない。
人間関係
誰かの何気ない一言が気になってモチベーションが下がる事もよくある。
友達、家族、バンドメンバーなど
仲がこじれたりするともう面倒くさいし
練習を頑張る気持ちもなくなる。
さっきも書いた通り人は誰しもが評価されたいし称賛されたいんだから
否定的な意見は基本的に受け付けておりませんよって話。
人間関係が原因で挫折する人も少なくない。
という感じでぱっと思いつくだけでもこれくらい挙がるくらいモチベーションは下がりやすい物なんだという事がわかったと思う。
モチベーションが下がる原因はまだまだ無数にあるので
改めて自分自身で考えてみてほしい。
モチベーションを高める方法
そして今度はモチベーションを高める方法を考えていこう。
インプット
1番手軽なのは好きなミュージシャンの演奏を見たり聴いたりする事。
動画ならYouTubeなんかでも見ることができるし
大抵の曲はサブスクで聴き放題だし
コンテンツは泉の如く湧き続ける
インプットに事欠かない時代に生まれたことを感謝したい。
ただしこういったライトなインプットは爆発力に欠ける。
一時的にモチベーションは上がるけど
行動するよりも次から次へとコンテンツを消費してしまうからだ。
爆発力に欠けるどころか不発に終わるのが日常茶飯事。
変に知識だけ増えて行動に移せないノウハウコレクターへ一直線。
それ故にインプットには事欠かなくなったけど
その分コンテンツを選択する能力も問われているのがこの時代の難しいところ。
気軽にインプット出来るのは良いんだけど
気軽な分だけ効果も薄い。
ということは本腰を入れることができるインプットを選ぶのが良いというわけで
オススメなのが有料コンテンツ。
とりわけ効果が高いのがライブに参戦する事だ。
YouTubeなどで無料でライブ映像を見るのと、お金を払って行くのとではインプットの質もモチベーションの上がり方も雲泥の差が出るし
経験上払った金額以上の価値を感じて帰れる。
逆にサブスクだと払った金額以上の価値を当たり前に感じれてしまうため
慣れるとありがたみも薄れる。効果も薄れる。
YouTubeはそもそも無料だから効果はより低いだろう。
インプットが上手い人は無料でも十分な効果を得ることが出来るが
それ自体がスキルだったりするので
まずは好きなアーティストのライブに足を運んだり、有料ライブ配信を見るっていうのを試して欲しい。
アウトプット
インプットしたなら次はアウトプットだ
インプットの場合なるべく品質の高いコンテンツ消費を心がけようって感じの話だったけど
アウトプットはやるかやらないかっていうレベルの話になってくる。
アウトプットはこれまでインプットしてきた事を元に表現する事
つまり
情報を形にする事だ
練習フレーズを知ったらそれをやってみる
良い曲をみつけたらそれを弾いてみる
出来なかったことが出来る様になる
それがアウトプットの醍醐味で
出来ることが増える事でもっと出来る様になりたいという欲が出てくる。
つまり
それが次のアウトプットへのモチベーションとなる。
というか結局モチベーションってのはアウトプットをするための燃料みたいなもので
質のいいアウトプットは自家発電的な感じで新たな燃料まで生み出してしまう。
アウトプットの質が高い人はモチベも高い
モチベが高いって事はアウトプットの量も多くなる。
好きこそ物の上手なれとは
質の高いアウトプットをし続けているような状態で
高いモチベーションで良い練習をしたらめっちゃ上手くなるよねーって事はお分かり頂けると思う。
質と量どっちが大切なの?って話によくなるんだけど
結局質が高くないと量が増えないから
どっちが大切とかって話ではない気がしている。
まずはインプットを元に練習して
出来なかった事をできる様にする事で
もっともっとギターを好きになって貰うっていうのが大切かなーと思う。
と、、
正直にいうとインプットとアウトプットの話が今回の大トロ部分で
その他はもはやオマケ程度の小手先テクニック的な内容なので
サラッと流してくれても構わない。
モチベーションの高い人と会う
モチベーションは伝播する性質がある。
頑張ってる人を見ると自分も頑張らなきゃって気持ちになったらする。
その性質を利用してモチベーションの高い人からやる気のお裾分けを頂こうという作戦だ。
そのためにはまず知り合いにモチベの高い人物が居ないと話にならない。
既に著名な人とアポとって会いに行けるほどのモチベオバケにとっては造作もない事だけど
今まさにモチベをお裾分けしてもらおうとしている我々のような人間には敷居が高い。
まずは友達関係で趣味をエンジョイしてる人がいれば
その人と趣味の話をするとか
そんな程度の事でも効果があったりする。
逆に考えると
モチベーションが伝播するのであれば
モチベの低い人と関わるとその低いモチベーションが伝播してしまう
って事もある。
モチベの低い人と距離を置く事は
自分のやる気を守る事にもなる。
それと共に他者のやる気を削ぐような事も控えよう。
愚痴、陰口をいう事で他者はもちろん自分自身の足も引っ張る事になる。
小さな目標をこなす
まず大前提としてこうなりたいという目標があるとして
それとは別に超短期の目標を確実にこなしていく事でちょこちょこ達成感を得ようという作戦
毎日のノルマとかでも良い
なるべく簡単で苦にならない分量が望ましい。
小さな目標でいうと毎回のようにお勧めしているのが
毎日3分練習するというもの
日々のノルマ的な目標といえば
毎日1時間練習する!
というものがかなり一般的なイメージがあるけど
この目標自体がある程度のモチベーションがある事を前提としている。
そもそもノルマを達成する事でモチベを得ようとしているのにそこそこの元手がいるってのはおかしな話だ。
であれば、絶対に達成できるデイリーノルマをこなしていく方が安全に続けていけると言うわけだ。
まずは3分は絶対練習する事にして
練習を始める事に対してモチベーションが必要になる状態を改善しよう。
目標は3分でもその日たまたまモチベーションがあるって時は勝手に1、2時間練習する訳だし。
目標低くても達成すればまぁモチベも微増するはず。
少なくとも低下する事は無いと思う。
だから侮る事なく、しっかりと目標という意識をもって取り組んでほしい
自分を知る
ツラツラと書いてきたけど
正直これら全てが万人にフィットするとは微塵も思ってない。
結局は個人個人でモチベーションのコントロール方法は違うから
自分の行動原理、パターンを熟知する事で
どんな場面でやる気になるのかが明確になってくる。
ただただ褒められる事に飢えている人もいれば
バカにされた事を根に持って見返す事をモチベに変換している人もいる
自分のやる気スイッチの押し方を攻略する事がモチベーションを制する事
自分自身からもインプットする事が大切。
モチベーションを維持する方法
心身の健康を保つ
体の不調や悩み事などでモチベーションに変化が起こる事は容易に想像がつくと思う。
怪我はもちろん風邪や病気になると練習しようという気にはなれなくなるし
練習したくても出来なかったり
練習しても思うような成果が得られなかったりする。
精神的なストレスも悪影響がある。
定期的な体のメンテナンスや
良い習慣を身につける事で
常にいい状態を維持できるようになる。
まずは肥満対策、ストレス対策が期待できる散歩なんかを取り入れてみてもいいかもしれない。
現代はストレス社会と言われる程色んな圧力を受けるので
心身の健康を保つために適度な休息も大切だ。
この日は絶対に勉強も仕事も練習もしない
という日を設定する事でリフレッシュするのも良いかも知れない。
趣味に対しても無理なく付き合えるのがベスト
楽器のコンディションにも気を配る
楽器のコンディションも最適化したい所だ
楽器のコンディションは日々変化している。
1番変化しやすいのがチューニングだ
ギターを一晩置いただけでも微妙にズレていたりする。
部屋の気温や湿度の変動によって木材が僅かに反ったり
そもそも弦は金属だから張力によって伸びてしまったり
原因はいろいろある。
こんな感じでチューニングは僅かに緩み続けるから
練習前にはチューニングをしっかり合わせよう。
チューニングをするだけで単純に音が良く聞こえるようになる。
その上でいつもより弾きにくいと感じたら楽器店に相談して調整依頼をしよう。
先程触れた木材の反りの影響で弦高が上がってしまったり
引き込んだ事でネジが緩んでしまったり
0.1mm単位ズレただけでもかなり差を感じる場合がある。
ちょっと変かなーと感じたら楽器店に駆け込もう。
また練習中に弦が切れるとモチベーションが著しく低下するから
切れる前に定期的な弦交換をするのがオススメだ
3セットパックで販売されているものもあるから
10日で交換することにしておけば1ヶ月ストックがもつ。
長くストックしておくと品質が気になってくるから
ストックするのは長くても3ヶ月くらいして
買い溜めしすぎないようにしたい。
自分で弦交換が出来ない人は今のうちに弦交換スキルを身につけよう。
定期的な目標、練習内容のアップデート
練習する事に対しても慣れてくるとどこかで惰性でやってる感が出てきてもおかしくない。
もっと上手くなりたいという気持ちが少しでもあるなら
2、3ヶ月に一回くらいは出来るようになりたい目標や練習内容について考える時間を設けよう。
自分の実力と要望、今のやる気の度合いなどを加味して目標を立てて
それを達成するために無理なく出来る練習メニューを考えてみよう。
先ほども触れていた自分からもインプットしようというやつと似た話。
本当に欲しい答えは自分の中にあった
とか漫画の感動的なシーンみたいになるのが理想
モチベって難しい
以上モチベーションの高め方、維持する方法を考えてみた。
自分で切り開いていく事も出来れば
外的要因によって一瞬で崩れる事もある
モチベーションのマネジメントは難しい
ただ、難しいと諦める事なく
自分はどういった場面でモチベーションが削がれ、高まるのか
どうすれば持続するのか
自分の傾向を知る事ができれば
ギターや趣味だけでなく人生全般において役立つスキルにすることができる。
是非自分のモチベーションについて関心を持って欲しい。