ギター初心者向け

一度ギターで挫折した人が再挑戦で成功するための「前提の整え方」完全ガイド

どうも、7丁目ギター教室新潟江南校の吉田です。

「ギター、昔やってたけど続かなくて…」
「Fコードで挫折して、それっきりなんです」

こんな経験がある人は、本当にたくさんいます。
そして、多くの人が「自分には才能がなかった」「根気が足りなかった」と、自分を責めてしまいがちです。

でも、ここではっきりお伝えします。
あなたが挫折したのは、あなたがダメだったからではありません。
ただシンプルに、「環境」「練習方法」「道具」「曲の選び方」のどれか(もしくは全部)がズレていただけです。

裏を返せば、こうした“前提”さえ整えてしまえば、誰でもギターは続けられます。
今回は、過去に挫折した方や、これから始めようとして不安を感じている方に向けて、
「なぜ続かないのか」の正体と、再挑戦に必要な具体的なロードマップを丁寧に解説していきます。

原因①:環境が整っていない

ギターが続かない最大の理由は、「弾くまでのハードルが高い」という点にあります。

■ 練習場所と音量の問題

「アンプから音を出したら近所迷惑かも…」
そんな不安を抱えて、生音だけでポロポロ弾く──これは誰でも飽きます。

歪んだ音の迫力や、空間系の広がりといった“ギターの楽しさの核”に触れられないからです。

今は練習環境が大きく進化しており、

  • ヘッドホンアンプ

  • 小型マルチエフェクター

などのおかげで、深夜でもプロのような音で練習できます。
「環境のせいで続けられない」という時代では、もうありません。

■ 時間がない問題の正体

「仕事が忙しくて練習時間が取れない…」
これはよくある悩みですが、ここだけは少し厳しい話をさせてください。

何かを始めるためには、何かをやめる必要があります。

パンパンに詰まった24時間の中に、無理やりギターを押し込もうとするほど続きません。
だからこそ、始める前に「やめるもの」を一つ決めておくのが大切です。

  • ダラダラ見ているSNSの時間

  • 目的のないニュースサイト巡回

  • なんとなくつけているテレビ

ギターより優先度の低いものは、必ず見つかります。
そこを削って、“ギターのための枠”を先に空けておくことが習慣化の第一歩です。

原因②:真面目に「教則本」をやろうとしすぎている

「まずは基礎から!」と意気込んで、
教則本を1ページ目から順番に進めていないでしょうか?

  • ドレミの運指練習

  • クロマチック

  • きらきら星

……正直、つまらないはずです。
あなたがギターを始めた理由は、この練習をしたかったからではありません。
本当は、憧れのあの曲を弾きたかったはずです。

■ 教本は「辞書」として使えばいい

基礎は大事ですが、それは“弾きたい曲がある”という前提があってこそ意味を持ちます。

  • 構え方

  • チューニング

  • TAB譜の読み方

この最低限だけ覚えたら、すぐに曲に挑戦してOKです。

分からない奏法や記号が出てきたときだけ、辞書のように教本を開けば十分。
最初から全部やろうとすると、続かないのは当然です。

■ 「1日1時間」の呪縛を捨てる

「毎日1時間練習するぞ!」
こう決める気持ちは素晴らしいのですが、現実的には挫折しやすいです。

忙しい日に達成できないと、

「今日はダメだった…」

と自己嫌悪が生まれ、モチベーションが一気に下がります。

ノルマは「1日3分」で十分です。

3分なら絶対できます。
その“毎日触っている”という感覚が、習慣化の核心になります。

3分弾いて気分が乗ってきたら、1時間でも2時間でもやればいい。
乗らなければ3分で終えても「ノルマ達成」です。

ギターに触るハードルを限界まで下げることが重要です。

原因③:「初心者セット」という名の“ハードモード”

「続くかわからないし、とりあえず安い初心者セットで…」
実はこれが、挫折の最も多いパターンのひとつです。

■ 「初心者向け」の正体

格安セットは、

  • 弦高が高い

  • フレット処理が甘い

  • ネックが太い

  • チューニングが不安定

など、初心者にとって“弾きにくい要素の塊”になっていることがあります。

これは本当に不親切で、
「初心者向け」どころか、むしろ“初心者殺し”です。

もともとは価格で敷居を下げる事で気軽にギターに触れてもらおうという善意からだとは思いますが、低価格ぞ実現するためには
安価な素材、安価な部品、極力手間をかけない工程、大量生産
といった生産体制を取る必要があり、楽器としての出来はお世辞にも良いと言えるものがほとんどないというのが現状です。

■ しっかり投資して「イージーモード」で始めよう

もし一度挫折した経験があるなら、
次は少し良いギターを選ぶ方が確実に続きます。

使いやすくて音が良いギターは、触りたくなるからです。

目安としてはせめて5万円前後、出来れば8万円以上と言ったところが本音です。

その辺りであれば経験者でも納得するようなモデルも結構あります。

■ 筆者のおすすめ

予算5万円前後

予算10万円前後

アンプ

良い道具は、あなたの演奏を確実に後押ししてくれます。

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原因④:「初心者向けの曲」がつまらない

「Fコードがない」
「テンポが遅い」

──そんな条件で“興味ゼロの曲”を選んでいませんか?

■ 知らない曲の練習は、そりゃ続かない

好きでもない曲は、感情が動かないので飽きやすいです。

一方で、好きなアーティストの曲なら、

  • 弾けたときの感動が大きい

  • 何度も聴いているからリズムが取りやすい

  • 練習がそもそも楽しい

と、続く理由が自然と生まれます。

■ 難しい曲の攻略方法

いきなり完コピする必要はありません。

  • イントロのリフだけ

  • サビのコードだけ

  • バッキングだけ

  • ソロは飛ばす

……こんな感じで“出来そうな部分だけ”弾けば十分楽しいです。

弾けた!という小さな成功体験を積むことが、最強のモチベーションになります。

結論|挫折は「仕組み」で防げる

ギターが続かなかったのは、あなたの問題ではありません。
環境や選び方、方法が少しズレていただけです。

  • 生活の中に練習する“枠”を先に作る

  • 教本は辞書として使う

  • ノルマは1日3分

  • 弾きやすいギターに投資する

  • 好きな曲の弾ける部分から始める

この仕組みさえ整えれば、ギターは自然と続きます。
「才能ないから…」と諦める前に、ぜひもう一度だけチャレンジしてみてください。

今度こそ、ギターはあなたの一生の趣味になります。

Q&Aで記事を振り返り

Q:毎日練習しないとダメ?
A:毎日触れるとベストですが、「3分だけ」でOKです。続ける仕組みが最優先です。

Q:高いギターを買って続かなかったら…?
A:良いギターは中古でも高く売れます。むしろ“良い物を買った”という意識が継続の後押しになります。

Q:指が痛くて弾けません。
A:ギターの弦高が高い可能性があります。楽器店で調整してもらうか、弾きやすいモデルに変えると一気に楽になります。

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ABOUT ME
吉田寛定
新潟市在住のギターインストラクター。 趣味ギタリストに向けた“ちょうどいい温度感”の発信を心がけています。 新潟市江南区のギター教室|7丁目ギター教室にて無料体験レッスン受付中。亀田・横越エリアの方はぜひどうぞ。

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