「今日は弾くつもりだったんだけどな」
そんな日が、何度か続いてしまうことはないだろうか。
ギターが好きで始めたはずなのに、気づけばケースすら開けていない。
なんだかんだ理由をつけては後回しにして、「またサボったかも」と罪悪感がじわっと残る。
だけど、それって本当に“悪いこと”なんだろうか?
ギターは毎日ガチで弾き続けた人だけのものじゃない。
弾けない日も、離れた時期もあったけど、
また触りたくなった人が自然と戻ってきて、気付けば長く付き合ってる──
そんな関係だって、むしろ理想的だと思う。
この記事では、ギターのモチベーションが落ちた時の心の整理法や、無理なく続けるヒントを5つに分けて紹介していく。
なぜモチベーションが落ちるのか?
まず、「なんでこんなに弾けなくなるんだろう?」って考えてしまう人も多いはず。
でも、ギターに限らず、趣味って基本的に気分で上下するもの。
特にギターは、こんな時にモチベが落ちやすい。
思ったより上達が遅くて焦る
他の人の演奏を見て劣等感を感じる
練習が「やらなきゃ」になってきた
曲が難しすぎて飽きてしまった
こうした気持ちは、全部“ギターとちゃんと向き合おうとしてる人”に出てくるもの。
つまり、弾けなかったことよりも「弾きたいって思ってる自分」がいるだけで、もう立派なモチベーションなのだ。
“やる気”を維持しなくていい理由
やる気が出たら弾く、気分が乗らなければ弾かない。
そんな波に身を任せていたら、いつの間にかギターから遠ざかっていた──よくある話だ。
でも実は、モチベーションを維持し続けるのは無理ゲー。
大事なのは、「やる気が無くても自然に弾ける仕組み」を作ること。
たとえば:
ギターをスタンドに立てて、すぐ手に取れる状態にしておく
練習時間を“3分だけ”に決めておく
弾けたらOK、触るだけでもOKにしておく
ギターを“毎日弾くぞ”じゃなく、“目に入る場所にある”ってだけでも、触るきっかけは増える。
やる気よりも、習慣と環境がカギ。ギターは気合いより距離感で続いていく。
飽きた時は“違う遊び方”をしてみる
ずっと同じ曲、同じコード、同じ練習。
そりゃ飽きるのも当然だ。
「楽しくない」と感じたら、ちょっと視点を変えてみよう。
ギターには“いろんな楽しみ方”がある。
たとえば:
弾かずに音作りにこだわってみる(EQいじったり、エフェクター試したり)
適当にコードを鳴らして、気持ちいい響きを探す
DAWやスマホで簡単に録音して遊んでみる
弾き語りじゃなくて、ただ1コードをループして乗っかる遊び方にする
「練習」という言葉を忘れて、遊び直してみよう。
上達を求めすぎず、ギターで遊ぶ日をつくるのも、長く続けるコツだ。

SNSで“モチベを借りる”
やる気が湧かないなら、外から借りてくるのもアリ。
Threadsで「ギター◯日目」みたいな投稿をする
Instagramで「#ギター初心者」と検索して、似た人を見つける
他の人の練習動画にいいねしてみる
不思議なもので、頑張っている人を見るだけでも案外燃料になることもある。
何なら、自分の動画を15秒くらい撮って「ここわかんない」って投稿したら、誰かがヒントをくれたりする。
やる気が無いなら、勝手に巻き込まれてしまえばいい。
SNSは、モチベーションの“外部電源”だ。
挫折した自分も否定しなくていい
1週間弾かなかった。
1ヶ月まったく触れてない。
「もう無理かも」って思ったことがある。
そうなったとしても別に終わりじゃない。
一時離れても誰に怒られるわけでもないし、また触りたくなった時に戻って来ればいい。
大事なのは、離れた後にまた戻ってきた自分を、ちゃんと肯定すること。
戻ってきた時点であなたは“続けてる側”なんだから。
Q&A|この記事の振り返り
Q:ギターを続けたいのに、最近まったく弾けません。どうすれば?
A:無理にやろうとしないでOK。まずはギターが目に入るように置いてみる。触りたくなったら、それで十分。
Q:モチベーションを保つコツってありますか?
A:やる気よりも、仕組みで保つ。出しっぱなしにする、3分ルール、SNSで共有するなど“触りやすくなる工夫”が効果的。
Q:飽きたと感じてしまいました。どうしたら?
A:遊び方を変えてみる。録音する、音を重ねる、音作りにこだわるなど「弾く以外の楽しさ」を思い出してみよう。
Q:SNSでの投稿って恥ずかしくない?
A:最初は不安でも、同じような人がたくさんいる。完璧じゃないからこそ共感される。まずは一歩出してみると、想像以上に励まされる。
おわりに
ギターに取り組む姿勢は別にゆるくてもいい。
毎日じゃなくても、1フレーズしか弾けなくても、今日サボっても。
また弾きたくなった時に、そっと戻ってこれる楽器だ。
罪悪感なんて、ギターは求めてない。
今日触らなかったなら、明日少し弾けばいい。
それだけで、立派に“続けてる”人だ。
ギターと、自分と、いい距離で付き合っていこう。
続けるために必要なのは、“頑張る”ことじゃなくて、“戻ってくる勇気”だけだ。